退職引き止めで残ったら後悔!もったいない?残って良かった?【止める側の本音】

退職の引き止めをされているけど、残った方がいいのかなと悩んでいませんか?会社の退職は、恋人同士の別れに似ています。

雇用契約の会社なので、恋人というより夫婦と言った方がいいかもしれませんが、別れ際の男女がもう一度よりを戻してうまくいくケース、あなたは見たことがありますか?仕事もそれと一緒で、結論から言うと、退職を引き止められて心が揺らいで流されて今の職場に残った場合、ほぼ確実に後悔することになります。

目次

退職の引き止めは心が揺らぐもの。それは仕方ない

まず前提として、退職の引き止めは非常に心が揺らぎますよね。

私自身も以前、働いていた会社で退職間際、上司に強く引き止められた時、どうしようかと真剣に悩んだ経験があります。

その時に思ったのは、ドライにきっぱりと合理的に考えられたらどれだけ楽かということです。

当時、退職するときは、あまりの残業の多さと人間関係の悩みから、別の職場に行こうと決意して、上司に「退職します」と言いに行きました。

しかしその上司は、私に非常に丁寧に仕事を教えてくれた恩人のような人だったので、その人から強く引き止められた時は、さすがにもう一回考えてみようかなと思いました。

しかしながら、当時の私の経験から、そして転職先で同じような悩みを抱えていたことのある同僚の経験からすると、退職を引き留められて残るのは絶対にやめたほうがいいと思います。

次章からその理由を解説していきます。

結論:退職を引き止められて残ったら心の底から後悔する【理由】

その判断は自分の意思ではないから

退職を引き止められて残ったら後悔すると断言できる理由は、その判断が自分の意思ではないからです。

人は、自分の意思で決めたことであれば、その後つらいことがあっても踏ん張って頑張ることができます。

「自分で決めたことだから」と思えます。

しかし、自分以外の人から決められたことというのは、どうしてもその決断に対して後悔をしてしまうものです。

退職を引き止められて残るというのは、自分の決断のように見えて、それは周りに流された決断です。

みんながやってるからやったという感じの状況と似ていますね。

自分の意思以外の周りに流されて下した決断というのは、大抵の場合後悔するものです。

「引き止めれば残ってくれる」と思われてなめられるから

退職を引き止められて「分かりました。

じゃあ、残ります」と言った場合、「引き止められば残ってくれる」と思われて舐められます。

また同じような状況になっても、「話し合いの時間を設けて強く押せば、言うことを聞いてくれる」と思われてしまうでしょう。

そうなってくると、あなたにも不利益が及びます。

例えば、待遇が悪いから辞めると言った時に、「改善するよ」と言われるかもしれません。

しかし、会社の体制がそんなに簡単に変わるはずもなく、大抵の場合はなあなあにされてしまいます。

そういった場合でも、向こうは「まぁ、また辞めると言い出しても、引き止めたら残ってくれるだろう」といったスタンスで本気で改善をしないということも充分にあり得るのです。

やっぱり辞めたいとなっても、今以上に言い出しづらくなるから

一度退職を撤回して残ってしまうと、また辞めたいと思った時に今以上に言い出しづらくなります。

これはかなりしんどいです。

そもそも、今回辞めると言い出した時点でかなり言い出しづらいなぁと悩んだのではないでしょうか。

もしもう一度辞めると言うとなると、今以上に言い出しづらいです。

そして今回の退職理由はどうあれ、人間関係や労働時間等はすぐに改善することはありませんから、また近いうちに同じように限界だと思う日が来るかもしれません。

そうなった場合、もうこれ以上働くのは限界なのに、辞めると言い出しづらいと言う最悪の状況に陥ります。

周囲との関係がギクシャクすることがあるから

退職を撤回して残った場合でも、周囲との関係がギクシャクすることがあるでしょう。

退職するという話は意外とすぐに広がりますし、周りに相談していた人もいるかもしれません。

その人たちから見れば、あなたは自分たちの場所を去ると決断した人です。

その人がまた都合の良い感じで戻ってきたとなれば、いい思いをしない人もいるかもしれません。

仮に残って働いたとしても、働きづらさが残るというのも、後悔すると言える理由です。

辞めたい原因が解決することは、基本的にないから

退職の際は理由を伝えると思いますが、その際に「改善しよう」と言われて引き止められることもあるでしょう。

しかし、辞めたい理由が改善されることは基本的にありません。

残念ながら、あなたが残ることを決断しても、数ヶ月後にはまた同じような悩みを抱えることになるでしょう。

例えば、仕事量が多すぎる・残業が長いといった問題は、シンプルに言うと働き手を増やすしか改善方法はありません。

しかしながら、現在も転職市場は完全に人手不足の状態が続いており、企業は採用したいと思ってもなかなかできない状況です。

またそもそも、あなたの退職を止めるために、急に他の人を雇って職場環境を改善するなんて考えづらいですよね。

人間関係の悩みもあると思いますが、人間関係を調整するのは難しいです。

部署の移動などのタイミングであれば可能かもしれませんが、それでもあなたの意向が反映されるとは考えにくいでしょう。

給料の問題も同様で、会社の制度ですから簡単には変えられません。

職場での悩みというのは、基本的に改善を期待するのは難しいと考えた方が良いでしょう。

今の悩みから解放されるためには、環境を変えるしか方法はありません。

もちろん残って良かったという人はゼロではないが、残留するなら、向こう10年はその会社にいる覚悟で

もちろん退職を引き留められて残った決断をして良かったと言う人もゼロではないかもしれません。

しかし、先ほどお伝えした通り、一度残ったら再度辞めると言うのは難しいため、向こう10年はその会社に入る覚悟でいた方が良いと思います。

そもそも、残って良かったと言う人は退職した未来を知りませんので、適正に判断ができないものです。

客観的に見て、今いる会社に辞めたいと思うような要素があるのであれば、環境を変えると言うのが1番かなと思います。

なぜ引き止められると心が揺らぐのか【答えは自己重要感の刺激】

引き止められるとなぜ心が揺らぐのか。

それは簡単に言うと、自己重要感を刺激されるからです。

心理学的にはメカニズムがあるわけですね。

自己重要感とは、自分は重要な存在であるという感覚、あるいは自分は価値のある存在であるという感覚のことです。

人間は本能的に自己重要感を持ちたいと思っています。

自己重要感は、周りから大切に扱われないと感じたり、正当に評価されていないと感じた場合はがくっと下がります。

しかし、周りからあなたが必要だと言われたら、自己重要感は高まります。

人間は本能的に、自分は重要な存在であり、あると実感したいという感情があるため、退職の際で「あなたがいないと困る」と強く引き止められるという状況はまさに絶好のシチュエーションなのです。

退職を引き止める側の本音

自分(上司)の評価が下がる

退職を引き止める側の本音として、一番大きいのは自分の評価が下がるということでしょう。

直属の上司から引き止められている場合は、大体これだと考えてください。

会社の人事評価の観点で、部下の退職の数や頻度は一つの指標となります。

部下が次々と退職する上司は、評価が下がるような仕組みになっています。

マネージメント不足と判断されるわけですね。

したがって、強く引き止めてくる上司というのは、基本的に自分の評価が下がるという感じで焦っていると考えた方が良いでしょう。

人手不足になって困る

退職を強いられる理由として、人手不足になって困るというものがあります。

おそらく、残業の間や業務量の多さで退職を考えているという人は多いのではないでしょうか。

すでにギリギリの状態で回しているわけなので、1人掛けだけでも業務が円滑に進まなくなる職場もあると思います。

とは言え、これは企業側が採用を怠っていた結果です。

また、あるいは、ギリギリの状態で人件費をかけずに利益を出そうと狡猾な考えを持っていた経営層の怠慢と言っても良いでしょう。

そういった会社は積極的に採用する気はありませんし、また、それだけ残業ばかりで大変な企業に魅力を感じる人もいませんから、採用を頑張ったところで人は来ません。

したがって、今の労働過多な状況が改善されるということは、将来的にもほとんどありえないと考えられるでしょう。

また採用してイチから仕事を教えるのが面倒

退職を強く引き止められるのは、また採用して1から仕事を進めるのが面倒と考えている可能性もあります。

人手不足の会社等はまさにこれのパターンも多いです。

採用して1人前に育てるまでにかなりの時間がかかるため、今いる社員が辞めないでくれたら、それで良いという考えを持っている上司もいるかもしれません。

本当にあなたのことを思っているなら、快く送り出してくれるはず

退職を引き止める際の常套句として、「あなたのことを思って」と言って、こういったことを言ってくる上司もいます。

例えば、まだキャリアが浅い場合は、今転職してもうまくいかないといったことを言われるかもしれません。

しかし、本当にあなたのことを思っているなら、あなたの決断を尊重してくれるのが筋ではないでしょうか。

ほんとにあなたの将来のことを考えているのであれば、合わない環境で疲弊するよりも、自分に合う環境を見つけられるように快く送り出してくれるはずです。

こういったことを言ってくる上司は、「あなたのことを思って」と言いながら、自分の評価や止められて仕事がさらに大変になるといったことしか考えていません。

退職を引き止められたら、辞めるのはもったいない?→いいえ、むしろ残る方がもったいない

退職を引き止められる際に、あなたのことを非常に評価してくれる上司もいるかもしれません。

そうなると、やめるのはもったいないのかなあという考えが頭をよぎってしまうこともあるでしょう。

しかしながら、私はむしろ残る方がもったいないと思います。

というのも、それだけ強く引き止められるのであれば、あなたは客観的に見て優秀な人材のはずだからです。

大変な環境でもがんばって仕事をこなすガッツがあったり、スキルや実績も評価されて引き止められているのでしょう。

仕事が出来ない人なら、やめても困らないので、引き止めませんからね。

となると残る方がもったいないと言うのも納得がいくかと思います。

というのも、あなたは職場で評価されると言うスキルを持っていますので、今より働きやすい環境を見つけて、そこに転職する能力もあると言えるからです。

何をさせてもできなくて「退職します」と言ったら、「はい、どうぞ」と言われるような人は、転職自体が難しいです。

転職先がすぐに見つからず、困ることになるかもしれません。

しかしながら、今の会社に残ってくれと強く引き止められる人は、どこの会社から見ても欲しい人材なわけなので、今より環境の良い、労働条件の良い、給料の良い会社から、「うちにぜひ来てくれ」と言われる可能性も充分あるのです。

そういった可能性を捨てて、今の不満のある職場に残ると言うのは、むしろもったいないと言えるのではないでしょうか。

退職を引き止められたらつい心が揺らいでしまう人の特徴【多分、全部当てはまる】

押しに弱い

退職を強く引き止められた場合、心が揺らいでしまう人の特徴として、押しに弱いという点が挙げられます。

頼み事を断れなかったり、強く言われるとつい首を縦に振ってしまうような性格です。

この場合、周りに流されて自分の意思ではなく決断を下してしまうことが多くなり、後悔することも多いと思います。

他人のことを考えすぎる

他人のことを考えすぎる人も、心が揺らぎやすいです。

自分が辞めたら同僚に迷惑がかかるといった心配をしてしまうのです。

特に職場の人と良好な関係を築いている人ほど、退職を躊躇してしまう傾向があるようです。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低い人を強く引き止められると、つい心が揺らいでしまいます。

自分は何もできないといったネガティブな考えが普段からある場合、退職の話し合いの間で「あなたが必要だ」と言われると、「そこまで言われるなら残ろうかな」といった具合に、決断が揺らいでしまうこともあります。

情報収集のすすめ

ここ3ヶ月以内に、一瞬でも「会社辞めようかな…」とリアルに頭をよぎったことはありませんか?

なければ読み飛ばしていただいて構いませんが、もし「正直、環境を変えることも視野に入れている」という方は、この機会に小さな一歩で良いので何か準備を進めてみるのもおすすめです。

少なくとも「10年後も今の職場で働くつもりですか?」と聞かれて、ちょっと考え込んでしまうのであれば、いつでも転職できる体制作り(準備)くらいはしておいても損はないでしょう。

辞めようかなと考えている人の中には、限界が来てから行動を始める人が多いですが、意外とそれは失敗のもとです。「早く辞めたい」という気持ちが強すぎるほど、焦りで準備がおろそかになり選考に通らなかったり、判断を誤ってしまったりするからです。

準備はできるだけ心にゆとりがあるときにしておきましょう。

とはいえ、いきなり履歴書を書いたりなんてする必要はありません。おすすめの転職準備についてまとめておくので、チェックしてみてください。

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まとめ

結論として、退職を引き留められて残った場合、公開するケースがほとんどです。

残って良かったと感じる人はほぼゼロと言っていいほど少数でしょう。

引き止められて残っても、後々やっぱり辞めたいと思ってしまうはずです。

その時、さらに心苦しさは増し、辞めづらさも増します。

周りに流されず、自分の意思で決断するということを念頭に置いて、もう一度考え直してみてください。

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