「新人なのに仕事をどんどん任されている」
この状況は、期待されているのでしょうか、単に押し付けられているだけなのでしょうか。
結論から言うと、職場に余裕がなく、とりあえず押し付けられているだけの可能性が高いです。
新人が仕事をどんどん任されるのは、残念ながら期待されているわけではなく、余裕がないだけ
新人が仕事をどんどん任されるというのは、一見「あなたに期待しているよ」と言うポーズに見えます。
しかしながら、結論から言いましょう。
新人が仕事をどんどん任されているのは、期待されているわけではなく、会社に余裕がないだけです。
新人にタスクが回ってくるくらい、職場が崩壊寸前
新人がどんどん仕事を任されるという状況は、一般的には好ましくありません。
だって、新人なんだからミスをしてさらに仕事が増える可能性もあります。
しかも、仕事を覚えていないわけなので、上司が理想とするような成果がでるわけもありません。
しかしながら、そんな状況の新人なのにもかかわらず、キャパオーバーになるほどタスクが回ってくるのであれば、その職場は結構崩壊寸前の状態であると考えられます。
要するに、既存の社員だけでは捌き切れないほどのタスクがあり、全く何もできない人にとりあえず仕事を投げておこうといった感じになっているのです。
崩壊寸前と言ったのは、人手不足が当たり前になっていると考えられるからです。
採用を検討していないのか、あるいは採用しようとしても募集がないのかは定かではありませんが、少なくともその部署の人員がギリギリの状態であると言う状況はしばらくの間続いていたのでしょう。
それで何とか仕事を回していたところにあなたが救世主のように入社してきたので、猫の手も借りたいといった具合です。
溢れそうなタスクをあなたに任せているのです。
管理職も、意外と部下の業務を正確に把握していない
「新人が仕事をどんどん任されるのは変だよね」と思うかもしれませんが、実は、結構余裕のない上司がいる部署ではよくあります。
というのも、そもそも管理職であったとしても、意外と部下の業務を正確に把握していないのです。
誰がどれだけやっていると言うのを上司は知らないまま、タスクを割り振るといった事はよくある話です。
その場合、部下は基本的に「頼まれたらやります」と答えてしまいますよね。
やらないとなかなか言えないと思います。
なので、任される側は「全然大丈夫です」と言うような顔をして受け入れます。
上司は部下の負担を正確に把握していないわけなので、「何か大丈夫なんだ」といった具合で、「じゃあ、これもお願い」と次々に仕事を任せることになります。
このように、管理職が部下の業務を正しく把握していないせいで、たとえ新人であっても、どんどんキャパオーバーの状況に陥ると言うこともあるのです。
新人に対して仕事を押し付けて「分からなかったら聞いて」は、余裕ゼロの職場の証
仕事を任されるならまだしも、まともに仕事を教えてもらえてない状況で、次から次へと仕事が降ってくると言う状況もよくあります。
そして、当然細かいミスが発生したりそれで周りに怒られたり、申し訳なさを感じたりというのも起こりますよね。
最初にしっかり余裕を持って教えればこんなことになりませんから、なんとも非効率的な話だなと思うかもしれません。
新人に仕事を任せて「わからなかったら聞いて」と言う職場は、相当余裕がないと言っても差し支えないでしょう。
仕事を教えると言うマニュアルやフローが確立しておらず、さらに教える担当の人も自分の業務で手一杯となると、もはやその職場で新人がで仕事ができるようになるためには、荒波の中で揉まれ続けるしかありません。
既存社員はそういう状況でなんとかやって来れたから、教育体制も変わっていないのだと思います。
しかしそういった職場では、大体定着率が悪く、新人の人でもう限界だと言ってやめてしまうと言ったこともよくあります。
【あなたは該当する?】向上心が高く、先読みができて期待値を超えてくる部下には、どんどん仕事を振ることもある
新人の仕事を任されるというのは、ポジティブな見方をすることもできます。
要するに、「あなたにものすごく期待してるから、少し限界よりも多めの仕事を振って成長させよう」と言う意図がある場合ですね。
キャパオーバーギリギリのところまで仕事を任せ、負荷をかけることによって成長促す、例えば筋トレみたいなものです。
では、現場仕事をどんどん任されて、押し付けられているのではないかと考えているあなたは、期待されているのでしょうか、押し付けられているのでしょうか。
上司の立場からすると、向上心が高く、先読みができて、期待値を超えてくる部下には、もっと仕事を振ることもあります。
要するに、やる気があって、仕事ができる人には、仕事を任せるるのです。
向上心の高さ言うまでもなく、学びたいオーラだったり、積極的にスキルを学ぼうと言う姿勢の人に対しては、たとえ新人であっても、上司はどんどん仕事を任せます。
また、1を言えば、10を知るのような容量が良く、頭の回転の速い、先読みができて、司が思った以上の成果を発揮するような部下には、当然だから、どんどん仕事を任せます。
したがって、あなたがもしこのタイプに該当するのであれば、期待されていると考えても良いでしょう。
しかしながら、別に向上心をアピールしているわけでもなく、そんなに目立つよう成果を出していないにもかかわらず、どんどん仕事を任されると言う場合は、この条件に当てはまりません。
そういった方は、先ほどお伝えしたように、上司にも仕事を教える余裕がなく、かつ部署のタスクが手一杯で、仕事ができない状態の新人に、キャパオーバーになるほど仕事を任せないと回せていくいけないと言うような状況なのです。
仕事を押し付けられる新人の特徴
断れない性格で押しに弱い
断れない性格で押しに弱い人ほど、仕事を押し付けられる傾向にあります。
上司にこれができると聞かれたときに思わず「はい」と答えてしまう人だったり、他の人が手一杯だと自分も何かしてあげないとなといったような周りの情の厚い人もどんどん仕事が降ってくるという状況になります。
最初の方の仕事で運よく良い結果が出た
もしあなたが入社してすぐの段階で新人にしてはものすごく良い結果を出してしまった場合、過剰な期待を受けて仕事がどんどん任されるということもあり得ます。
要するに、運良く成果が出ただけで、それがあなたの実力であると過大評価されて、もっとできる人だと思われてしまっているということです。
例えば、最初に行った営業先でビギナーズラックでものすごく大きな受注ができた場合は、「この新人は営業任せたらどんどん仕事をとってくる」と勝手に期待されて、新人では殺せないような仕事まで任され、次第にキャパオーバーになっていくといったこともよくあります。
全力で取り組みすぎている
入社したての時は全力で仕事に取り組むものだと思いますが、あまりにも全力で取り組みすぎていると、結果的に仕事がどんどん任されるといったことになります。
全力120%の仕事を続けると、それは上司が想定したよりも早く仕事が終わったり、上司が想定したよりも良いアウトプットが出たりといったことがあります。
そうなると、上司の期待値を遥かに超えたものになっているわけなので、上司からすると、「この人にはもっと仕事を任せてもいいんだ」という考えになります。
一度そうなると、80%位の力でやった時はちょっとサボっているように見られてしまいますし、常に120%の力でやり続けないと終わらない位の仕事を任されてしまいます。
そうなると、あなたはもう一切気が抜けない状況に陥るわけなので、当然キャパオーバーになっても無理はありません。
上司と距離が近すぎている
上司と距離が近すぎる人は、ノリで仕事を任されるということもあります。
入社した手でコミニケーション能力が高い人ほど、上司とかなり仲良くなることができますが、その結果、上司からすると、ものすごく仕事をさせやすい存在になってしまうのです。
なので、上司がやるべき面倒な仕事を気軽な感じで割り振られたにすることもあります。
部下の立場から当然断りづらいので、「できます」と返事をしてしまい、それが積み重ねることで、どんどんキャパオーバーになってしまうのです。
上司から嫌われている
任される仕事の質によっても、上司があなたのことをどう思っているかがわかります。
あまりにも雑用ばかりを押し付けられている人は、それはある種のパワハラである可能性も否定できません。
上司から嫌われているという人は、雑用ばかり押し付けられる可能性があります。
仕事をどんどん押し付けられてキャパオーバーになりそうなときは
まず第一に断ることが重要【断るのも仕事のうち】
結論から言うと、仕事をどんどん押し付けられてキャパオーバーになりそうな時は、断るというのが何よりも大切です。
新人のうちに仕事を断るなんてだめだろうと思われるかもしれませんが、先ほども言ったように、上司はあなたの仕事の業務量を正確に把握できているわけではありませんので、「まだ余裕なのだろう」といった勝手な予測で仕事を割り振っている可能性もあるのです。
その場合、むしろ断ったほうが責任感があるといえます。
それを断らずにキャパオーバーの状態で引き受けてしまい、それで業務が滞ったり、ミスをしたりしてしまえば、部署全体に迷惑が及びます。
そうならないためにも、自分は今のタスクでいっぱいいっぱいであるということを上司に伝えるというのも重要な仕事の1つです。
些細なことでも遠慮せずに質問する
仕事をどんどん任されていて限界が近いという場合は、些細なことでも遠慮せずに質問するというのを心がけましょう。
なかなか質問しづらい、忙しそうだしと思うかもしれませんが、どんな小さなことでも質問するべきです。
メリットは大きく2つあります。
1つは、ささいなことでも質問していき、そしてその返答通り仕事をしていけば、ちゃんと仕事終わるように進められます。
非効率的な仕事の進め方をせずに済むでしょう。
そしてもう一つは、自分のできること・できないことを上司に正確に伝えることができるという点です。
先程の話で近いですが、上司はあなたの業務量だけでなく、あなたができること・できないことすらも把握していない可能性がありますので、どんどん質問することによって、上司は、「これはできるんだ、ここまだできないんだ」といった境界線を正しく把握できます。
そうすると、あなたができないような無理な仕事は降ってこないでしょう。
できるものだけを任されるので、あなたの負担は多少は軽減されます。
自分と年齢が一番近い先輩の協力を仰ぐ
個人的なオススメが、自分と年齢が近い先輩の協力を仰ぐということです。
自分と年齢が近いことで、質問をしやすく、距離を縮めやすいですし、先輩側からしても、年齢がそんなに離れていないので、教えやすさもあります。
また、入社して間もない頃は、人間関係を築けていない状況の可能性もあるので、そういった年齢が近い先輩を1人見つけておいて、仕事の進め方を教わるのもおすすめです。
まとめに入る前に
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さいごに
新人が仕事をどんどん任されてキャパオーバーになることについての解説をしました。
結論から言うと、今のあなたの状況は、期待されている可能性は残念ながらそれほど高くありません。
職場が人手不足でギリギリの状態、上司も同僚も先輩もみんな限界に近い状態で働いているという可能性が高いでしょう。