「向いてない仕事を続けたらどうなるの?」
僕の経験からお伝えすると、取り返しのつかないことになる可能性があります。この記事では向いてない仕事をなあなあで続けていくことのデメリットを、事例を踏まえて解説していきます。
向いてない仕事を続けた結果、取り返しのつかないことになった経験談【事例】
まずは向いてない仕事を続けた結果どんな未来が待っているのか、元同僚や取材先の方から聞いた話を簡単にまとめていきます。
もしあなたが今の仕事を続けたらこうなるかもしれない、というケーススタディとしてお読みください。
自己肯定感が下がり続けた
向いていない仕事を続けると、自己肯定感が下がり続けます。
そうなると、「自分はだめな奴だ」といった考えが頭を支配するようになり、どんどん気持ちも暗くなってしまいます。
性格も暗くなってしまうため、考えがネガティブ思考になり、仕事に対する取り組みも後ろ向きになります。
仕事に対する取り組みが後ろ向きであれば、当然挑戦的なこともできませんし、ミスも増えます。
悪循環に陥ってしまいます。
周りからも、「どうせだめなやつだ」と思われているんだろうといった考えが常に頭を支配するため、周囲との関係も築くことができません。
大きいミスをしてしまい、周囲に多大な迷惑をかけた
向いていない仕事を続けた結果、自分だけが困るならまだしも、周囲に迷惑をかけてしまうこともあります。
向いてない仕事を続けるということは、当然周りよりもできなかったり、ミスが多かったして、周りの足を引っ張ってしまうような状況になってしまうこともあるでしょう。
その結果、周囲に大きな迷惑をかけてしまうということも起こり得ます。
僕が取材した方は、経理の仕事をしていたんですが、そもそも細かい作業が苦手で数字を見るのが嫌いということだったので、間違いなくその仕事に向いていない人でした。
その人は、向いていないながらも頑張って過ごそうとしていたのですが、ある日数字の桁を1つ間違えて正規処理をしてしまい、会社に金銭的なダメージを与えてしまいました。
金額はそこまで多く大きくはなかったんですが、やはり本人は相当ショックだったようで、そのミスをきっかけに退職してしまったようです。
周りよりも時間がかかるので、労働時間が減ることがなく、次第に体調が悪くなった
向いていない仕事で周りに追いつこうとすると必然的に働く時間を増やすしかありません。
1つの物事を進めるにも周りより時間がかかるので、当然働く時間は長くなり、残業時間は増え続ける一方です。
体に無理をしてなおかつストレス負荷のかかる仕事をしているというわけなので、次第に体調やメンタルに悪影響を及ぼします。
僕の後輩の話で、彼はネット記事の制作をしていたのですが、文章力がなく、本人も向いていないと自覚しているほどでした。
1つの記事を上げるのも他の人より倍以上時間がかかるので、毎日残業しっぱなし。
もちろん、記事も微妙な結果のものばかりで、別の上司に怒られてばかりでした。
そういった日が毎日続いたことで、ある日緊張の糸が切れ、結局退職を決意してしまったようです。
働くことにやりがいを見いだせなくなった
向いていない仕事を続けていくと、働くということにやりがいを見出すことができなくなってしまいます。
これは、今頑張って成長しようと考えて働き始めた20代前半の方は要注意です。
向いていない仕事を続けると、どこかでだんだん考えがネガティブになっていきます。
自分はどうせできないといった考えが頭を支配し、元々だんだんと「働くことなんか意味がない」といった極端な思考に陥ってしまうこともあるのです。
一度そうなってしまったら、その仕事に対して実際にモチベーションが上がりませんので、結果を出そうだったり頑張っている場合に認められるといった気持ちが湧いてきません。
そんな状態で働き続ければ、スキルも何も身に付かず、ますます悪循環に陥ってしまうでしょう。
失敗ばかりしてしまうので、同僚や上司との関係が悪くなり、会社に居づらくなった
向いていない仕事を続けると、失敗ばかりしてしまい、同僚や上司との関係が悪くなり、会社に行きづらくなります。
同じミスを何回も繰り返したり、要領が悪かったりする人を見ると、やはりどんな人でもあまり良い感情は抱かないものです。
せっかく教えたのに、全然できていないといった出来事が続くと、周りからも「本当にやる気があるのか」といった見方をされることもあります。
そうなると、周りができる人ばかりならなおさらです。
だんだん1人だけ孤立していってしまい、気づけば会社に心を許せる人が1人もいないといった状況に陥ってしまうこともあります。
仕事以外の時間も悪影響が出る
向いていない仕事を続けていくと、残念ながら仕事以外の時間にも悪影響が出ます。
仕事以外のプライベートが充実しているという人は、仕事で結果を出しているか、あるいはそんなにストレスなく仕事ができている人です。
向いていない仕事をストレスだらけの状態で続けると、仕事や会社のことをとにかく考えたくなくなります。
現実逃避で散財してしまったり、逆に仕事のことを考えまいとするあまり、休みの日も気が休まらないといった状況に陥ることもあります。
【これが最悪】向いてない仕事を続けた結果、いざ転職しようと思ったら、転職先が見つからなくなった【体験談】
これは僕の個人的な経験ですが、向いていない仕事を続けてしまうと、いざ転職しようと思った時に転職先が見つかりません。
これは非常に最悪です。
取り返しのつかないと言っても過言ではありません。
というのも、転職というのは基本的に職種で採用されるからです。
営業していたら営業職で、事務職をしていたら事務職で、経理をしていた人は形で経理といった具合です。
未経験の仕事に転職しようと思うと、難易度は体感ですが5倍以上になります。
営業から技術職といったキャリアチェンジはかなりハードルが高いと考えた方が良いでしょう。
これを踏まえると、向いていない仕事を続けてすごくわかると思います。
例えば、営業職が向いてないと思いながら営業を続けていくと、例えば30歳半ば位で転職しようとしたとしましょう。
その時、あなたが転職できるのは原則として、営業職のみと考えた方が良いでしょう。
言い換えると、向いていないと感じていた仕事にしか、転職できないのです。
それは、その職種の経験しかないからです。
もちろん頑張れば全く違う職種に採用されることがありますが、それは営業職でそれ相応の結果を出していたと言う実績がある場合に限ります。
向いてない仕事と言う事は、そんなに甚だしい結果は出せていないのではないでしょうか。
また、未経験の職種に転職する場合は、年齢が若い方が相当有利です。
20代ならまだ間に合う、30代前半でギリギリといった具合です。
このように、向いてない仕事を続けてしま、だらだらと月日を重ねてしまえばしまうほど、だんだんと将来の道が狭まっていくといったイメージを持っていただくと分かりやすいと思います。
僕はもともと営業職に向いていないと思い、6年くらいした頃にウェブ制作職に転職しようとしましたが、転職活動は非常に難航しました。
最初、50社ぐらいに履歴書を送り、そのうち2社ぐらいからしか面接の機会を得られませんでした。
おそらく、制作の経験がある人、もしくは若いうちにポテンシャル採用といった感じで転職する場合は、もう少し転職はしやすかったでしょう。
このような経験から、向いていない仕事を続けた結果、選択肢が狭まっていくというと言えます。
仕事に向いているか向いてないかを見極める3つのサイン【1つでも当てはまったら向いてないかも】
他の人が当たり前にできることができない
仕事向き不向きを見極める上で一番わかりやすいのは、他の人の当たり前との比較です。
この人が当たり前にできていることが自分にはできないと言った場合、その仕事が向いてない可能性があります。
例えば、経理職に向いている人は、細かい数字を読み解くのが当たり前にできます。
しかしそういった事務作業に向いてない人は、細かいミスや違いに気づくことができません。
その結果、重要な数字を見落としたり、資料を作り間違えたりして全体に悪影響を及ぼすこともあります。
業務自体に強いストレスを感じる
業務自体に強いストレスを感じるという場合は向いていない可能性があります。
先ほど、当たり前の基準の話と近いですが、その仕事に向いている人はそもそもストレスを感じていません。
例えば、新規開拓の営業に向いている人は、初めて会う人と話すことに全くストレスを感じず、むしろ初対面の人と話すのが楽しいと感じるほど余裕を持っています。
しかし、新規開拓の営業が向いていない人は、新しいアポに行くだけでも相当な心理的なストレスを抱えます。
その仕事のメイン業務にストレスを感じている場合は、向いていないと考えた方が良いでしょう。
仕事と自分の価値観が合っていない
仕事と自分の価値観が合っていないという状況の人も、それは向いていないと言えます。
僕の知人のウェブデザイナーをしている人の話ですが、その人が働いている会社は、いわゆる「コンプレックス商材」と言われる商品を販売する会社でした。
例えば、「これを飲めば痩せる」といったサプリメントみたいなものです。
そのデザイナーはサプリの広告を作っていたのですが、本人としてはものすごく罪悪感を抱えていたようです。
なぜなら、そのサプリ自体は実際には何の効果もなく、ある意味詐欺的な感じで売るような会社だったからです。
会社はそれで売り上げを立てれば別にいいという価値観で働いている人は、そこに罪悪感を感じている。
このような価値観が致命的にずれているような環境は、確実に向いていないと言えるでしょう。
向いてないを仕事を続けるべきか?判断基準
1年前からできることが増えていない
向いてない仕事を続けるべきかの判断基準として、1年前からできることが増えていないというのがあります。
この場合は向いていないと判断し、止めるのも1つの手です。
1年あったらおよそ240日は仕事をしているわけなので、何かしら成長は見られてくるかと思います。
もちろん、個人の感覚だけで判断するのは難しいので、営業職であれば売り上げなどの数字で判断できるものを、1年前と比較してみてください。
性格と業務が合っていないと感じる
自分の性格と業務が合わないと感じる場合は、その仕事をやめた方が良いでしょう。
性格というのはそう簡単に変えられるものではないからです。
例えば、細かいことが苦手なのに数字を扱う仕事だったり、人と話すのが苦手なのに営業職のようなミスマッチは、本人にもストレスを与え、周りにも迷惑をかけるケースが非常に多いです。
同期と比べて明らかに結果が出ていない
同期と比べて明らかに結果が出ていないと言うのをやめた方が良い判断基準の1つと言えるでしょう。
もちろん優秀な動機と比較するのではなく、あくまで同期の平均と比較するといった具合です。
小さい規模の会社だったら難しいかもしれませんので、その場合は先輩が今の自分の経験年数の時にできていたことと比較して考えてみるのが良いでしょう。
後輩に抜かされた
自分より後から入ってきた後輩に向かわれた場合、かなり適性がないと判断して良いかもしれません。
そもそも、適性が明らかでない場合でも、その職場で働き続けることは自己肯定感の低下に直結します。
自己肯定感が下がり、仕事が嫌になってくると、会社に行くのが嫌になってフードループに陥ってしまい、最終的には仕事自体が楽しくなくなってしまうこともあります。
仕事を初めて半年未満ならいったん慣れるまで待ってみる
とは言え、仕事を始めてまだ半年未満しか経っていないなら、一旦慣れるまで待ってみるというのも1つの選択です。
そもそも、半年、どんな仕事であれ、慣れるためには半年位の時間がかかるからです。
向いてないかも…と言うのは、入ったばかりの頃によく感じることですが、まだそこまで月日が経っていない場合は、適性がないのではなく、ただ慣れていないと言う可能性が高いです。
早まった判断はせず、1年くらいは気楽に続けてみるのも良いでしょう。
仕事に向いていないのか、会社に向いていないのかも正しく判断しよう
そもそも、仕事に向いていないのか、会社に問題があるのか、判断に時間がかかります。
同じ職種でも、働く場所によって働き方やストレスの感じ方は全く異なります。
例えば、同じ営業職でも、会社が扱う商材によって顧客は異なります。
基本的にBtoB法人向けの商品は、相手も会社員なので商談の場でストレスを感じることはそれほどないですが、BtoC向けの商品の場合は、ストレスを感じる人も多いです。
また、会社によって、営業成績の評価方法も異なるため、同じ職種でも、1つの会社しか働いたことがない場合、その職種が向いていないと判断するのは早計かもしれません。
もし、向いていないと感じて職種を変えようとしているのなら、まずは会社を変えてみるという選択肢もあります。
まとめに入る前に
ここ3ヶ月以内に、一瞬でも「会社辞めようかな…」とリアルに頭をよぎったことはありませんか?
なければ読み飛ばしていただいて構いませんが、もし「正直、環境を変えることも視野に入れている」という方は、この機会に小さな一歩で良いので何か準備を進めてみるのもおすすめです。
とはいえ、いきなり履歴書を書いたりなんてする必要はありません。おすすめの転職準備についてまとめておくので、チェックしてみてください。
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まとめ:合わない仕事は見切りをつけてさっさと辞めるべき
結論として、私の経験からは、向いていない仕事は早めに見切りをつけてやめるべきだと言えます。
先ほどお伝えした通り、別の仕事に転職するなら、年齢が若い方が有利だからです。
年齢を重ねてしまって、その職種しか経験がない場合、キャリアチェンジはかなり難しくなるでしょう。
10年後、今の仕事を続けているだろうかと考えてみて、絶対無理だ、想像できないと考えるなら、早めに職種を変えるのが良いでしょう。