「転職活動を始めてしばらく経ったものの、どの会社にすればいいのか分からなくなったり、何がしたいのか分からなくなったりして迷走してきた」こういうことはありますよね。
転職は大きな決断なので、絶対に間違えたくはないものです。
そのため、慎重にいろいろ検討しようとするあまり、結局自分は何がしたいのか、どこに転職すればいいのかがわからなくなってパンクしてしまうという人も珍しくありません。
そこで、この記事では転職に迷走している方の混乱状態がなくなり、次に進むべき道すじがわかるようなガイドをしていきたいと思います。
何がしたいかを考えるほど、転職活動は迷走する
結論から言うと、転職活動が迷走する原因は、何がしたいかにこだわりすぎることです。
何がしたいかを考えるほど、身動きが取れなくなっていきます。
「何がしたいか」が分からないのは普通
そもそも、何がしたいかというのはわからないのが普通です。
なので、やりたいことがないということを過剰に悩み続ける必要はありません。
特に若いうちと言うのは経験も浅いわけですから、何か自分にできるのかといった部分が見えていない人も多いです。
世の中のほとんどの人が、やりたいことがわからないという悩みを抱えているのではないでしょうか。
少なくとも「これがやりたい」とハッキリ言えるのは少数派だと思います。
ゴールがなければ迷って当然
僕の結論としては、転職に何がしたいかは必要ありません。
ないのが辺りまで素。
しかしそれに気づかず、何がしたいかばかりにとらわれてしまう人は、それを指針としてしまうので、当然迷ってしまいます。
もちろん、何がしたいかがあれば、そこをゴールに逆算して行動していけばいいだけなので問題ありません。
しかし、先程言ったように、ほとんどの人にとってやりたいことと言うものはないものです。
ゴールがない状態、言い換えれば、転職活動の地図がない状態といえます。
どの道を通るかと言う以前に、どこに行くかが見えていないので、それは迷走して当然と言えるでしょう。
というわけなので、転職活動に迷走している方は、まずゴールを明確に定めることが重要であるといえます。
では、ゴールとはどのようにして定めれば良いのでしょうか。
【脱・迷走】転職活動は何がしたいかではなく「何をしたくないか」基準にする
結論から言うと、何がしたいかわからない人は、転職活動において何をしたくないかをゴールに考えてみるのをおすすめします。
絶対転職したくない会社の条件を挙げてみてください【全力のわがまま】
例えば、転職したくない会社・仕事の条件を挙げてみてください。
年収がいくら位かはいや、こういう仕事はしたくない、みたいなことを言うと、よく世間ではわがままだとか言われることもあります。
しかしここでは、全力でわがままを言ってかまいません。
そして、そのあげた絶対に受けたくない条件を満たさない仕事とはどのようなものかを考えていきます。
例えば、そうですね。
今、事務職のような仕事をして、「なんとなくつまらない」と考えているとしましょう。
となると、次は事務職はやりたくないと言うのがまず決まりますね。
そしたら、それを掘り下げていきましょう。
なぜ、事務職をやりたくないと思うのでしょうか。
例えば、マニュアル通りにやってるのは誰がやっても同じだから、やりがいがないという理由が浮かんだとします。
そうすると、「じゃぁマニュアルがないような個人の裁量・自由度の大きい仕事をしよう」という方向性が見えてきます。
「個人の裁量に任せて、仕事を調整できる」ような仕事というのは、結構求人票にハッキリと書いていたりしますから、例えば転職サイトのフリーキーワード検索で、「裁量が大きい」といった単語で調べてみるのです。
他にも、1人で黙々とデスクワークをするのが嫌だというのであれば、コミュニケーションが多い仕事を選ぶと良いでしょう。
また、事務職は意外と評価がされにくいもので、仕事の頑張りが給料に直結しません。
となると、「じゃぁ、成果が数字ではっきり分かる仕事にしたいな」といったような方向性が出てくるかと思います。
このように、自分が嫌だ・避けたいと思うことを起点として、なんで嫌なのかを掘り下げて考えていってみると、転職活動の方向性と言うのは、いくら迷走していても見えてくるものです。
本当に考えるべきは「どういう状態が心地よいか」ということ
結局のところ、転職活動で考えるべきは、何がしたいかではなくて、どういう状態が心地よいかと言うことです。
先ほど挙げた嫌なことを考えるのも、自分がストレスを感じるような要素をなくすために行うものです。
極端な話、ストレスなく働くことができれば、転職はまずまず合格と言って良いでしょう。
じゃあ、自分はどういうところにストレスを感じるのか。
そして、ストレスを感じない状態というのは、どういうことなのかと言うのを突き詰めて考えれば、おのずと転職活動はうまくいきます。
どういう状態が心地良いかは人によって違いますよね。
先程の単調な仕事が辛いと思う人もいれば、マニュアルが決まっていて楽、という人もいます。
また、仕事内容だけじゃなくて、プライベートとの兼ね合いも考えてみるのも良いでしょう。
例えば、仕事ばかりではなく、家族と過ごす時間を大切にしたいと言うのであれば、残業や有給取得率、子育ての社員の多さといった条件で会社や仕事を探していくことになると思います。
結局のところ、仕事と言うのは人生を豊かにするための手段ですので、「自分がどういう人生を過ごしたいか」を考えるところから始めるというのが、意外と遠回りのようで近道です。
迷ったら給料を最優先する
それでも迷ったら、給料を最優先して考えると迷走しません。
例えば、複数の会社で迷ったら、1番給料が高いところに行けば良いわけです。
極論ですが、その選択は意外と間違ってなかったりします。
というのも、どんな会社に行っても、何かしらのストレスがあるものです。
業務内容が思ったのと違ったり、上司がちょっと性格の合わない人だったり、こういうのは入社前には判断できないので、避けようがありません。
そうなったときにでも、給料が高ければ、意外と全然耐えられます。
ちょっと理不尽な目にあっても、「まぁ、給料もらえるしなぁ」といった感じで、「理不尽だけどとりあえず謝っとこうかな」のように心の余裕が生まれるのです。
しかしながら、給料が低いと、ちょっとしたストレスが何倍にも増幅して、自分に直撃します。
だって、しんどい思いをしているのに、お金がもらえないって、最悪じゃないですか。
なので、どの会社に行けばいいか迷ったり、求人がいろいろあってどれを選べばいいかわからないという状況になったら、候補の中から、1番給料が高いところをまずは受けてみましょう。
そして、もしその会社が微妙だった場合、「給料が高いけど〇〇」と感じたら、その〇〇が、あなたがお金よりも重視する条件と言えるのではないかなと思います。
まとめに入る前に
ここ3ヶ月以内に、一瞬でも「会社辞めようかな…」とリアルに頭をよぎったことはありませんか?
なければ読み飛ばしていただいて構いませんが、もし「正直、環境を変えることも視野に入れている」という方は、この機会に小さな一歩で良いので何か準備を進めてみるのもおすすめです。
とはいえ、いきなり履歴書を書いたりなんてする必要はありません。おすすめの転職準備についてまとめておくので、チェックしてみてください。
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「発想外の選択肢」が迷走を突破するカギになることもある
個人的な体験談として、迷走する原因は、自分の世界に閉じこもっているからと言う可能性が考えられます。
自分1人で転職活動を最初から最後まで行うとなると、発想が自分の脳からしか生まれて来ません。
そのため、視野が狭くなってしまうのです。
なので、友人は転職経験者と話をしてみて、自分の視野や発想を広げるという行動も欠かせません。
意外と話を聞いてみたら、「あー、みんなそういう基準で仕事を決めているんだ」といった発見や、「そんな仕事もあるんだ」という新しい選択肢が出てくることもあります。
それが、迷走を突破するカギになると言うのも、充分あり得る話です。
意外と自分が働く業界以外の話って聞く機会がないですからね。
転職に迷走していると言う状況を素直に伝えれば、あなたはどんな仕事が向いているのかをアドバイスしてくれたり、あなたがこれまで思って見なかったような角度からの提案をしてくれたりもします。
このように、自分1人の発想に頼りきらないというのが、迷走脱出する重要な要素となります。