「就職は決まったけど、内定先を堂々と友達に言えない」こんな悩みを抱えていませんか?
けっこう名の知れた会社に就職が決まった人ほど、無神経に「どこに内定したの?」と聞いてきたりします。ちょっとモヤモヤしますよね。
結論から言うと、内定先は友達に言わない方がいいです。というより、言うべきではありません。
僕自身、新卒で地方の従業員20人くらいの中小企業に入社したのですが、その時は正直会社名を言うのが恥ずかしかったですね。
何人かに言ったりもしたのですが、それで嫌な思いをしたので、その時の経験を踏まえて、「就職先を聞いてくる友達がいるけど言いたくない」という状況のあなたに向けてこの記事を書きました。
【断言】内定先を友達に言う必要はない
「友達だから何でも言い合えないとダメ」という考え方は一旦やめましょう。
言ったら内定先を言いふらす奴がいる
これは僕の経験なのですが、誰かに内定先を言うと、あっという間に知れ渡ります。普通に言いふらす人がいるんですよね。
ただでさえあんまり言いたくない会社名が、大学の知り合い全員に伝わるなんてこともあります。僕の場合はそうでした。
言いふらす本人は、あまり人の気持ちを考慮していないというか、特に深く考えていないんですよね。就職先を言いづらい人の気持ちが分からないタイプです。
そして、たいていそういう人の就職先は、割と名の知れた会社だったりします。なのでもしかすると、自分が有意な立場であることを遠まわしに周りに伝えるために、あなたの会社名を利用しようとしている可能性もあります。
しつこく聞いてくる人は、自分の就職コンプレックスを解消しようとしているだけ
内定先をしくこく聞いてくる人は、自分も就職先にコンプレックスを感じている可能性もあります。
あんまり名前の知られていない会社に就職が決まったことに劣等感を感じていて、自分より微妙な会社に就職した人を探して安心したいというわけです。
要するに、人の会社名を聞いて、自分のコンプレックスを解消したい、自分はマシだと思いたい、というわけですね。
しつこく聞いてくる人に正直に答えてしまうと、ただ利用されるというか、都合よく使われる感じになって気分が悪いと思います。
相手も雑談程度で聞いてきているだけのケースもある
就職先は別に言わなくてもいいという理由に、相手も雑談程度で聞いてきているだけのケースもあるというのもあります。
要するに、相手は会社の企業名なんて全くどうでも良くて、ただ雑談のテーマとして、聞いてきているわけですね。
それを本気に捉えて「就職先を言わなきゃいけない..」と思い悩むのは時間の無駄ですよ。
「彼女いないの?」みたいな質問と同じでして、別にこの質問をする人は「なにがなんでも、彼女がいるかどうかを知りたい!」というわけではないはずです。
とはいえ、内定が決まればそこから話題の中心は新社会人生活ですので、就職先がどこなのかという情報は前提となります。
なので、日常的に深い会話をするような親しい友達なら、別に言っても構わないかと思います。
就職先を聞かれたら適当に流すだけでOK
就職活動の報告をし合ってきた友達もいるかもしれませんが、その場合は「○○系の企業に就職が決まった」とだけ伝えればOKです。
「小さい会社だから言ってもわからないよ」くらい若干自分を下げて言えば、もう言うことなしですね。
ポイントはフランクに明るいノリで言うことですね。深刻な顔をすると気まずい感じになります。
もし相手がしつこく聞いてきても基本は「どうせ知らないって」で押し切りましょう。前述の通り、周りに言いふらされる可能性もありますからね。
嘘の企業名だけは言わない方がいい
嘘の企業名だけは言わない方がいいですね。
余計、劣等感に苛まれるからです。嘘をついてしまったことで、さらに自分の就職先に自信を持てなくなります。
もし大学卒業後、友人と会って「今仕事どうなの?」という話になった時も、嘘を突き続けなければならなくなって面倒です。
就職先が恥ずかしい→世の中の99.7%は中小企業で誰も知りませんよ
就職先が恥ずかしいという感情は、正直、社会に出たらなくなると思います。
というのも、世の中の99.7%は中小企業で、誰も知らない会社ばかりだからですね。
みんなが知ってる大企業なんてほんの0.3%なんです。
今の状態で、プライドがあるのはもちろん悪いことではないですが、
社会に出たら「中小企業」とか「名前が知られてない企業」とかは、本当にどうでもよくなりますよ。
そもそも就職先の企業名がブランド的な扱いを受けるのは、学生の間だけです。
社会に出たら「どこの会社」よりも「あなたがこれまでどんな仕事をしてきたのか」「あなたは何ができるのか」が問われます。むしろ企業の名前にすがりついているような人は、いつまでたっても自分の力で仕事をできるようにはならないでしょう。
【重要】内定先を友達に言えない→実はこの状況、チャンスです
個人的な考えを最後に述べさせてもらうと、内定先を友達に言えないという感情をお持ちの状況は、千載一遇のチャンスです。
なぜなら、劣等感の感情は、とてつもない原動力になるからです。
この辺りを詳しく解説します。
大事なのは数年後にどういうスキルがあるか
新卒で入社した会社で一生を過ごすという生き方は、これからの時代、超少数派になるでしょう。
基本的に、あなたも友達も、20代~30代で一度は転職を経験するはずです。
結局のところ、新卒入社の会社はただの入り口でしかなく、自分の働く場所は、自分で選べるというわけです。
では、もし数年後(あるいは数十年後でもいいですが)に転職する際、転職市場では「会社名」なんてほとんど気にされません。
就活では大学名が割と影響していたと思いますが、それと転職市場の考え方はまるで違います。
転職市場で一番重視されるのは「あなたが何ができるのか」ということです。どういう仕事をしてきて、どういうスキルを持っているのかですね。
会社に満足している人は成長速度が遅くなる
いざ会社に入ってみると、目の前の仕事に追われるばかりで、なかなか高いモチベーションを保つことは難しいです。
そして、新卒で満足のいく会社に入ってしまうと、それだけで満足してしまうんですよね。
そして現状に満足した人は、必然的に成長が遅くなります。
割と名の知れた会社に入った人は、たいていこのパターンに陥ります。
ですが、自分の状況に満足せず、その状況を原動力に行動していけば、現状に満足している人との差を付けることができます。
なかなか高いモチベーションを維持し続けるのは難しいですが、自分の就職先にコンプレックスがあるなら、その感情を原動力に利用してしまえばいいんです。
就職先を言えない会社に入ったら、誰よりも先にスタートダッシュを切れ
僕がもしタイムスリップして就職先を言えない会社に入ったら、その感情が強いうちに、即座に『flier(フライヤー)』のようなサービスに登録すると思います。
flierはビジネスパーソン向けの本の要約アプリで、新刊のビジネス書の要約をスマホで読めるというものです。
これを使って、通勤時間とかスキマ時間にインプットしまくると思います。
仕事の進め方やビジネスで結果を出す方法をガンガン頭に入れて、それを仕事でアウトプットするというのを数年やれば、おそらく大学時代のどの友人よりもビジネススキルは身につくはずです。
そもそも社会人で読書をする人自体少数派ですし、読んでいるとしても月数冊程度ですからね。
要約は、その本の重要なエッセンスだけを効率的に取り込めるので、かなり賢く必要な知識を仕入れることができます。
僕が新卒の頃にはなかった新しいサービスなので、正直いま新社会人を始める人がうらやましいです…。
とまあこんな具合に、内定先の環境がどうであろうと、大事なのはこれから先、あなたがどういう仕事をしていくか、です。
しつこく聞いてくるような友達は軽くスルーして、本当に取り組むべき仕事のスキルを身に付けるためのスタートダッシュに力を入れましょう。