「今の職場を辞めたいけど、いざ転職活動するとなると決断できなくて迷う」
結論から言うと、転職というのは決断するものではありません。
「決断できなくて困っているのに、決断する必要ないってどういうこと?」という疑問に答えていきます。
※内定を獲得した人向けです。
内定後にその会社に転職するか決断できない→原因は「情報不足」です
「内定をもらった会社に転職するか迷う」と決断しかねている方は、結論から言うと、情報不足が原因です。
ネット上の転職アドバイスでよくある「残業時間の話をすると印象が悪いからダメ」。これを鵜呑みにして、聞かないままだったりしませんか?
もちろん、選考段階では聞かないに越したことはありませんが、内定をもらったあとなら絶対に質問すべきです。
企業側の都合で内定の取り消しというのは基本的にできませんので、それで内定が白紙になることはありません。
以下のような質問をした上で、現職と内定先で迷っていますか?
- 業務内容はありありと想像できるくらい聞きましたか?
- 残業時間をはっきりと具体的に聞きましたか?
- 社員同士の交流の頻度など、人間関係の指標となるエピソードを聞きましたか?
もし懸念点の情報が得られていないなら、決断ができなくて当然です。
むしろ、その状態で決断してしまうのは危険でしょう。
情報が不足していれば、「これを知っていれば転職しなかったのに」とあとあと入社後に後悔することもあると思います。
転職しなければよかった、なんてなってしまったら、本当に最悪です。
もし聞きづらかったら
転職エージェント経由で選考を進めている場合に限りますが、担当者に企業とのやり取りを代行してもらえるので、気になる疑問は全て聞いたうえで判断しましょう。
「ぶっちゃけ先月何時間残業しましたか?」と聞いても構いません。
直接応募で選考を進めている場合も、絶対に譲れない部分は聞いてください。
例えば、「人間関係が理由で辞めた人はいないか」「昇給の評価基準はどうなっているか」など。
相当聞きづらいと思います。
でも、それをするだけで残業まみれの企業や人間関係が最悪な会社への転職が避けられるのですから、聞くに越したことはないでしょう。
転職に迷うならやめた方がいい!・・・と言われたらどう思いますか?
あなたが今、「それだけ迷うなら絶対にやめといた方がいいよ」と言われたらどう思いますか?
「いやでも…」と反発したくなったら、転職を決断すべきサイン
「絶対にやめといた方がいいよ」と言われた際、何かを言い返したくなったら、それは転職した方がよいです。
なぜなら、それは潜在的に環境を変えたいと考えている証だからです。
人間には現状を維持するバイアスが備わっているので、最低限今の環境に満足していれば、現状にとどまることを受け入れます。
しかし、そうではなく「現状のままでいること(現職に残ること)」に反発したくなるということは、心のどこかでは、今の職場よりも内定先の会社に魅力を感じているのだと思います。
「やっぱり転職しない方がいいよね…」と思うなら、いったん保留すべきサイン
「絶対にやめといた方がいいよ」と言われた際、「そうか、やっぱりそうだよね」と思ってしまうようなら、転職はおすすめしません。
この場合、あなたは内定先になんらかの懸念があり、そこから目をそらそうとしている可能性があるからです。
勢いで転職すると、あとあと後悔しかねませんから、まずは今回の転職で達成したいこと(例えば給与や残業時間)をもう一度振り返り、内定先に質問し、それが確実に達成できるかを把握してください。
転職するかどうかは、どういう決め手で決断すべきか【転職成功者の決断理由】
他の人はどういう決め手で転職を決断しているのか、気になると思いますので、僕の周りの転職成功者の例をいくつかあげてみますね。
給与が良い
どう考えても一番重要です。給与は転職の決め手の一番の理由とさえ言えます。
手取り月収が変わらなくても、賞与で年収がグッと上がったり、あとは残業がなくなった分、時給換算すると内定先の方が良いといった考え方で決断する人も多いです。
転職先での給与や福利厚生、昇給・昇進のシステムなど、待遇面で満足できるかどうかを考慮してください。
自分の価値を適切に評価してくれる企業で働くことは、モチベーションを維持する上で重要です。
スキル・経験
転職先で得られるスキルや経験が、自分のキャリアにプラスになるかどうかを検討するのも良いですね。
新たな技術や業界に触れることで、将来の市場価値を高めることができます。
社風・人間関係
これは条件面と同じくらい重要です。
企業の社風や働く人たちとの人間関係も、自分に合っているかどうかを確認してください。
良好な人間関係は、仕事の効率や満足度に大きく影響します。
仕事のやりがい・キャリア
転職先での仕事内容が、自分の興味や志向に合っているかどうかも考慮しましょう。
やりがいがないと、1日が長く感じられますからね。
ただでさえ1日8時間もいるわけなので、つまらない仕事にわざわざ転職するのは無駄です。
やりがいを感じられる仕事は、長期的な働きがいやキャリアの成長につながります。
ワークライフバランス
転職先での労働時間や休暇制度が、自分のライフスタイルに適合しているかどうかを検討してください。
20代前半ならまだバリバリ働くというのもありかもしれませんが、ある程度年齢を重ねてから、仕事しかない生き方も味気ないですからね。
ワークライフバランスが整っている環境で働くことで、ストレスを軽減し、生活の質を維持できます。
勤務地・オフィス環境
通勤時間が決め手になったという話もよく聞きます。
会社によって給与や仕事内容がそれほど変わらないなら、通うのが楽に越したことはありません。
また、最後二つの企業で迷ったけど、最終的にリモートワークの有無で決断したという人もいましたね。
さいごに:転職はガチャではない。良い未来があると確信した状態で踏み出すもの
転職はガチャ要素が大きいという意見もあり、もちろん否定はできません。
しかし、そのガチャ要素は転職活動のやり方や情報の取り方で、極力なくすことができます。
もし内定先で迷っているなら、「絶対やめといた方がいい」と言われた時の自分の気持ちをベースに、転職成功者の決め手などを参考にしながら、後悔のない選択をしてください。