「向いてない」という言葉を発する人の判断を信じてはいけない。他人のモチベーションを下げて自信を喪失させるような上司は、普通に上司としての適性がない人だから。言い換えると、管理職の仕事ができない人。仕事ができない人に向いてないと言われても気にする必要がない。
頑張りたいと思うなら、誰に何を言われようと気にしなくて良い。ただし、熱意を持って向き合えないなら向いてない可能性が高い。
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結論、仕事向いてないと言われたとしても、無視で良い
まず結論から言うと、相手が誰であろうと、仕事向いてないと言われたら、真に受けず、無視してください。
スルーしても良いと断言できる根拠は次の通りです。
「向いてない」という言葉を発する人の判断を信じてはいけない
部下に「向いてない」という言葉を投げかける人は、管理職の適性がありません。
言い換えると、あなたに向いてないと言った人は、仕事ができない上司ということです。
どういうことか説明しますね。
そもそも上司(管理職)の仕事は、人の上に立ち、指示を出したり、状況判断したり、チーム全体をマネジメントすることです。
会社の仕事を上手く進めるために、部下のマネジメントだったり、仕事の割り振りだったりといった役割を担います。
そんな人を動かす立場の人が絶対にやってはいけないのが、部下の士気(モチベーション)を下げることです。
士気が下がれば、仕事に対するやる気や向上心もなくなります。最悪の場合、辞めてしまうことだってあるわけですね。
チーム単位で働く組織において、部下がモチベーションを喪失して退職するなんてのは、圧倒的に損失です。
では話を戻して、「向いてない」と言われた今のあなたの仕事に対する気持ちはどんなものでしょうか?
少なくとも、やる気に満ち溢れてはないですよね。
自信喪失してしまったり、一瞬くらいは辞めようかなという考えが頭をよぎったりした人もいると思います。
この時点で、向いてないと言った上司は、やらかしています。部下の気分が落ちるような発言をする上司は、もはや上司という役割に向いてません。
僕はフリーランス経験も含めると、4つの会社で働いたことがありますが、本当に仕事ができる上司というのは部下のモチベーションを下げることは絶対に言わないんですよね。
むしろ逆で「できたことはしっかりと評価する」ことで、モチベーションを上げて、
「できなかったことは、できるようになるための指導をする」ことで、仕事への意欲が下がらないようにマネジメントをするのです。
もしも仕事に適性が全くない人が部下になったとしても、その人をどうすればできる状態に持っていけるか、ということを論理的に考え、指導していくわけです。
にもかかわらず、「向いてない」という言葉で片付けようとする人は、仕事を途中で放り投げているようなものです。
整理してみると、あなたは今、仕事ができない上司に「仕事に向いてない」と言われた、という状況です。
もちろん、上司は職種に対する適性があったからこそ管理職になれたのだと思いますが、管理職の適性はなかったということですね。
そう考えると、真に受けて思い悩む必要もないと思いませんか?
人の評価は曖昧すぎて、人によって180度変わることもある
評価というのは本当に曖昧で、人によって言ってることが全然違うということが多々あります。
例えば、レイアウトが整ったPowerPointの資料を見て「綺麗で見やすい」と評価する人もいれば、「そんな細かいレイアウトなんか気にしなくていいから、早く終わらせて」という人もいます。
他人の言葉は、どれだけ立場が上の上司や先輩であっても、全てを鵜呑みにしないことが大切ですね。
転職して他の上司のもとで働き始めたら「めちゃくちゃ評価されるようになった」というのも転職市場ではよくある話です。
言っている本人は、そこまで深く考えていない
あと他人の向いてない発言は気にしないで良いと言える根拠として、言った側はそこまで深く考えていない、というのがよくあります。
よく子どもの頃に言われて傷ついたことは覚えてるけど、言った本人は忘れている、みたいな話がありますよね。それと同じです。
向いてないと平然と言えるような無神経な性格の人は、言われた側の気持ちなんて最初から特に考えていません。
ましてや仕事の適性をしっかり判断した上で言っているわけでもないのです。
上司の言い方次第ではもはやパワハラじゃん、というケースもある
中には「ほぼパワハラ認定では?」というようなケースもあります。
「向いてないから辞めろ」は完全アウト
これは完全にアウトな発言ですね。まともな会社ではこんなセリフ一生聞くことがないと思います。
体育会系の職場ではたまに聞く話です。スポーツ強豪校の鬼コーチみたいなノリでマネジメントしている人は、こういう発言をしますね。
本人的には、あえて厳しく言うことで部下を奮起させようという意図があるのかもしれませんが、
自分のストレス発散にしているケースも考えられますね。
少なくとも今の時代では取り残されている、遅れた価値観が根付いた会社と言えます。
「仕事をしてるのにしてないと言われる」人も多いらしい
意外とあるのが、上司の望む結果にならなかった際「仕事してないだろ」のように言われるケースです。
確かに、「真面目にやってるのに」というのは実はあまり関係ない側面もなくはないです。
仕事というのは「利益を出すための行為」なわけですので、何より結果(利益を上げる)が求められます。「過程より結果が大事」ということですね。
なので真面目にやっている過程や姿勢は、ビジネスにおいてはほとんど重視されません。
しかし、ここで良い上司に巡り合っていれば、過程を評価してくれることもあります。
それに組織で働くなら、大事なのは目に見える成果だけではありません。
いるだけで職場が明るくなるとか、誰も見てない所で気が利くとか、そういうことの方が意外と重要だったりします。
良い上司というのは、そういった部分もちゃんと見てくれて評価してくれます。「仕事してない」なんて言うことはありません。
繰り返しますが、評価は上司によって異なります。
向いてない仕事をしてるのかも…と思ったら?仕事が合ってないかどうかの見極め方法
ただいくら気にしないと言っても、結局「自分が向いてないかも」と思える出来事が重なれば、納得するのは難しいと思います。
ネガティブな感情を抱いたままでは職場に行くのも辛くなりますし、モチベーションも上がりません。注意力が散漫になって、ミスを繰り返してしまう可能性もあります。
そこで仕事が合ってないかどうかの判断基準の話をしていきます。
向いてない仕事は、熱意を持って向き合えない【一番重要】
一番重要なのは、その仕事に熱意を持っているかどうかです。
向いているか、ではなく、しっかりと向き合えているかが大事ですね。
熱意を持っているかというのは、例えば「その仕事ができるようになりたい。結果を出したい」と思えるかということです。
向いてないと言われた時に悔しいという感情が少しでもあったなら、大丈夫です。
逆に言うと、本当に向いてない仕事というのは、心のどこかで「別にできるようにならなくていい」と思ってしまうものです。
僕自身の話を一瞬だけすると、以前事務職っぽいことをしていたのですが、その仕事は細かいマルチタスクが苦手な僕には全く向いていないものでした。
そしてその事務仕事ができるようになりたいとも思えなかったんですよね。「これができるようになっても別に…」のような冷めた感覚で、これが熱意を持って向き合えてないということです。
ちなみに、僕の場合は、結局転職で仕事を変えました。
マイナビエージェントで見つけた仕事なんですが、転職先のWEBマーケティングの仕事は本当に自分に合っていて、休みの日も仕事の本を読んだりするくらい熱意を持って向き合えています。
この経験から、熱量を持てない仕事なら、今すぐ変えた方がいいと思うようになりました。
あと転職先は、上司も先輩も絶対に否定的なことを言わない人で、環境も本当に大事なんだなと痛感しました。
話を戻すと、向いてる向いてないは結局のところ、今のあなたの仕事に対する熱量次第ということです。
できるようになって見返したい!という気持ちがあれば、いつかできるようになるはずです。
向いてない仕事は、入社から半年経過してもありえないミスを連発する(li)
新しい職場で仕事を始めたばかりの頃は、特に適性について悩みがちです。
その際の判断基準として、新しい仕事は慣れるまでに3ヶ月~半年かかるもので、それを超えてありえないミスを連発するようなら、適性に欠けるかもしれません。
向いてない仕事は、ストレスのかかり方が異常
向いてない仕事は、ストレスのかかり方が異常です。他の人が平然とできることが、自分はものすごく大変ということです。
性格的に向いていないこと、苦手なことというのは絶対に長続きしません。どこかで必ず無理が来ます。
というのも、あなたが苦労してこなしている仕事が向いている人にとっては、全くストレスなくできているということも非常によくある話だからです。
例えば、僕の場合は、細かい作業が苦手で、事務作業をしていた時は小さいミスを連発してしまっていました。
数字を一つ一つチェックしたり、マニュアル通りに行動するのが、ものすごく心理的にストレスだったんですよね。
しかし当時僕の隣に座っていた同僚は、そういった作業が向いていて、コツコツ小さいことをするのが好きという性格でした。
そういう人は、業務自体にストレスを感じませんし、ミスも発生しませんから、本当にストレスなく働くことができているみたいでしたね。
この違いというのは、スキルや能力の差というより、単に性格と業務内容がマッチングしていないという話ですね。
割と真面目な人ほど「向いてないと言う=甘え」と考えがちですが、それは間違いで、やはり性格との相性というのはあると思います。
自分の根本的な性格と、業務内容が食い違っている場合は、向いていないと判断しても良いでしょう。
向いてない仕事は、3年経ってもまだ適性がないと思ってしまう
性格的に向いてない仕事というのは、どれだけ期間を費やしても、成長スピードは遅いままです。
というのも、人間の性格は基本的に変えられないからですね。
前述の通り、仕事に慣れるまでの期間は3ヶ月~半年で、1年もあれば一通りのことはできるようになるものです。
しかし中には3年働いても、まだ向いてないと思ってしまう人も。この場合はちょっと時間がかかっているので、他に向いてる仕事があると思います。
もちろん、その仕事に熱意があるなら続けるのもアリですが、後から入ってきた人に抜かされたりして自己肯定感が下がり続けるので、長期的に見てあまり良い状態ではありません。
まとめに入る前に
ここ3ヶ月以内に、一瞬でも「会社辞めようかな…」とリアルに頭をよぎったことはありませんか?
なければ読み飛ばしていただいて構いませんが、もし「正直、環境を変えることも視野に入れている」という方は、この機会に小さな一歩で良いので何か準備を進めてみるのもおすすめです。
とはいえ、いきなり履歴書を書いたりなんてする必要はありません。おすすめの転職準備についてまとめておくので、チェックしてみてください。
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筆者(アラサー・地方大学卒)が診断してみた結果は、こんな感じでした。

診断精度が高いなと感じたのは、性格や価値観をもとに分析すると「WEBメディアや広告代理店がおすすめ」と結果が出ている点。というのも、筆者自身、20代半ばくらいにWEBメディア運営にキャリアチェンジした経歴があるからです。
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気軽に、とはいきませんが、「心理テスト感覚ではなく、しっかりデータと根拠に基づいた診断をしたい」という方には非常におすすめです。
もはや「働くの向いてない。どの仕事も向いてない」と思ってしまったら
自己肯定感が落ちすぎると、もはや「働くの向いてない。どの仕事も向いてない」と思ってしまうこともあると思います。
完全にBADゾーンに入っているので、まずは丸1日仕事のことは考えない
「どの仕事も向いてない。働くのも向いてない」と投げやりになってしまったら、完全に完全にBADゾーンに入っているので、まずは丸1日仕事のことは考えない日を作りましょう。
多分家にいると仕事のことを考えてしまうので、遠出してみるのがおすすめです。
一度ネガティブ思考に陥ると脱却するのが難しく、どんどんマイナスなことばかり考えるようになるので、いったんその負のループを止めることから始めましょう。
働くのが向いてないのではなく、「今の環境が向いてない」だけ
「どの仕事も向いてない」なんてことは、あり得ません。
結局のところ大事なのは、どの環境で働くかということです。僕の場合で言うと、転職した今の会社はどれだけ失敗しようが厳しい言葉をかけられることはありません。
その都度、なぜ失敗したのか、どうすれば次良いっかが出るかというのを並走して考えてくれるので、本当に学びばかりです。
仕事をうまくこなせるかどうかはあなた次第で改善できますが、周囲の人間をあなたの努力で変えることは不可能ですので、
もしもっと良い環境で仕事を打ち込みたいなら、環境自体を変えてみる選択肢もあると思います。
環境を変えることもぶっちゃけ既に視野に入れているよ、ということであれば、マイナビエージェントのような求人サービスで情報を集めてみるのもおすすめです。
ちなみに僕が事務職からWEBマーケティングに転職した際は、担当のエージェントに「この仕事向いてるかもしれないです」と提案してもらいました。
行動してみたからこそ、こういった発見があったのだと思います。
あのまま自分の性格に合ってない仕事を続けていたら、今頃どん底にいたでしょうね。逆に続けるリスクもある、という話は以下の記事でしているので、ぜひ読んでみてください。