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看護師転職エージェントは複数登録・掛け持ちすべき?【結論:性格次第】

要約

「看護師転職エージェントを掛け持ちすべきか」はあなたの性格次第。ネット・ブログ記事では長々と説明した上で複数登録を推奨しているが、全員に当てはまるわけではない。

結論から言うと、①日常的にLINEのやり取りを溜めがち、②優柔不断で決められない性格(例えば居酒屋のメニューは誰かに任せがち)のどちらかに当てはまる人は、モチベーションの低下や判断ミスの誘発など、掛け持ちが逆効果になることもある。まずは信頼できるサイト1つをメインに使うところから始めるのがおすすめ。信頼できるサイトを見極めるために、複数サイトに同時登録するのはOK(洋服を買う前にいくつかサイズを試着するような感じ)。

上記2つに該当しないなら、掛け持ちは「求人の選択肢が倍増する(サイトによって扱う求人は違うため)」「複数のアドバイスがもらえる」などメリットの方が上回る。

掛け持ちにおすすめな転職エージェントは「レバウェル看護(求人数14万件以上と最多、オリコン満足度調査3冠実績あり)」と「ナースではたらこ(求人数9.4万件。オリコン調査1位実績あり)」。どちらも求人数がかなり多いサイトで、オリコン満足度調査で上位を獲得した実績もあるため。

  • レバウェル看護の口コミはこちら
  • ナースではたらこの口コミはこちら
目次

おすすめの掛け持ち組み合わせ

看護師転職エージェントは種類がかなり多く、どれを掛け持ちすれば良いか迷うと思いますので、看護師さんからの評価が高いサイトでおすすめの組み合わせをパッケージ化しました。

一番おすすめの組み合わせはこちら

オリコン満足度調査で高評価の組み合わせ

レバウェル看護は、オリコン満足度調査「担当者の対応」「紹介案件の質」「交渉力」の3部門で1位を獲得した実績のある転職エージェントです。求人数は14万件以上と転職エージェントの中でトップクラス。病院・クリニックはもちろん、他のサイトでは見つかりにくい施設も豊富に扱っています。

ナースではたらこは、オリコン顧客満足度「総合部門」1位の転職エージェントです。全国の求人を保有しており、クリニック求人に強い特徴があります。運営実績は14年以上とかなりの老舗で、転職支援実績が豊富なのもポイントです。

20代~30代前半の看護師転職に強い組み合わせ

20代看護師に高評価の組み合わせ

レバウェル看護は、人間関係の悩みをかかえやすい若手看護師におすすめの転職エージェントです。というのも、レバウェル看護は求人情報だけでなく、「職場の雰囲気」「病院の内部事情」も把握しており、それを伝えてくれるからです。そのため「転職したけど想像していたのと違った」という事態を避けやすいメリットがあります。

マイナビ看護師は、求人のバランスの良さに強みのある転職エージェントです。求人数は5.5万件と転職エージェントの中でも多い部類で、病院・クリニック・施設などバランスよく扱っています。美容クリニックなど他のサイトでは見つかりにくい求人でも、比較検討に十分な量が掲載されているのもポイントです。また20~30代からの高評価口コミが多く、求人の3割が未経験歓迎。若年層のキャリアチェンジに最適な転職エージェントです。

30代後半以降の看護師転職に強い組み合わせ

30代以降の看護師に高評価の組み合わせ

レバウェル看護は、全世代におすすめの転職エージェントで、中堅からベテラン看護師、潜在看護師の転職にも強みがあります。求人数は転職エージェントの中でもトップクラスなので、譲れない条件が少々多くても、希望に合う職場が見つかりやすいです。

ジョブメドレーは、介護施設など病院・クリニック以外の職場に強い転職エージェントです。掲載している求人に直接応募するタイプのサイトなので、自分のペースで転職活動を進めることができます。

看護師転職エージェントを掛け持ちする致命的なデメリット

掛け持ちするかどうかは、一般論でなくあなたの性格と照らし合わせて考える必要があります。

結論から言うと、

  • 日常的に友達や親とのLINEのやり取りを溜めがち
  • 決められない性格(例えば居酒屋のメニューは誰かに任せがち)

上記のどちらかに該当する看護師であれば、転職エージェントの掛け持ちはしない方が良いです。まずは厳選した1つに登録するところからはじめてください。

なぜなら、以下のようなデメリットにつながるからです。

デメリット①煩雑なやり取りにより、モチベーションが低下してしまう

身近な例でいうと、例えば「マッチングアプリで複数の男性とのやり取りが面倒になって退会した」のような経験がある方は、まず掛け持ちに向いていません。

というのも、看護師転職エージェントは専任担当者制で、転職活動は担当のアドバイザーとやり取りしながら進めていくのですが、そのやり取りする機会というのは意外と多いからです。

転職エージェントとのやり取りとは?

転職エージェントで担当者とやり取りが発生する(返信など何かしらのリアクションが必要)シチュエーション

  • ①登録後、確認と初回面談の日程調整の電話がくる
  • ②電話で初回面談を行う(30~60分程度)
  • ③紹介求人が届くので、全てに目を通してエントリーするか、保留にするか返信する
  • ④求人について詳しく知りたかったら、その都度LINEやメール、電話で確認
  • ⑤「履歴書を○日までに出してください」と言われるので作成して共有する
  • ⑥面接可能な日程を教えてください、と言われるので共有する(応募先の数だけ)
  • ⑦内定後は承諾をするかどうか、いつ入職できるかどうかを相談する

これだけでも結構多いと感じる方もいると思います。もちろん、時間がかかるのは②初回面談くらいで、あとは「LINEを返すだけ」のような細かい作業です。が、数が増えるほど割と後回しになってしまいがちです。

これがもし3サイト使うとなれば、返信・電話応対などの”しなければならないこと”は上記の3倍になります。

どのサイトと何のやり取りしていたのか混乱することもしばしば。休憩中にスマホを見たら、色んな転職エージェントからの返信催促の通知が溜まっている、なんてこともあり得ます。放置すればまた催促が来ます。

「やらなければいけないこと」が増えるほど、モチベーションが下がっていくのは明らかです。

ポイント
転職活動はモチベーションが大事。ですが複数のサイトとのやり取りはしんどく、意外とモチベーションを削られます。

デメリット②選択肢が増えるほど、決められなくなる

ネット・ブログ記事では、複数登録により求人の選択肢が増えることを一様にメリットとして強調しています。

確かにこれはメリットなのですが、良い面ばかりではありません。

一つの転職エージェントが最初に紹介してくれる求人数は、地域や条件によって変わりますが、目安およそ10件前後。視野を広げるためにという建前で、希望とはズレる求人を含めてそれ以上の案件を送ってくるサイトもあります。

3つの転職エージェントを使えば、単純計算で30~50件ほど。それらすべてに目を通して比較検討し、エントリーするかしないかを決めていく必要があります。

まずこの時点で決められない性格の人にとっては負荷が大きいです。
居酒屋でも100種類のメニューから選ぶより、人気トップ5からの方が選びやすいのと同じように、選択肢は多ければ良いというわけではありません。

心理学でも「人は選択肢が多すぎると選べなくなり、やがて選択すること自体をやめることもある」と言われており(決定回避の法則)、転職のやる気そのものが失せてしまう可能性もあります。こちらもモチベーションの低下に影響します。

最終局面で誰にも頼れないかも

そしてなんとかエントリーする病院を決め、効率的に進めるために、候補の病院を併願してエントリーしたとします。

そこでもし、転職エージェントXから応募したA病院、転職エージェントYから応募したB病院に内定が出た場合、次なる迷いポイントです。

「A病院の方が条件が良いけど、B病院の看護師さんの方が印象が良かった。どっちを選ぶべきだろう…」このような状況になった時、あなたはどう判断しますか?

決められない性格の人は、自分よりも正しい判断ができる人にひとまず相談したくなると思います。転職エージェントを一つだけ使っている場合、担当者に相談すれば、諸々の条件を加味した客観的なアドバイスがもらえます。

ですが、複数掛け持ちしていて、それぞれのサイト経由で選考を受けていた場合、それはできません。

なぜなら、転職エージェントX、Yは両方とも、自サイト経由の病院に内定承諾してほしいからです。※転職エージェントは、自分たち経由で内定が決まった場合、成果報酬として病院から手数料を受け取ります。

なので、「ウチから受けた病院にしましょう!」と全力でクロージングをかけてきます。客観的なアドバイスなどもらえません。(もっというと、転職エージェントXの担当者は、B病院のことなど知りませんからアドバイスのしようがありません。逆もまた然り)

したがって、内定先を決めるという人生最大の局面で、プロからのアドバイスなど受けられず、自分で判断しなければならなくなるのです。

ポイント
もちろん、これはやや限定的な例ですが、転職エージェントの掛け持ち数を増やすほど、迷うシチュエーションが増えるというのは大きなデメリットです。

ここまでの結論

転職エージェントは掛け持ち数が増えるほど、やり取りが煩雑になります。スケジュール管理が苦手で物事を先延ばしにしがちな人はまず無理でしょう。

また優柔不断な人は、複数利用して選択肢を増やすことよりも、「この担当者なら信頼できる」という1人を見つける方が大事です。そうすれば、転職活動で迷った時に、決断のサポートをしてもらえます。

ここまでの内容に当てはまった方は、「このサイトを使う」と1つに絞って、まずはそのサイトの担当者と二人三脚で進めていくのが賢明です。おすすめは「看護師転職エージェント(紹介会社)ランキング発表!口コミ人気のおすすめを比較」にランクインした1位サイト。

掛け持ちではなく「複数試しに登録して、1つ選ぶ」が賢い選び方

上記性格に該当する人に掛け持ちは推奨していませんが、最初に複数登録するのはアリです。

3サイトを並行して使う掛け持ちではなく、例えば、最初に3サイトに登録し、それぞれの担当者と面談して一番相性が良かった人のサイトを1つ使う、というやり方です。

というのも、転職エージェントによっては担当者が男性だったり、新人だったりするパターンもあるからです。性格的に相性が悪い人に当たってしまうと、何から何までストレスになります。※担当者変更も可能ではありますが、理由を伝えたりまたイチから情報共有したりなど少々面倒です。

複数登録しておけば、洋服を買う時に何着か試着して最も似合う1つを決めるのと同じように、扱っている求人担当者の人柄、コミュニケーションの取りやすさを比較して見極めた上で、求人を探すことができます。

いきなり合わせもせず買うことはないですよね

そもそも転職エージェントはどれも完全無料なので、いくつ使っても損はありません。

むしろ、最初から1つのサイトに絞ってしまい、他のサイトで扱っている求人に辿りつけない方が損と言えるでしょう。

まずは複数登録し、その中で一番相性が良かった人に任せるというやり方であれば、転職エージェント選びの失敗は回避できます。

それ以外の性格の人にとって、掛け持ちはメリットが上回る

先ほど列挙した「先延ばし癖」「優柔不断」に特に該当しないという方は、掛け持ちでの利用がおすすめです。

なぜなら以下のようなメリットがあるからです。

メリット①複数のアドバイスをもらえる

掛け持ちの一番のメリットは、複数の担当者からアドバイスをもらえることです。これは選考の段階でかなり役立ちます。

例えば応募書類を作成する際に、「これまでの職務内容で強調すべきところはどこか」「自己PRをどのように書けば良いか」といったアドバイスをもらえます。

キャリアアドバイザーはこれまで何十人~何百人もの応募書類を見てきた目利きなので、かなり実用的なアドバイスになると思います。それが1人ではなく3人から提案を受けられるとなれば、応募書類で悩むようなことはまずなくなるでしょう。最強の応募書類の完成です。

このように、複数の視点から転職活動に関する知見を得られるのが掛け持ちの最大のメリットです。

メリット②求人の選択肢が増える

転職エージェントを掛け持ちすることで、単純に求人の選択肢が増えます。例えば、求人数14.2万件のレバウェル看護と、5.5万件のマイナビ看護師を掛け持ちすれば、「紹介された求人で魅力的なものがない」というケースはまずなくなるでしょう。

紹介できる求人があるかどうかは、その転職エージェントが保有している求人数次第なので、極端に言えば登録サイト数を増やせば増やすほど、良い求人が見つかる確率は高まります。(その分連絡が面倒ですが)

掛け持ちで発生し得るトラブル

転職エージェントの掛け持ちはメリットが大きいですが、同時にトラブルが発生するリスクもあります。ここでは掛け持ちで起こり得るトラブルを全て解説しますので、しっかり把握して回避しましょう。

①重複で応募が進んでしまう

複数のサイトから同じ病院に応募してはいけません。「どのサイト経由での採用になったか」がややこしくなると、採用後の病院と転職エージェントの間で、紹介料の支払いのトラブルが発生するからです。

あなた自身には被害はないですが、これから働く病院に迷惑をかけてしまうことになるので、重複応募は避けましょう。

複数の転職エージェントを使う場合、情報を一括に集約できないので、「どの病院を検討していて、どこに応募したか」の抜け漏れが生じやすくなります。担当者も別のサイトの案件は把握していませんから、転職活動にまつわる情報は全て自分で管理しなければなりません。

なので、手帳やメモアプリなどを使って、検討病院一覧をまとめ、併せて”どの転職エージェント経由で紹介された求人か”も書き加えておきましょう。

②情報がこんがらがる

転職エージェントの掛け持ちは、数が増えるほど情報が錯綜し、管理しきれなくなります。

「転職エージェントXから応募したと思っていたが、違うサイトからだった」「面接可能日程を共有したつもりだったが、できていなかった」など、転職活動が非効率になるだけでなく、選考に影響するケースも想定されます。

転職エージェントとのやり取りも、ナスカレなどのアプリにまとめておくと良いでしょう。

③内定承諾を急かされる

複数の転職エージェントを使っている場合、担当者から「他社経由の応募状況はどうですか?」と逐一きかれます。(うっとうしいくらい)

そして、もし転職エージェントXからエントリーしたA病院で内定が出て、転職エージェントYからエントリーしたB病院が選考中…という状況になった場合、転職エージェントXは「内定承諾しましょう」「○日までに承諾してください」とかなり圧をかけてくることがあります。

なぜなら、もし転職エージェントYからエントリーしたB病院に転職されてしまうと、転職エージェントXはタダ働きになるからです。

転職エージェントは自社経由で採用が決まった場合、病院から手数料を受け取るというビジネスモデルなので、他社経由で採用が決まってしまえば、1円も儲かりません。

これはビジネスモデル上仕方がないので回避はできませんが、ペースを乱されないように意識することはできます。もし内定承諾を急かされても「B病院の内定が決まってから比較検討します」と伝え、冷静に判断しましょう。

おすすめ看護師転職サイト

レバウェル看護|求人数最多&オリコン満足度調査3冠!迷ったらコレ

レバウェル看護は、15万件以上の求人数を誇る看護師転職サイトです。

求人数はここで紹介するサイトの中でトップクラス。求人数が10万を超えるサイトはレバウェル看護以外になく、まさに桁が一つ違います。病院/クリニック/施設/企業など、あらゆる職場に対応しています。

レバウェル看護は、オリコン満足度調査(2022)において、担当者の対応・紹介案件の質・交渉力の3部門で1位を獲得した実績もあります。求人数だけではなく、その内容や担当者の対応も高く評価されている転職サイトです。

看護師転職サイトはそれぞれ強みがありますが、求人・担当者の対応ともに高水準のサービス品質のサイトでどれか1つ選ぶとすれば、まずレバウェル看護をおすすめします。

ナースではたらこ|評価実績が豊富なサイト

ナースではたらこは、オリコン顧客満足度(2022年度)で1位を獲得した実績のある看護師転職サイトです。

全国の求人を保有しており、その多くがクリニック求人です。パート求人であってもかなり積極的に紹介してくれます。運営14年以上とかなりの老舗で、転職支援歴が豊富なのもポイントです。

看護師転職でよくある質問

転職サイトに関する質問

転職サイトとは?

人材を採用したい病院と求職者をマッチングさせる人材紹介サービスです。以下のことをしてくれます。

  • 非公開求人の紹介
  • 病院への推薦(プッシュ)
  • 選考対策(書類添削や面接回答のアドバイス)
  • 給与交渉
  • 面接日時の取り決め代行(便利!!)

求職者側に費用は一切かかりません。「今すぐ転職するつもりはないけど、情報収集のために使う」という方も多いです。

転職サイトはなぜ無料?

転職サイトは病院からお金をもらうビジネスモデルだからです。

病院に人材を紹介し、病院からの手数料を収益としています。なので求職者は完全無料で利用できるのです。

またそもそも人材紹介事業では、一般の求職者からお金をもらうのが禁止されています。

転職サイトを使う流れは?

以下の流れで進んでいきます。

  • 会員登録
  • 登録確認の電話と初回面談の日程調整
  • 初回電話面談(ここで希望条件を伝える)
  • 求人紹介が届く
  • 気になる求人にエントリー
  • 選考を受ける

気になることや疑問点があれば適宜質問できます。また、書類作成のアドバイスなどももらえます。

登録不要で検索から応募できる転職サイトは?

登録不要で応募までできる転職サイトはありません。

転職サイトは使わない方がいいと言われるのはなぜ?

転職サイト経由での採用を渋る病院もあり、結果的に選考で不利になるケースがあるからです。転職サイトを経由すると紹介料が発生し、病院側は金銭的な負担が生じます。人材採用にかけるお金がない、というお財布が危ない病院では、転職サイトというサービス自体に嫌悪感を持っている採用担当者もいます。

とはいえ、転職サイトを利用しないと選択肢がかなり絞られるのも事実。もはや転職サイトを使わずして求人を探すのは難しいと思います。

転職サイトを使っていることは病院にバレる?

バレることはまずありません。病院側は応募していない求職者情報を見れませんし、信用が命の人材紹介業は何より個人情報の扱いを徹底しているためです。

転職サイトではなく、スカウト型求人サイト(ジョブメドレーなど)であっても、ブロック機能がついているので、しっかりと対策していればバレることはないでしょう。

LINEでやり取りできますか?

できます。というより、大手サイトはLINEでのやり取りが主流です。

LINEを知られるのが嫌な場合は、メール・SMSメールでも問題ありません。

看護師転職サイトの断り方は?

転職サイトからの連絡が面倒になり、利用を断りたい場合は、以下のような文面で一報入れましょう。

いつもお世話になっております。〇〇です。

諸般の事情につき、転職活動を一時休止することとなりました。今後の求人紹介は不要で、転職活動を再開する際には、改めてこちらから連絡させていただければと存じます。よろしくお願いいたします。

転職サイトを使うデメリットは?

転職サイトは求職者の内定が決まって収益が出る仕組みなので、一部の悪質なエージェントに当たってしまうと、とにかく応募しましょう、と急かされることがあります。

転職の希望や軸が明確ならきっぱりと意思表示できると思いますが、押しに弱い人やエージェントが正しいと思いこんでしまう人は、本当は希望していない病院に応募してしまうこともあります。

転職サイトを利用する際には、希望条件や譲れない条件、NG条件などを明確にしておき、希望に沿わない求人は応募しないことが重要です。

看護師転職サイトを使うメリットは?

以下のようなメリットがあります。

  • 「何から初めて良いか分からない状態」からスタートして、転職成功までたどり着ける
  • 腕の良い担当者なら、良い求人を見繕ってくれる
  • 主体的に動かなくても、転職活動が半自動的に進む
  • 選考落ちの理由が分かるので、看護師としての市場価値と改善点が分かる
  • 採用担当者にプッシュしてくれる(転職成功すれば収益になるため)
  • 選考の日程調整を代行してくれる

正しく選べば、デメリットよりもメリットの方が大きいです。

転職サイトを使う際の注意点は?

以下の点は必ず意識してください。

  • 担当アドバイザーに頼りきりになりすぎない
  • 複数のサイトから同じ病院に応募しない
  • 求人情報は自分で目でしっかり確かめる

特に担当アドバイザーを全面的に信用してしまう人も多いのですが、あくまで「求人を紹介してくれる人」に過ぎません。アドバイスも客観的に見えて、自社経由での採用につながりそうなバイアスがかかっていることがあるので、あくまでアドバイスは参考程度に聞き、最後は自分で判断する姿勢が欠かせません。

転職サイトに断られることはある?

利用対象外の場合は、断られることがあります。例えば、地方に住んでいて紹介できる求人がほとんどないケースです。

また、あまりに短期離職を繰り返していたり、ブランク期間が長すぎたり(20年以上など)する場合は、「紹介できる求人はありません」とやんわり断られることもあります。

転職サイトの選び方は?

複数まとめて登録し、最初のキャリア面談で「信頼できそう」と感じたところをメインで使うのが賢いやり方です。

転職サイトのサービス内容は、どれも求人紹介・選考対策・日程調整代行・年収交渉代行の部分は同じです。(利用無料でサービス内容に差がないので、エージェントは差別化が難しい業態)

そこで転職サイトは、「どのサービスか」よりも「誰に担当してもらうか(担当エージェント)」が重要なので、まずは比較検討してみることをおすすめします。

お祝い金はある?

原則、ありません。お祝い金制度は2021年に法律で禁止されました。

しかし一部の求人広告型転職サイト(ジョブメドレーなど)は、禁止対象ではありません。なので、「勤続支援金」という形でお祝い金を贈呈しているサイトもあります。

看護師転職サイトのトラブル事例は?

以下のようなトラブルが想定されます。

  • 情報のズレ(転職サイトの情報伝達ミス)
  • 重複で応募が進んでしまう
  • 担当者との相性が最悪
  • 担当者の業界知識が不足している

また、悪質な転職サイトでは以下のようなケースも報告されています。

  • 連絡があまりにしつこい
  • 着信拒否しても別の番号からかかってくる
  • いざ働いてみると聞いていた話と違う(嘘・騙された)
  • 退会したのに連絡が来る(個人情報が削除されていない)
  • 勝手にエントリーされた

看護師転職サイトで内定が決まった後に辞退しても良い?

もちろん構いません。以下のような連絡を担当者にしておけば大丈夫です。

先日内定をいただきました○○病院ですが、内定を辞退させていただきたく存じます。
せっかくサポートしていただいたのにも関わらず、このような結論となってしまい、大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。

看護師転職サイトはしつこい電話がくる?

看護師転職サイトは登録すると確認の電話がくるのですが、そのことを知らずに無視すると、何度かしつこめに電話がきます。

なぜなら確認の電話に出ない限り「仮登録」の状態が続いてしまうからです。

その電話に出れば、あとは連絡手段をLINEやメールに設定できるので、しつこい電話がくることはありません。

転職サイトは新人看護師でも使って良い?

全く問題ありません。新人となると紹介できる求人の幅は狭まりますが、それでも今後のキャリアを見据えた職場を提案してくれます。

新人だからといって利用を断られることはありません。

看護師転職サイトの非公開求人とは?

転職サイトの求人検索欄に掲載されていない求人のことです。

会員登録すると紹介してもらえるようになります。

看護師転職サイトの紹介料はどれくらい?

採用が決まった看護師の年収の20%ほどが相場です。

なので例えば年収500万円の看護師を採用すると、病院は転職サイトに100万円ほど支払います。

看護師転職サイトを使わないで転職する方法は?

以下のやり方があります。

  • 病院に直接問い合わせて応募
  • ハローワークの活用
  • eナースセンターの活用

転職サイト以外だと、eナースセンターがおすすめです。都道府県看護協会が行う職業紹介で、転職サイトと同じように専門員に相談しながら仕事を探せます。

復職者向けの研修なども行っているので、ブランクがある方にもおすすめです。

会員登録不要の看護師転職サイトは?

求人をとりあえず見てみる、くらいならどのサイトでもできます。

しかし、会員登録不要で応募まで可能なサイトはありません。また、多くのサイトでは求人詳細を見る際も会員登録が必要になります。

転職サイトとハローワークはどちらを使うべき?

転職サイトの利用をおすすめします。なぜなら、ハローワークは「情報が虚偽だった」といった報告が多く、また制度も古いため求人が探しづらいからです。ハローワークで仕事を探す人はだんだん減っています。

転職サイトに登録するのは退職してからの方がいい?

在職中からで構いません。というより、働きながらの転職活動を効率的に進めるためにこそ、転職サイトは使った方が良いです。

求人を探す手間が省けて、病院とのやり取りを全て代行してくれるからです。極端に言うと、決められた日に面接に行くだけで済みます。

リクルート社が手掛ける看護師転職サイトはある?

現状、ありません。リクルート社は看護師系のサービスを一切手掛けていないようです。

※リクルート社の転職サービス「リクルートエージェント」「リクルートダイレクトスカウト」は、ビジネスパーソン向けなので、看護師の求人はほぼありません。

看護師転職サイトの利用率は?

公益社団法人全日本病院協会が行った調査では、医療機関の73.5%が転職サイト(紹介会社)を利用している、との回答が確認できます。(「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査)

看護師転職サイトで「情報だけ教えてもらう」はアリ?

可能です。転職サイトは「少し気になる」くらいの温度感でも利用できます。

情報だけ聞いて応募は直接する、というのもできなくはありませんが、後々のトラブルを考えると避けたいところです。

看護師転職に関するよくある質問

最初の転職は看護師何年目くらいが良い?

理想を言うと、5年目以降がベストです。それくらいの年数であれば、転職時に技術・経験を懸念されることも少ないでしょう。

5年目未満だと、決して転職が難しいというわけではありませんが、年数が低いほど(特に1~2年目)難易度は高まります。

おそらく3年目辺りで転職を考える方が多いと思いますが、絶妙なラインで、これまでの経験と技術に次第でサクッと転職できたり、一方全然決まらなかったりということもあります。

この場合は転職するしないは置いておいて、一旦転職サイトに相談してみて客観的な判断をあおぐのが良いと思います。

転職がすぐ決まる人と決まらない人の違いは?

経験やスキルのある無しはもちろんですが、転職活動の進め方に違いがあります。

すぐ決まる人は、複数の病院を併願して短期集中型で選考を受けている人が多いですね。モチベーションも下がりませんし、情報収集や選考対策も集中的に行えます。

対して、なかなか決まらない人は一つの施設を受けては不採用になり、そこから次選考を受ける病院を探す…といった進め方をしていることが多いです。

転職回数はどれくらいまでなら選考に影響しない?

年齢によりますが、20代なら1回まで、30代以降は3回までならそれほど不利にならないでしょう。

特に30代以降だと、家庭の事情でいったん看護の現場を離れたり、数年経って復帰したりと、退職やブランクが発生するのは当たり前なので、それほど回数を懸念されることもないと思います。

10回以上転職する看護師もいるらしい?

かなり少数ですが、まれにいらっしゃいます。

ですが、「配偶者の転勤」のような家庭の事情が重なったり、パートや短期の派遣をメインにしていたりすれば、それくらいになっても不思議ではありません。

転職時もしっかりその背景を伝えられれば、大きなデメリットになることはないでしょう。

辞めたいと思った時、まず部署異動はアリ?

もちろんありです。異動できるのであれば、辞めないに越したことはありません。

看護師の意向によって異動が実現するケースは多いので、まずは直属の上司に相談してみてください。

転職したのにすぐ辞めるのはアリ?

推奨はしませんが、入職前とのギャップが到底埋められないなら辞めても良いと思います。

次の転職活動のハードルはやや上がるものの、退職理由をしっかり論理的に伝えられれば大丈夫です。

例えば、「入職前と条件面の違いがあった」「業務内容でギャップがあった」などであれば、それほど致命的な退職にはなりません。

転職におすすめの時期はいつ?

1~3月は求人が増えるのでおすすめの時期となります。

年度末に退職する看護師の代わりを確保したい病院が増えるからです。

次に求人が多いのが10月になります。

面接ではどんなことを聞かれる?

面接で頻出の質問は以下の通りです。

  • 自己紹介
  • 志望動機
  • 転職の理由
  • これまでの経験(業務内容)
  • 長所と短所
  • 看護観について
  • 希望する配属先とその理由
  • 夜勤や残業はどれくらい対応可能か

内容というより、いかに分かりやすく的確に伝えられるかがポイントですので、事前に回答を用意しておきましょう。

面接時の服装は?

上下セットのスーツか、ジャケット&パンツスタイルがベストです。

白ブラウスなどを合わせたフォーマルとカジュアルの中間くらいが好ましいでしょう。

皆何を基準に転職先を決めている?

以下の基準で選ぶ方がほとんどのようです。(多い順)

  • 希望する仕事内容か
  • 勤務時間と勤務日数
  • 通いやすい
  • 収入
  • 職場の雰囲気

職場の雰囲気も大事ですが、入職前はなんとなくしか分からないので、あまり重視しない方が良いでしょう。

病院・クリニック以外だとどんな職場がある?

以下のような職場が選択肢に入るでしょう。

  • 訪問看護ステーション
  • 介護老人保健施設(老健)
  • 介護老人福祉施設(特養)
  • デイサービス
  • 養護教諭(保健室の先生)
  • 看護学校の教員
  • 学校看護師
  • 保育園、幼稚園
  • 児童福祉施設
  • 保健センター
  • 障がい者支援施設
  • 治験コーディネーター
  • 献血ルーム、献血バス
  • 健診センター・検診センター

できるだけ楽な診療科で働きたい

業務負担の観点でいうと、眼科・耳鼻科・皮膚科・整形外科・泌尿器科、あたりが負担が少ないです。

反対に大変な診療科は、ICU・施術室・精神科などです。

できるだけ給料の高い病院で働きたい

給料が高い病院には、以下の特徴があります。

  • 病床数が多い
  • 国立・公立病院や公的医療機関
  • 二次救急指定病院
  • 都市部の私立大学病院
  • 大手企業のグループ会社が運営している
  • 私立学校法人や社会保険関係団体が運営している
  • 郊外の療養型病院

※転職サイトマイナビ看護師に掲載された求人で、給料の高い順で掲載されている病院を抽出し検証

一般企業への転職するには?

看護師資格を活かすなら、以下のような職場があります。

  • 医療機器メーカーの営業
  • 医療系のコールセンター
  • 治験コーディネーター
  • 臨床開発モニター

これ以外にも、医療分野でサービスを提供している会社などであれば、経験を活かしながら総合職・一般職での入社も可能です。

夜勤がなくなり手取りが下がりやすいのがネックなので、ビズリーチのような年収高めの求人をメインに扱う転職サイトを使うのがおすすめ。一般企業転職を経験した看護師からの評判も上々です。

転職ではなく、資格取得で給料あげたい

給料をあげる一番簡単な方法が転職であり、例えば「認定看護師」「専門看護師」などの資格で給料アップは困難です。

病院の6割は「認定看護師」「専門看護師」などの資格を持っていても、手当などは特に存在しないからです。

ただ特定の専門領域の資格(例えば循環器内科で”心臓リハビリテーション指導士”の資格を取るなど)であれば、キャリアアップによる昇給も可能性があります。

ブランクが長くて不安

ナースセンターの復職者支援研修に参加し、知識・技術を学びなおしておくと安心です。

以下のような研修を無料で受けられる制度です。

  • 最近の医療看護動向に関する講義
  • 電子カルテの操作方法
  • 採血・注射の演習
  • 急変対応
  • 与薬に関する講義

面接時でもその旨を伝えることで、病院側の懸念も払しょくされるでしょう。

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