【比較】リクルートエージェントとダイレクトスカウトの違いは?どちらを使うべき?

リクルートエージェントは登録するとキャリアコンサルタントから求人紹介を受ける転職エージェント、リクルートダイレクトは登録すると、企業・転職エージェントからのスカウトを待つ転職サイト。それぞれサービス形態が全く違います。

リクルートダイレクトスカウトは主に現年収600万円以上で更なるキャリアアップを目指すハイクラス向けなので、多くの人はリクルートエージェント(こちらは全ての転職希望者が対象)を使うことになると思います。

この記事ではリクルートエージェントとリクルートダイレクトスカウト(以下、ダイレクトスカウトと表記)の違いと、あなたがどちらを使うべきかを解説していきます。

【リクルートエージェント公式】
https://www.r-agent.com/

【リクルートダイレクトスカウト公式】
https://directscout.recruit.co.jp/

目次

リクルートエージェントとダイレクトスカウトの違い

リクルートエージェントダイレクトスカウト
形態転職エージェントスカウト型転職サイト
対象者の年収問わない最低500万円以上が目安
(登録者の過半数が年収600万円以上)
年齢層20~40歳35歳~
転職意欲【意欲高い】
3ヶ月以内に転職したい
【意欲低め】
良い求人があれば転職したい
求人の特徴求人数が圧倒的に多い管理職・責任者・リーダークラス求人がメイン
料金無料無料
都市圏以外の利用
(一都三県・大阪)
OK厳しい

両者で迷った場合、ほとんどの人はリクルートエージェントが適しています。

リクルートエージェントは、現実的に転職を考えていて求人情報を集めたい人向けのサービスで、登録後はあなたの希望やキャリアをヒアリングして、具体的な企業を紹介してくれるところからスタートするからです。

それにリクルートエージェントは定番のサービスといった感じで、特定の層に偏っているわけではありません。全ての業界・職種の求人を扱っており、現在の年収額問わず利用可能です。

対してダイレクトスカウトは基本的に「スカウトを待つ」転職サイトなので、かなり長い目で見て転職を考えている人向けのサービスです。

また公式見解では「登録に際しての制限はない」と明言しているものの、求人の半数以上が年収600万円以上であり、内容も管理職・リーダークラス・責任者ポジションがメインであることから、利用対象はかなり狭いサービスと判断できます。一都三県・大阪以外のエリアでは使えないことはないですが、リクルートエージェントよりは求人が見つかりにくいです。

ダイレクトスカウトは「特に何も行動しなくても、優秀な人材を求めている企業から声がかかる」くらい転職市場価値が高い都市圏の人向けです。

ただ逆に言うとダイレクトスカウトのサービス対象者条件に一致していて、かつ今すぐ転職したいわけではないなら、ダイレクトスカウトの方がハイクラス求人を得られる確率は高いです。

転職エージェントとスカウト型転職サイトの違い

転職エージェントは、あなたに求人を紹介してくれる人材紹介会社のことで、図解すると次の通りです。

転職エージェントはあなたと企業を仲介する役割

あなたと企業を仲介(マッチング)させる役割を担います。登録すると最初に面談(WEB・電話)をおこない、希望条件や経歴を伝え、あなたに合った企業の求人を紹介してくれます。

対してスカウト型転職サイトは図解すると次の通りです。

スカウト型転職サイトは、声をかけられ待ちする場所のようなイメージ

スカウト型転職サイトは、大きく「(1)企業からのスカウトが来る」「(2)ヘッドハンターからスカウトが来る」の2パターンあります。

(1)スカウト型転職サイトに登録すると、あなたの登録した情報を見て興味を持った企業の採用担当者から直接アプローチが来ます。

(2)スカウト型転職サイトに登録すると、様々なヘッドハンターから「ウチでこのような求人を扱っているのですが、興味ありませんか?」と連絡が来ます。

ヘッドハンターは、転職エージェントのキャリアコンサルタントや企業と提携している人材コンサルの総称です。

スカウト型転職サイトは、あくまで「企業とあなた」「ヘッドハンターとあなた」をマッチングさせる場(プラットフォーム)に過ぎません。

どんな企業からスカウトが来るか、どんなヘッドハンターからスカウトが来るかは、あなたの経歴次第です。

リクルートエージェントがおすすめな人・ダイレクトスカウトがおすすめな人

次章からは各サービスの特徴・もう片方との明確な違いについて解説しますが、おすすめな人だけ先にまとめると次の通りです。

リクルートエージェントがおすすめな人
  • 転職を現実的に視野に入れている
  • すぐに求人を紹介してもらいたい
  • 3ヶ月以内に転職したい
  • 20代~40代(特に20代はほぼ全員リクルートエージェントがおすすめ)
  • 地方在住者

公式サイト
https://www.r-agent.com/

リクルートダイレクトスカウトがおすすめな人
  • 1年以内に良い企業があれば転職を考えたい
  • 管理職、責任者の経験がある

公式サイト
https://directscout.recruit.co.jp/

リクルートエージェントの特徴【ダイレクトスカウトと比較した際の強み】

まずはリクルートエージェントの特徴から説明していきます。

転職エージェントの中で保有求人数が最多

リクルートエージェントの最大の強みは保有求人数の量です。転職が上手くいくかは希望に合致する求人にいかに出会えるか次第であり、そのためにはある程度母数が必要ですので、正直求人が多いというこの一点だけでリクルートエージェントを使う理由になります。

保有求人数はおよそ65万件、転職エージェントの中で求人数第1位です。しかも2位のdodaエージェントは23万件なので、2位と約3倍差を引き離して圧勝しています。

転職エージェント求人数
リクルートエージェント65万
dodaエージェント23万
ワークポート7万
マイナビエージェント6万
パソナキャリア4万

求人数が少ないエージェントだと「残業時間、職種、年収…」と条件を重ねていくと「紹介できる求人はありません」と断られるケースも少なくないですが、リクルートエージェントならよほど高望みしない限りその心配も要りません。

利用対象範囲が広い

リクルートエージェントは基本的に「誰でも利用可能」です。

初めての転職・年収アップしたい・職種を変えたいなど、あらゆるニーズに対応しています。

(対してダイレクトスカウトは、管理職・責任者経験を活かして更に高年収の企業を探したいというニーズに特化しています)

ただ、以下に該当する人はリクルートエージェントでも断られるケースが発生するのでその点だけ注意してください。

  • 第二新卒で職歴が3年未満の人
  • 短期離職を繰り返している人
  • ブランク期間が1年以上空いている人(1年以上無職)

詳細は以下の記事に記載しています。

比較的早く次の職場が決まりやすい

リクルートエージェントは求人数の多さはもちろん、積極的な提案・サポートをしてくれるため、転職エージェントの中でも比較的早く次の職場が決まりやすい強みがあります。

利用者の口コミをみても、内定までのスピード感を高評価する声が目立ちました。

口コミ

リクルートエージェントは申し込んで、希望伝えて、出してもらった求人の気になったところに応募しまくればすぐ決まりました。

口コミ

私が前職を辞めるときの転職で利用したのは、リクルートエージェントのみでした(最後の方でJACリクルートメントに登録しましたが、すぐにリクルート経由で内定が出てしまいました)。

口コミ

リクルートエージェント、35歳だったけど話聞いて自分に合う求人色々紹介してくれたし、履歴書とか職務経歴書の添削してくれて書類はサクサク通ったし、面接ポイントのアドバイスとかもしてくれて内定もすぐ出たのでおすすめ

現職に不満があって「早く転職したい」という方なら、非常に役に立つエージェントと言えるでしょう。

リクルートダイレクトスカウトの特徴【リクルートエージェントと比較した際の強み】

次にダイレクトスカウトの特徴を解説していきます。

高年収の求人に特化、年収1,000万円超えも多数

ダイレクトスカウトの一番の強みは、高年収の求人に特化している点です。

サイト掲載求人の約半数は年収600万円以上のもので、なかには1,000万円以上の求人も頻繁に目に入ります。

人材業界最大手リクルートの運営であり、2022年頃からサービスをリニューアルしてCMを配信しているので、登録者・利用企業も増加し続けています。そのため、ハイクラス求人を探す選択肢として第一候補に入ると言っても良いでしょう。

自分からヘッドハンターを指名できる

ダイレクトスカウトには、自らヘッドハンターを指名する機能があります。ヘッドハンターとは転職エージェントのキャリアコンサルタントや企業と提携している人材コンサルのことで、要するに以下のような「紹介してくれる人」を起点に転職先探しができるというわけです。

  • 「○○業界で紹介実績が豊富な■■さんに相談したい」
  • 「○○エリアでの紹介実績が豊富な■■さんに相談したい」
  • 「利用者からのレビュー評価が高い■■さんに相談したい」

リクルートエージェントをはじめとした転職エージェントに直接登録すると担当者は自動的に決められてしまいますが、人生の岐路を左右する存在を勝手に決められるのは抵抗がある人もいると思います。そういった方はダイレクトスカウトを経由して、信頼できそうなヘッドハンターを自分から選び、その人と転職活動を進めていくというやり方がおすすめです。

余裕を持った転職活動に適している

ダイレクトスカウトはプロフィールとレジュメ(職務経歴書)を記入すると登録完了ですが、その後は基本的に「スカウトを待つ」のみです。

そのためすぐにでも転職したい人にはむいていませんが、その代わり「将来的により良い環境に移りたい」転職活動には最適です。

優秀な人材であれば引く手あまたなので、待っていても良い話が舞い込んできます。したがって「現職より良い条件なら、転職を考えてもいい」くらいの余裕がある人なら、ダイレクトスカウトを使う価値があるでしょう。

ちなみに自分の転職市場価値が分からないという方は、試しに登録して職務経歴書をびっしり埋めてみてください。スカウトがどれくらい届くかで、どれくらい自分が市場から求められているかが定量的に判断できます。

結論:リクルートエージェント・ダイレクトスカウトそれぞれおすすめな人

再掲となりますが、それぞれにおすすめな人は次の通りです。

リクルートエージェントがおすすめな人
  • 転職を現実的に視野に入れている
  • すぐに求人を紹介してもらいたい
  • 3ヶ月以内に転職したい
  • 20代~40代(特に20代はほぼ全員リクルートエージェントがおすすめ)
  • 地方在住者

公式サイト
https://www.r-agent.com/

リクルートダイレクトスカウトがおすすめな人
  • 1年以内に良い企業があれば転職を考えたい
  • 管理職、責任者の経験がある

公式サイト
https://directscout.recruit.co.jp/

補足ですが、リクルートエージェントをメインで使い、サブでダイレクトスカウトを使う(=併用する)という賢いやり方もあります。

ハイクラス転職が実現可能なキャリアなら、ダイレクトスカウトで待ちの姿勢だったとしても良質なスカウトが届くはずと思いますし、何よりダイレクトスカウトでどれだけスカウトが届くかで自分の市場価値が明確になるメリットもあります。

もしダイレクトスカウトでスカウトが届いたら、リクルートエージェントで紹介された求人と合わせて比較検討しながら、より年収の高くキャリアアップが見込める企業にエントリーするというのがおすすめです。

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