毎日イライラした状態で仕事を続けるのは精神衛生上よくない。ストレスがプライベートまで及び支障をきたすようなことになれば、もはや何のために働いているのか分からない。
ただ周囲の人間や環境を変えることは本当に難しいので、転職も視野に入れつつ少しずつ準備をしておくのがおすすめ。というのも、普段から転職できるよう準備していて、「いつでも辞められる」という確信があれば、心に余裕が生まれ、今の職場の些細なことはどうでも良くなってくるから。
準備といって大掛かりなことではなく、例えば診断アプリなどを使って、自分に合った仕事や業界を探してみる、くらいでOK。最近だとAIがキャリア診断してくれるアプリ「ASSIGN(アサイン)」が人気でおすすめ。
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仕事で毎日イライラするのはなぜか【原因は2つ】
仕事で毎日イライラしてしまう理由は基本的に以下の2つです。どちらも、自分ではどうすることもできない「環境」に問題があります。
人間関係が悪い
ストレスが溜まる職場は、人間関係が悪いことが多いです。
人間関係は、自分の力では基本的にどうすることもできません。相手の性格を変えることもできませんし、自分に非がない場合でも一方的にやっかまれたり妬まれたりすることもあります。
仮に好きな仕事であっても、一緒に働く人が嫌いな人ばかりなら、やりがいよりもストレスの方が一瞬で上回ります。どんな仕事でも同僚や上司と必ず関わっていかなければなりませんからね。その人たちと性格が全く合わないと、毎日少しずつ小さなイライラを積み重ねることになります。
苦手な人ばかりの空間で働いているのであれば、イライラするのも当然です。
理不尽な職場システム
ストレスが溜まる職場のもう一つの特徴は、職場の仕組みが理不尽であるという点です。
例えば頑張ったのに正当に評価されない、サボっている人でも要領が良ければ評価されるなど。
頑張った人が馬鹿を見るような仕組みになっている職場は、真面目に働けば働くほどストレスが溜まっていくでしょう。会社は規模が大きくなればなるほど理不尽な仕組みは構築されます。
これも自分の力ではどうすることもできない、環境の問題ですね。
ストレスが異常な職場で働き続けるのは危険【あなたの未来予測】
ストレスが溜まる職場で仕事を続けるのは、長い目で見てかなり危険です。
過労からくる肉体的な問題
ストレスが異常な職場で働き続けると、まず体に不調があらわれます。
肉体的に疲れていき、食欲がなくなったり眠れなくなったりすることがあります。そうすると体力がなくなってくるので、どんどん仕事がしんどくなります。
このような働き方を続けていくと重大な身体の問題を引き起こすこともあります。
精神的に安定しなくなる
常にストレスに晒されていると、精神的に不安定になります。
イライラすることで自律神経のバランスが崩れ、集中力がなくなってきます。些細なミスを連発してしまい、仕事もうまくいかなくなるでしょう。
また突如原因不明の不安感に襲われ、鬱状態になってしまうということも考えられます。最悪の負の連鎖ですね。
ストレスに弱くなり、プライベートが崩壊していく
毎日イライラしながら働いていると、次第に消耗してストレスに弱くなります。
その結果仕事以外の場でも常にイライラしてしまい、人間関係にまで影響してしまうことがあるでしょう。
家族や恋人、友人に八つ当たりをしてしまい、関係性が崩れてしまう人もいます。職場での環境の悪さがプライベートにも深刻な問題をもたらすのです。
ただでさえ劣悪な環境で我慢して仕事しているのに、プライベートにまで悪い影響をもたらすなんて、やってられませんよね。
仕事へのモチベーションがゼロになる
理不尽なシステムの職場で働き続けると、次第に「がんばっても無駄だ」という考えが生まれ、仕事へのモチベーションがなくなっていきます。
仕事へのやる気が出ないので当然結果にもつながりません。
そうなるとスキルアップを目指そうとも思えませんし、将来のキャリアにも悪い影響を及ぼします。また生きる気力がなくなってしまい、いざ転職しなければ精神的に限界だ、という時に行動できなくなってしまうかもしれません。
お金がなくなる
仕事で抱えたストレスをお金で解決しようとしてしまい、無駄な出費や散財を繰り返してしまう人も多いです。
その結果お金がなくなってしまいます。最悪の場合カードローンなどで借金してしまったりする人もいます。
一度お金でストレスを解消してしまうとそれがクセになり、どんどんお金に頼ってしまうことになります。
また正当に評価されない職場であれば収入が順調に上がるということもないですよね。お金がどんどん消費されていく一方です。
周りがどんどん辞めていく
劣悪な職場は、肉体的な問題や精神的な不調をきたし我慢できなくなった人から順に、どんどん辞めていきます。
理不尽の職場は、真面目に仕事をする人や優秀な人ほど辞めて行ってしまいがちです。
そうなると全然仕事をしない人や仕事ができない人たちの集団の中で、さらに今以上にストレスを抱えながら仕事をしていくことになるでしょう。
人手不足が加速する【倒産の可能性も】
環境が悪い職場には、人手が集まりません。
人手不足が加速してしまうと、社内の仕事を回すことが難しくなります。一人当たりの負担が大きくなり、次々タスクを任されます。責任が大きい仕事を大量に任されて、精神的に病んでしまう人もいます。
そうなると次第に業務が滞っていき、業績も悪化してしまいます。最悪の場合、倒産の可能性もあるでしょう。今の仕事に職場にしがみつく必要が本当にあるのかどうか、一度じっくり考えなければいけません。
小手先のストレス解消法は無意味です
よくストレスの多い職場での仕事に悩んでいる人に対して、小手先のストレス解消法を提案する人も多いです。
しかしこういったストレス解消法は、一時的には効果があるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。
前述の通り、ストレスの多い職場というのは自分の内面や意識ではなく「環境」が原因であることがほとんどです。自分の考え方や行動を変えたところで、環境は一切変わりませんので、問題が元から解決すること絶対にないのです。
一時的に気分がよくなるだけでは意味がないですよね。
どうしても今の職場で働かなければならない理由があるのなら別ですが、そうでないなら自ら環境を選ぶことを最優先にした方が良いですよ。
他人も会社も「変わらない」
人間関係や職場のシステムを変えようとしても無駄です。あなたが一人で苦労を背負うことになります。
当然ですが、他人の性格や考え方を変えるというのは容易なことではありません。相手に自分の価値観を押し付けてしまうということも考えられますね。
また職場の仕組みや社風を1人の社員が変えるというのは不可能です。小説の中だけの話ですね。
なんとかがんばって周りを変えようとしても、あなたが余計に無駄なストレスを抱えてしまうことになるのでやめておいた方が良いですよ。
辞めたいけど生活と将来が不安なら、これをやる【4つ】
いますぐ仕事を辞めたいけど・・・実際のところ生活のことなど考えることは色々。まずは以下の方法を検討してみてください。
イライラの原因を言語化する
まずは自分がイライラする原因を言語化してみましょう。
「なぜ仕事に行きたくないのか」「なぜストレスを抱えているのか」紙に書き出してみるのです。
これは心理学で「筆記開示」といって、自分の不安やイライラを一旦アウトプットしてみることで、冷静に見つめ直すという科学的な手法です。
イライラの言語化は、転職を成功させるためにも欠かせないものです。イライラの原因を曖昧にしたまま転職活動をしてしまうと、気づけば同じような職場に転職してしまうという最悪な事態にもなりかねません。
それを避けるためにも、転職の軸を明確にしておく必要があるのです。
- 自分はこういうところが譲れない
- こんな人たちがいる環境で働きたい
という基準ですね。
今の自分が何に対してストレスを抱えているのかを一度客観視することで、次第に明確になっていきます。
部署異動を願い出る
今いる環境を手っ取り早く変えたい場合は、部署異動を願い出ることをおすすめします。
職場を変えなくても部署や周りの人間関係を変えるだけで問題が改善する可能性があります。直属の上司や周囲に相談すると角が立つ可能性がありますので、人事部に相談しましょう。
その際理由は正直に言って構いません。
失業保険受給資格があるか確認する
失業保険の受給資格があるかどうかを確認しておきましょう。
失業保険は過去2年間のうちに12ヶ月以上加入していれば、最低限の生活費を一定期間保証してもらえる制度です。なるべくお金の心配を最小限にするためにも国の制度を最大限に活用しましょう。
仕事をとりあえず続けながら、戦略的に転職活動を行う
どうしても今の職場に我慢ならないなら、転職して環境を一気に変えましょう。前述の通りストレスに晒されながら働き続けていると、肉体的・精神的に問題が出てくる可能性があります。
場合によっては病院に通うことになり、転職がさらに先延ばしになってしまうこともあるでしょう。
実際、転職の準備は早いに越した事はありません。もし「辞めようか迷ってる」という段階でもなるべく早いうちから転職サイトや転職エージェントに登録するなどの行動が必要です。
転職が決まるまで上司や同僚には黙っておく
上司や同僚に相談することは控えた方が良いです。一般的に、退職の申し出は転職が決まった後にでも全く問題ありません。
事前に相談してしまうと、引き止めにあったり、陰口を言われたり裏切り者と言われるようなこともあるんです。そうなるとさらに人間関係が悪化し、働きづらくなってしまいます。
情報収集におすすめの転職サイト
「最近、転職を考え始めた」という方は、転職サイトを使って情報収集から始めてみるのがおすすめです。早めに準備だけでもしておくと、いざ転職活動を始める際、スタートダッシュが切れます。
転職サイトはさまざまな種類がありますが、一番おすすめは「Green」。IT業界を中心としたあらゆる業界・職種の求人を扱っています。おすすめな理由としては、①エージェントではないので面倒な電話など無し(マイペース転に情報収集できる)、②スカウト機能があるので、放置していても良い企業側からアプローチが来ることがある、③お祝い金といった特典があるなど他サイトと比較してメリットが多いです。
「今どんな求人が出てるんだろう?」と興味があれば、ぜひGreenを活用してみてください。
まとめ:自分の手で環境を選べば、もう理不尽な目に遭うこともありません!
今この瞬間が最高のタイミング
転職活動を始めるもっとも最適なタイミングは、「仕事を辞めたい」と思った時です。
なぜなら転職には行動力が不可欠だから。「環境を変えたい!」という強烈なモチベーションがあってこそ、転職活動に踏み出せます。
そのため、心の底から「もう辞めたい」と思った瞬間にこそ、転職の準備を始めるべきなのです。
もちろん、転職活動はそう簡単なことではありません。確かに面倒ですし、「まあその内やろうかな」と思ってしまうのも無理はないでしょう。
しかしこのまま今の職場で働き続けると、一体どうなるでしょうか。
苦手な人や嫌いな上司は居続け、理不尽な職場で、下手したら何十年も働き続けることになりますよね。
友人と会っても愚痴ばかりで、充実した仕事をしている人が次第に妬ましくなります。ストレス過敏で常にイライラし続け、プライベートも徐々に侵食されます。
健康を害され、精神的にダメージを負っても、当然会社は助けてくれません。
まだ辞めないでおこう・・・と思っていると、やがてメンタルを崩し、転職活動どころではなくなってしまうでしょう。
「今の職場に不満がある」「もう辞めたい」と思った時に行動できなければ、一生理不尽な目に遭わされながら働き続けるかもしれません。
「結局どこで働いても同じ」ではないですよ
「 結局どこで働いても同じ」「仕事はストレスを抱えるものだ」と諦めて、劣悪な環境で働き続ける人もいます。
ですがそれは間違いですよ。どこで働いても同じではありません。
職場によって福利厚生がしっかりしていたり、評価制度が整っていて努力が正しく報われる職場もたくさんあります。人間関係が良好で離職率が低い職場もあります。
大切なのは自分に合った環境を自分の手で選ぶことです。
選択肢を増やせばストレスは減る
ストレスなく働きたいなら知っておかなければならない事実。それは、自分の持つ選択肢の数が増えるほど、ストレスは減るということです。
いうならば生き方を選択する手持ちのカードの枚数が多いほど、打ち手が増えるという感じですね。
世の中のほとんどのサラリーマンは、「周囲に嫌われないように我慢する」や「ストレスで胃が痛くても出社する」みたいな、目先のカードしか持っていません。
ですが自分の望む働き方や、スキルをしっかり把握できれば、目先のことばかりではなく、「転職する」「部署を異動する」のような選択肢が見えてきます。
このカードが少ないと、圧倒的に理不尽な目に遭わされた時にも、我慢するしかなくなります。しかし「転職する」カードを持っていれば、「いつでも辞められる」という安心感と余裕が生まれます。弱みに付け込まれることもなくなります。
精神的に病まないためにも、自分にどんな選択肢があるのか、考えることはかなり大切です。
自分がどういった行動をとることができるのか、スキルや経歴を見直して客観的に判断することが重要です。