20代後半から30代前半にかけて、友人間の収入格差はどんどん開いていく。別に優秀かどうかは関係なく、給与は働いている業界で変わるため。全く同じ職種でも業界が異なれば給料はまるで違う。収入格差は思った以上に自己肯定感を下げる。そうしてまで学生時代の友人と付き合いを続ける必要もない。ただ周りよりも明らかに給与水準が低く、かつもっと収入を上げたいと思うのであれば、職場を変えるのが根本的な解決策となる。
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何気なく聞いた友達の年収が、自分よりも圧倒的に高くてめちゃくちゃ羨ましかった話
大人になってから自分の年収について話す機会はあまりありません。なんとなく、みんな暗黙の了解で聞かないようにしているものです。
しかし、飲みの席や雑談で何気なく友達と年収の話になることもあり、自分と友達の年収差に愕然として、羨ましいと感じることもあると思います。
また、直接聞かないまでも、部屋のグレードや身に付けているもの、食事に行く場所、飲むお酒の値段など、明らかに収入に格差が生まれている状況に遭遇することもあります。
正直、多少の差なら別に問題ないですが、自分よりも圧倒的に稼いでいる友達を見ると、正直羨ましいですよね。そして、同時になんでこんなに差があるのだろうという気持ちになると思います。
おそらく20代前半はどんな仕事をしていても、年収の差はそれほどないはずです。新卒で入って数年間は毎年少しずつ昇給していくというレベルでしょう。
しかし、20代後半から30代前半にかけて、収入に大きな差が開いてきます。ここからになると、役職がついて年収が上がったり、転職で基本給を大幅にアップさせたりする人が出てくるからです。
一瞬だけ僕の話をさせてもらうと、僕は20代後半だった頃の年収がおよそ350万円いくかいかないかくらいでした。しかも20代前半はフリーターで過ごし、なんとか正社員になれて、個人的にはようやくまともな生活ができるとちょっと嬉しかったんですよね。
で、その状態で大学の同級生数人と久しぶりに話す機会があったんですが、どうやらその中で自分が一番年収が低いということが、話の流れで分かってきました。有名な名前の知れた企業に勤めている人は20代後半で600~700万円くらい稼いでいる人というのも少なくありませんでした。部屋も綺麗で家具もおしゃれで、恋人と海外旅行に行ったりしていて、正直心底羨ましかったですね。
年収を聞いてくる友達に「無神経だな」と思ってしまう自分も情けない
飲みの話などでは、お互いの年収をさりげなく聞いてきたりする友達もいるものです。
正直、その当時の自分の年収は周りよりも明らかに低かったので「言いたくない」と思いましたし、聞いてくる友達に「無神経だな」という感情がわきました。しかしそれと同時に、無神経なと思ってしまう自分も情けないなと思ったんですよね。それなりに稼げていたら堂々と言えるわけですから。
聞いてきた友達も、別に年収マウントを取ろうとしてたわけでもないのかもしれません。しかし、人間の価値はお金じゃないとはいえども、どうしても収入に差があるとそうは思えないですよね。
収入の差で友達関係は変わる
残念ながら、収入の差で友達関係は変わってしまいます。
学生時代は何をするにも基本的にお金がかかりませんし、使えるお金もバイト代くらいのものですので、経済格差を実感することはあまりありません。しかし、大人になって久しぶりに再会すると、そういうわけにはいきません。
例えば、久しぶりにご飯に行くとしても、友人の選ぶお店の料理単価が自分の普段行く店とはあまりにも違いすぎて、「普段からこんないいお店に行ってるんだ…」と思うシチュエーションもあると思います。また、やはり自分の心のどこかに年収のコンプレックスがあると、相手の身に付けているものだったり、エピソードに出てくる趣味にかかるお金など一つひとつが羨ましいなという気持ちと紐付いてしまうんですよね。
この羨ましいという感情は精神衛生上良くありません。自己肯定感が下がってしまいますし、その友達に対してネガティブな気持ちを持ってしまうことになります。嫌いじゃないけど悔しいという感じですね。
現実問題、年収の差がある以上、この感情というのは絶対になくすことはできません。なので、これまで通りの友達関係でいるというのはほとんど不可能だと思います。
結論、「関係が疎遠になる」「友達の年収と同じくらい稼ぐ」のどちらかしかない
では、友達の年収がうらやましいと思ってしまったときに、どのように折り合いをつければ良いのでしょうか。
結論から言うと、その友達との関係を疎遠にするか、友達と同じくらい稼ぐのどちらかしかありません。
自己肯定感を下げてまで、いつまでも学生時代の友達との付き合いを続ける必要もない
精神衛生上一番良いのは、その友達ともう会わないようにすることです。
自己肯定感を下げて辛い思いをしてまで、いつまでも学生時代の友達との付き合いを続ける必要はありませんからね。年齢を重ねていくうちに、お互いの価値観や生活水準というのはどうしても変わってしまうものです。
あなたがその友達と学生時代良い関係を築けていたのは、「その当時の価値観がお互い合っていたから」に過ぎません。なので、大人になって価値観や当たり前の水準が変われば、当然関係性も変わってきます。
それでも悔しいなら、年収を上げるための行動をするしかない
友達の方が年収が圧倒的に高いという事実に対して、悔しさを感じているという方は、何とかして年収を上げるための行動をするしかありません。
今のままでは、その差は埋まりませんし、将来的にどんどん差が開いていく一方です。
基本的に年収というのは、自動的に上がることはありません。当たり前と思うかもしれませんが、ほとんどのサラリーマンは、なんとなく仕事をしていれば少しずつ昇給していって、いつかお金に余裕が生まれるものだと無条件に信じてしまっています。しかしそれは誤りです。自分から何か行動しない限り、年収が上がることはありません。
世の中には、意外と友達より年収が低いことに対して、何も思わないという人も多いです。しかし、あなたはそうは思えないですよね。
ということは、あなたの価値基準の中で、年収というのは非常に多くを占めているはずです。年収の低さで抱いたコンプレックスは、年収で解消するしかなく、他の何でも補うことはできません。
意外と知らない年収を決める要素【能力では決まりません】
では、年収を上げるにはどうすれば良いのでしょうか。実を言うとほとんどの人は、年収の正しいあげ方を知りません。能力がある人が年収が高いと無条件に信じてしまっているのです。しかし、結論から言うと、年収と能力は全く無関係です。
給料は働く「業界」で決まる
会社員の給料は、働く業界で決まります。「どの業界で働くか」を決めることで、現在の給料や働き方、将来の昇給の可能性が決定づけられるというわけです。仕事内容やスキルではありません。
例えば、同じ能力を持つAさんとBさんがいて、Aさんが飲食業界で働き、BさんがIT業界で働いているとすると、Bさんの給料が高くなる可能性が高いです。なぜなら、情報通信業界の給与水準は飲食業界よりも高いからです。
給料を上げたい場合、平均給与が高い業界や企業を選ぶことが良い方法です。では給料が高い業界とはどういうものかというと、利益率が高い業界です。
例えば、ITや広告など、無形の商品を扱う業界や、総合商社や不動産など、設備投資や製造コストが少ない業界は高い利益を上げることができます。他にも金融業界、医薬品、WEB業界も給与水準が高いです。
逆に、製造業や飲食業など価格競争が厳しい業界では、給与水準が低い傾向にあります。設備投資や製造コストがかかり、単価が低いビジネスモデルでは利益率が低く、給与水準も低くなってしまいます。あとはブライダル業界やエンタメ業界など、「やりがい」がモチベーションになるような業界は、給与が低くてもやりたい人が多いため、なかなか給与水準が上がらない傾向にあります。
このように、給料というのは「どこで働くか」次第です。したがって、今の職種のまま業界を変えるだけで、年収が上がるというのはよくあります。
もちろん今すぐ転職すれば良いというわけではありません。ですが、このまま何も考えず今の会社にいても年収アップは期待できないでしょう。中小企業の昇給率の平均は1.6%と言われています。年収400万円の場合、月収5,000円くらいしか年間アップしません。しかし転職なら月収が4~5万円一気に上がることもありますし、拡大中の業界の企業なら業績に応じた賞与も得られるといったメリットがあります。
というわけで、年収を上げる最も現実的な方法は、異なる業界への転職です(今と同じ業界だと難しいので要注意)。
今のままではダメだと本気で思うなら、まずは市場が拡大している業界の情報収集から始めてみることをおすすめします。
情報収集におすすめの転職サイト
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何もしないままだと、学生時代の友達との格差は開く一方
「友達の年収が羨ましい」という感情はもっともだと思います。しかし、そのまま何もしないのでは、状況は変わりません。
何もしないままでは、学生時代の友達との収入格差はどんどん開いてしまいます。時が経つほど、彼らとの差は大きくなり、あなたは取り残されます。それを避けたいのであれば、まずは行動を始めることが大切です。
行動は、些細な勉強からでも遅くありません。年収を上げやすい業界や、副業、投資などこの記事で紹介したものでもいいですし、興味のある分野についての勉強でも構いません。最初の一歩を踏み出さない限り、人生を劇的に変えることはできません。
勉強を始めることで、新しい知識やスキルを身につけることができます。自分の市場価値を上げることで、友達との格差を埋めるだけでなく、彼らを追い越すことだって可能です。