楽しい仕事なんてないという半ばあきらめというか達観的な状態になっている人も多いと思います。
前提として、その感覚は間違ってはいないものの、実は楽しい仕事なんてないと言い切れるかというと微妙なところです。
実際はどうなのかという話をしていきたいと思います。
前提:楽しい仕事なんてないという感覚はあって当然
楽しい仕事なんてないという感覚はあって当然である、というのがまず前提としてあります。
あなたの今の状況は決して間違ってはいません。
というのも、そもそも仕事を楽しむものではないからです。
仕事というのはあくまで雇用契約を結び、労働力を提供してお金という態度を得るという取引です。
楽しむためにやるものではないですね。
そもそも楽しむものというと、どちらかというとエンターテイメント的なものですので、こちらがお金を払って楽しさを得るというのが真っ当な図式です。
それなのに、労働力の対価としてお金をもらい、さらに楽しいという感情まで得ようとするのは、むしろちょっと都合が良いような気がしませんか。
このように、そもそも仕事と楽しいというのは本来割り切って考えるべきであり、楽しい仕事なんてないという感覚はまさにその通りと言えるでしょう。
とはいえ、あまりにもつまらない仕事はしたくない
楽しい仕事なんてないというのは間違ってないとは言え、あまりにもつまらない仕事はしたくない、というのが正直なところですよね。
1日8時間、週5日という膨大な時間を費やすわけですから、できることなら、楽しいというか、少なくともある程度やりがいがあって打ち込めるような仕事をしたいと考えるのは当然だと思います。
では、そんな仕事は、そもそもあるのでしょうか。
結論、「仕事内容」と「楽しさ」は関係がない
結論から言うと、楽しいと感じられる仕事は存在します。
楽しい仕事なんてないという考えとは真逆のものに思えるかもしれませんが、どんな人であれ、絶対に仕事は楽しめると断言します。
というのも、そもそも前提として押さえておかなければならないのですが、仕事内容と楽しさは関係ないからです。
どんな単調な仕事であっても、誰ができるような、誰でもできるような仕事であっても、楽しいという感情を生み出すことができます。
どういうことなのか詳しく解説します。
単調な作業が楽しいと感じられるのは「結果」と「ゲーム性」
例えば、テレビゲームを例に取って見てみましょう。
テレビゲームってめちゃくちゃ集中して没頭できるし楽しいですが、テレビゲームをしている状態を俯瞰で見ると、ただ単調にコントローラーのボタンを押しているだけですよね。
なのに、なんでこんなに楽しいのかというと、自分のやったこと(コマンドの入力などの操作)が、すぐに結果として現れるからです。
例えば、モンスターを倒す、倒せてレベルが上がる、といったように、報酬が短いスパンで帰ってくるからこそ、単調な動作であっても楽しくすることができます。
それに、なかなかうまくいかない時もありますよね。
例えば、レベルが足りずに敵をうまく倒せなかったり、アイテムの場所がわからなかったり。
このようなゲーム性があるかどうかで、楽しさが生まれてきます。
雑談を例にするともっと分かりやすい【楽しいかどうかはリアクション次第】
ある人物Aと雑談をしているという状況を思い浮かべてください。
ある人物はものすごく無口な人で、どんな話を振っても、どんなエピソードを話したとしても、全然リアクションが返ってきません。
相槌も全くうってくれず、「はー」とか、「へー」とか言って目も合わせてくれません。
このような状況になったら、めちゃくちゃつまらないですね。
全く楽しくないと思います。
では、さっきの人と別の人物Bとの会話です。
その人はこっちの話にものすごく食いついてくれて、すごく良いリアクションをとってくれます。
そして、相手からも話してくれて、どんどん会話が弾みます。
その場にいるのはすごい楽しいですよね。
ここで重要なのは、「あなたが雑談が好きかどうかは楽しさに関係しない」ということです。
いずれの場合も、雑談が好きか嫌いかというのが楽しさに影響しているわけではなくて、自分の話を相手がちゃんとリアクションをとってくれるかというところが思いっきり関係しているというわけです。
これを仕事に置き換えてみましょう。
全く同じ業務であっても、リアクションがあるかによって、楽しさが変わってくるということです。
例えば、単調にデータを入力する作業だとしても、やったことに何のリアクションもなければ、それはただのつまらない作業です。
しかし、例えば、頑張って早く終わらせたら、その分給料がプラスになるといった報酬だったり、しっかりと言葉にして評価してもらえる状況だったり。
そうすると同じ作業をしているのに、感覚というのはまるで違ってくるものです。
このように、仕事が楽しいかというのは、仕事内容は関係なく、実は、その仕事をした先の周囲からのリアクションというのが1番重要なんです。
仕事が楽しいと思える条件とは
作業をゲーム化できる
作業ゲームができるような仕事であれば、どんな単純なことでも楽しさを感じることができます。
例えば、仕事内容に時間の制限を設けるといった工夫1つとっても、集中力はまるで違います。
これは、別に会社の業務内容や環境を変えず、例えばこの時間までに終わらせればお菓子を食べるというような些細なご褒美を用意するといっただけでも単調な作業をゲーム化することができます。
長い目で見れば、例えば「自分の仕事の結果が、給料に反映される」のような場合、これも例えばさっきのロールプレイングゲームの経験値が上がりレベルが上がるみたいなのと同じですね。
自分でやったことに適切にリアクションがあれば、そこに楽しさが生まれるんです。
仕事が適正に評価される
仕事が適切に評価される環境であれば、仕事の楽しさは生まれてきます。
会社の評価基準というのは意外と曖昧で、上司の主観によって判断されたりすることもあります。
お気に入りの人ほど評価されやすいみたいなことですね。
そういった環境であれば、仕事に楽しさを感じなくて当然です。
なぜなら、自分のやったことが、良いリアクションとして返ってこないからです。
しかしながら、評価基準がしっかりしていて、この売り上げを達成した人はこれだけ昇給するといったような具体的に決められている場合、それを目標にして達成しようというゲーム感覚ができますし、達成すれば給料という形で「良いリアクションが来る」ので、そこに楽しさが生まれてきます。
尊敬できる人から認められる
結構綺麗事に聞こえるかもしれませんが、尊敬できる人から認められたり褒められたりするというのも実は意外と楽しさに直結します。
人はだれでも承認欲求するものがありますので、認められれば嬉しくなるものです。
特に自分があんまり評価されてない「影の頑張り」みたいなのを見てくれているという環境に入るだけでも、仕事内容問わず楽しさを感じられるようになります。
また、この尊敬できる人というのが重要で、割とどうでもいい人から褒められたところで特に何も感じないはずです。
しかし、上司がものすごく自分の尊敬できる価値観を持っている人で、こういう人になりたいと思えるような人、そしてその人から褒められるというのはかなり楽しさにつながります。
自分の性格と合っていて過剰な負荷がかからない
業務内容が自分の性格と合っているかどうか、そして過剰な負荷がかからないかというのも非常に大事です。
これは、楽しさよりもしんどさをなくすというイメージですね。
例えば、細かい作業が苦手な人にとって、コツコツと数字を入力するような仕事というのはとにかくストレスがかかるものだと思います。
ストレスがかかるような苦手な事というのは、良い結果が出ませんので、結局どれだけ評価される環境が整っているとしても、評価される水準まで達しないという状況になります。
なので、業務内容が自分の性格と合っているか向いているかどうかという部分も非常に重要です。
顧客の声が直接分かる
顧客の声が直接わかると、自分の仕事に対してやりがいが持てるようになります。
例えば、自分が作っている商品の使った感想などを直接もらえるような部署にいる人は、結構やりがいを持って働けている人が多いです。
しかし、顧客とかなり遠い場所にいるポジションの人は、自分のやったことが結局どういう良い影響与えているのかを実感する機会がないので、あまり楽しめず、ただの作業をこなすだけになってしまうことが多いです。
それは、法人向けの営業とかであれば、クライアントと直接対面して商品を取引しその後のフォローなどを行いますので、そこで直接感謝の声を聞くことがあります。
そういった人は、結構仕事へのモチベーションというのは保っている人が多いです。
法人営業の人とかは、結構バリバリやりがい持ってやってやるぞみたいなスタンスの人が多いですね。
まとめに入る前に
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「楽しい仕事なんてない」という状態を抜ければ、将来はもっといいものになる
楽しい仕事なんてないという価値観についての話をしました。
結論として、その価値観は間違っていませんが、実は仕事内容ではなく、良いリアクションが返ってくるかというところに目を向けると、実は意外と楽しい仕事というのはあったりするものです。
もし、「楽しい仕事なんてない」という状態を抜けて、目の前の作業が評価される環境で働けて、「意外と楽しいかも」と思えたならば、それはあなたのキャリアにとってものすごく大きな良い影響を与えると思います。
もし、仕事内容自体は自分に合っているけど何かやりがいがない、楽しくないなという人は、環境変えてみるというのも1つの選択肢といえます。