大手人材会社マイナビが提供するマイナビエージェント。若手向けのサービスですが、実際のところ何歳くらいまで利用できるのでしょうか。結論から言うと、次の通りです。
- 20代前半:OK。(超若手向けのマイナビジョブ20’sと併用すると安心)
- 20代後半:OK。ドンピシャ対象年齢
- 30代前半:ギリOK。求人はある
- 30代後半:微妙。メインターゲットから外れるので、リクルートエージェントの方が良い
- 40代以降:実質NG。ほとんど求人がない
”年齢制限”とはいえ、本当に制限があるわけではありません。ただ、実質的にお断り対応をされる可能性が高いということです。(「良い求人があれば紹介しますね」と言って、そのまま音沙汰なし、など)
マイナビエージェントは34歳までの登録者が全体の80%以上
マイナビエージェントが企業向けに公開している情報によると、登録者の8割以上が30代前半までの若手キャリアのユーザーです。
24歳以下:27.5%
25~29歳:35.8%
30~34歳:16.9%
35~39歳:8.6%
40~49歳:7.2%
50歳以上:4.1%
マイナビエージェントの登録者プロフィール
利用者の半分以上が20代です。正直なところ30代前半でギリギリといった感じで、30代後半以降になると一気に場違いになります。一部40代以降の利用者もいますが、おそらく良い求人は紹介されていないはずです。
マイナビエージェントは企業向けのPRでも「幅広い職種の経験をもつ若手が登録している」と表記しており、ベテラン層を募集する企業自体が少ないと考えられるためです。
口コミ評判を見ても「若手向けだった」が利用者の総意
マイナビエージェント利用者の口コミを見ても、求人内容は主に若手向けだったようです。
というより、30代後半以降になると「利用を断られた」「足切りされた」「門前払い」という内容が目立ちます。
お断りされた
マイナビエージェント使おうとしたらお断りされました。マイナビエージェントは20代向けの求人が多いらしく、30代後半の自分に見合った求人がなかったのかもです
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若手の転職に向いていた
マイナビエージェントとdodaを使いました。マイナビエージェントは若手の転職活動に向いているため、dodaは掲載企業数が多く、様々な企業の情報が見られる点に魅力を感じて選びました。
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年齢的に門前払い
マイナビエージェント、紹介以前に登録すらさせてくれなさそう。年齢(35歳)で門前払い。
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私は30代ですが、マイナビエージェントは門前払いでした。彼らもビジネスなんでより転職できる可能性が高い人を選んで優先的に対応するんでしょうね
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第二新卒は微妙かも
逆に若すぎても、満足度は低くなるようです。
最近はマイナビエージェントに登録したけど最悪だった。この人も笑顔だけで、こっちの話聞かずに自分の話を一方的にマシンガントークするだけやった。第二新卒は嫌がられるのかな。30代くらいの人が向いてる感じだった
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マイナビエージェントで紹介できる求人ありませんって言われた(23歳)
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マイナビエージェントは、20代後半になり「転職に挑戦して、更なる高みを目指そう」といったユーザーをメインターゲットとしているので、3~4年程度はキャリアを積んでいる人が対象となります。
第二新卒や既卒の方や、現職でイマイチ結果を残せていない方は、マイナビワークス(子会社)が提供するマイナビジョブ20’sの方が適しているケースがあります。
マイナビエージェントがおすすめな人
冒頭の内容を合わせて、マイナビエージェントが適している人は次の通りです。
- 今の会社で3年以上働いた20代後半
- 25~34歳で初めての転職
- 30歳前後で同じ職種に転職(未経験職などではない)
マイナビエージェントは若手のキャリアアップに最適なエージェントなので、対象年齢であれば積極的にサポートしてくれるはずです。無料で相談できるので、ぜひ活用してみてください。
マイナビエージェントの概要
- 「親身になって話を聞いてくれる」との口コミ多数
- 20代~30代前半の初めての転職に最適
- 地方は求人数の少なさがややネック
マイナビエージェントは、キャリアアドバイザーの対応が親身で優しいと評判のエージェントです。
主な利用対象は若手のビジネスパーソンで、第二新卒や初めての転職に強みがあります。「新卒で入社して3~5年目で、そろそろ転職を考えている」といった方は、数ある転職エージェントの中でマイナビエージェントが一番おすすめです。
ただ求人数はそれほどでもなく、首都圏・関西圏・東海圏を対象としたエージェントなので、それ以外の地方(例えば九州・北陸・中国四国地方)には若干不向きです。リクルートエージェントと比べると、キャリアアドバイザーは丁寧で対応が親切ですが、求人数の面でかなり劣ります。
まとめると求人の量より、親切・手厚いサポートを重視したい方向けのエージェントです。
マイナビエージェント以外のおすすめ転職エージェント(年齢別)
マイナビエージェントのメインターゲットから外れた方向けのおすすめエージェントを紹介します。
リクルートエージェント(30代以降はこちら)
- 求人数が最も多く、希望条件を色々追加してもそれに合った仕事が見つかる
- 20代からハイクラス層まで全ての年齢層を対象としている
- 営業力が強く、企業への年収交渉で頼りになる
リクルートエージェントは、転職系サービスで求人数が最も多いエージェントです。
非公開求人を含めると65万件もの求人を扱っており、全ての業界・職種を網羅しています。利用者の属性・年齢問わず、誰が使っても満足できるサービスです。
地方企業の求人までカバーしていますし、人気企業の人材募集ではリクルート系列のサービスを使うのが一般的です。またリクルート社は営業力が強いことで有名で、企業への年収交渉で非常に頼りになると好評です。
転職が成功するかどうかは突き詰めれば「いかに自分の希望に合った求人を得られるか」次第であり、エージェントの扱う求人数が多いほどその確率は高くなります。
募集され始めたばかりの新着求人情報を逃さないためにも、転職を考え始めたらまず最初に登録すべきエージェントです。
dodaエージェント(30代以降はこちら)
- 求人数とサポートのバランスがちょうどいい
- 対応のスピード感が抜群
- 求人の年収が全体的に高め
dodaエージェントは、求人数が2番目に多い大手エージェントです。
サポート力にも定評があります。特に連絡のスピード感が圧倒的で、とにかく早く転職を決めたいという方にとってはかなり役立つに違いありません。実際に筆者が利用した際も、問い合わせの翌日には即座に返信が来ていました。
リクルートエージェントよりは求人が少なく、マイナビエージェントよりは親身ではないものの、両者の良いところをちょうどバランスよく兼ね備えたサービスといったところでしょうか。ただ求人の年収は全体的に高めで、年収600万円以上の公開求人数はリクルートエージェントよりも多いです。
まとめると、早く転職先を決めたい人・年収アップを目指している人におすすめのエージェントです。
【公式】https://doda.jp/
マイナビjob 20’s (第二新卒・既卒はこちら)
マイナビジョブ20’sは、関東・東海・関西エリアの20代専門の転職支援サービスです。マイナビの幅広い人材サービスの中でも、若年層に特化している唯一のサービスであり、第二新卒・既卒を対象としています。
職種や業種の未経験者にも対応した求人が豊富で、非公開求人も多く取り扱っています。これにより、20代に最適な求人情報を網羅的に提供することができます。
20代の転職専門キャリアアドバイザーがサポートし、内定が決まるまで徹底的にバックアップしてくれるのが特徴です。書類の添削や面接対策だけでなく、内定後の条件交渉もサポートしてくれます。
また、適性検査を通じて自己分析ができる点も魅力的です。診断結果を基に、自分の強みや弱み、適性な仕事をキャリアアドバイザーと一緒に分析し、納得できる転職活動が実現できます。
転職エージェントに関するよくある質問
転職エージェントとは?
人材を採用したい企業と求職者をマッチングさせる人材紹介サービスです。以下のことをしてくれます。
- 非公開求人の紹介
- 企業への推薦(プッシュ)
- 選考対策(書類添削や面接回答のアドバイス)
- 給与交渉
- 面接日時の取り決め代行(便利!!)
求職者側に費用は一切かかりません。情報収集のために使うのもアリです。
転職エージェントはなぜ無料なのですか?
転職エージェントは企業からお金をもらうビジネスモデルだからです。
企業に人材を紹介し、企業からの手数料を収益としています。なので求職者は完全無料で利用できるのです。
またそもそも人材紹介事業では、一般の求職者からお金をもらうのが禁止されています。
転職エージェントは何社利用すべきでしょうか?
2~3つ併用するのがおすすめです。1つだと紹介求人数が少なくなりますし、アドバイスが偏ってしまいかねないからです。
掛け持ちするほど選択肢が増えて、転職期間が短くなる傾向にあります。
転職エージェントを使っていることは会社にバレますか?
バレることはまずありません。企業は応募していない求職者情報を見れませんし、信用が命の人材紹介業は何より個人情報の扱いを徹底しているためです。
転職エージェントではなく、スカウト型転職サイトならバレる可能性はゼロではありません。が、どれも企業ブロック機能がついているので、しっかりと対策していればバレることはないでしょう。
大手と業界特化型はどちらを使った方が良いですか?
転職先の業界や職種が決まっているなら、特化型の方がおすすめです。求人紹介も的確ですし、アドバイザーの業界知識も詳しいからです。
ただ特化型エージェントは求人紹介数が少なくなりがちなので、良い求人を見逃がしたくないなら大手との併用がおすすめです。転職エージェントは無料なので、どれだけ併用しても損をすることはありません。
転職エージェントを使うデメリットはありますか?
転職エージェントは求職者の内定が決まって収益が出る仕組みなので、一部の悪質なエージェントに当たってしまうと、とにかく応募しましょう、と急かされることがあります。
転職の希望や軸が明確ならきっぱりと意思表示できると思いますが、押しに弱い人やエージェントが正しいと思いこんでしまう人は、本当は希望していない企業に応募してしまうこともあります。
転職エージェントを利用する際には、希望条件や譲れない条件、NG条件などを明確にしておき、希望に沿わない求人は応募しないことが重要です。
転職エージェントに断られることはありますか?
利用対象外の場合は、断られることがあります。例えば、キャリアが浅い・地方に住んでいるなどがよくあるケースです。
また、短期離職を繰り返していたり、ブランク期間が長すぎたりする場合は、「紹介できる求人はありません」とやんわり断られることもあります。
転職エージェントの選び方は?
業界や職種が決まっているなら特化型、そうでないならリクルートエージェントやマイナビエージェントなどの総合大手を選ぶのが良いでしょう。
転職エージェントのサービス内容は、どれも求人紹介・選考対策・日程調整代行・年収交渉代行の部分は同じです。(利用無料でサービス内容に差がないので、エージェントは差別化が難しい業態)
ただ転職エージェントは、「どのサービスか」よりも「誰に担当してもらうか(担当エージェント)」が重要なので、複数まとめて登録し、最初のキャリア面談で「信頼できそう」と感じたところをメインで使うのが賢いやり方です。