医療・介護職種の派遣会社「メディカルコンシェルジュ」。業界では大手であるものの、検索すると「怪しい」と不穏な文字が出てきます。
登録する前に疑問は解消したいと思いますので、この記事ではメディカルコンシェルジュが信用に値する派遣会社なのか検証していきます。
当サイトで「看護師転職サイト(紹介会社)ランキング」という記事を制作した際、メディカルコンシェルジュについて調査したが、結論別に怪しい企業ではなかった。
- 個人情報取り扱いの第三者認証、自治体との関わりなど、怪しい要素はなく、むしろクリーンな会社
- “裁判”という予測変換が出るが、裁判沙汰になった事例は無し
■しかし、”担当者の対応”に関しての悪い口コミがかなり目立つ
- googlemapの評価は1.4と、かなり低い
■おすすめの派遣会社は?
- 医療業界で就業支援実績が豊富なレバウェル看護派遣がおすすめ
メディカルコンシェルジュは怪しい派遣会社ではない
まず結論として、メディカルコンシェルジュは決して怪しい派遣会社ではありません。
根拠①プライバシーマークの取得あり
メディカルコンシェルジュは、プライバシーマークを取得しています。プライバシーマークとは、個人情報の取り扱いが適切であると評価された企業に付与される第三者認証です。
一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)とその指定機関が厳格に審査したうえで付与されます。
要するに、個人情報の取り扱いについては第三者からのお墨付きがあるということです。個人情報の取り扱いで、登録者が不利益をこうむることはまずないと思われます。
根拠②官公庁・自治体向けアウトソーシング事業を展開
メディカルコンシェルジュは、官公庁・自治体向けの人材アウトソーシング事業も展開しています。
実態が不透明が会社は、自治体などいわゆる国の組織との関わりを持つことができないので、その点でも怪しい会社ではないという根拠になるかと思います。
根拠③登録者は年々増加
メディカルコンシェルジュは堅調に事業を拡大しており、登録者数も年々増加しています。上記は公式サイトより引用した図です。(2019年12月までしかありませんが。おそらく翌年はコロナ禍で減少したと推察)
メディカルコンシェルジュは、看護師向け派遣サイト「MC-ナースネット」を始め、介護・医師・薬剤師など様々な分野で人材派遣事業を展開しています。
登録者も決して怪しいやり方で増やしているわけではなく、これだけ事業展開をしていれば妥当といったところでしょう。
裁判って?
メディカルコンシェルジュを検索すると、予測変換に「裁判」と出てきますが、過去に裁判沙汰になったケースは1件もありませんでした。噂が噂を呼んだ結果、このような予測変換になったのだと思われます。
しかしメディカルコンシェルジュは利用者からの評判が最悪レベル
前章では、「怪しさ」についての疑問は解消できたかと思います。しかし、怪しくなければ良いというものでもありません。
実際に使った看護師の口コミはどうなのか気になるところかと思います。結論から言うと、メディカルコンシェルジュは利用者からの評判が非常に悪いです。
2023年に入ってからネット上に投稿されている口コミを抜粋して紹介します。(全てGoogleMapより引用)
一般的なことができない、知らない職員しかいない。
一生懸命、丁寧な対応をされている方も一部いるが、退職される方が多く、仕事ができない方しか残っていないのでは、と思う。
仕事も遅く、契約更新の連絡が一ヶ月切ることが多い上に、契約確定するのがさらに遅い時もある。
契約日数を超えてシフトを組まされたことや、常勤からの仕事の押し付けなど、契約更新に関係ないことはあやふやに対応され、結局改善しない。
傷病手当や有給の申請などは、対応も遅く、適当な案内や対応をしてくるため、信用できない。他の派遣会社に比べてレベルが低いと思う。
社員との連携がなっていなく、雇用契約を結ぶ前に受けるテスト内容が説明されていたのとまったく違っていた。そして働き始めてからも、就業前の労働の準備、休憩時間の外出の禁止(屋内の行動も制限している)、労働時間の起算方法が15分単位など労働基準法に抵触するようなものがまかり通っている。
コロナ対応の副業で使っていました。
週一程度の勤務でしたが、たまたま1週目がコロナの療養期間で出勤できなかったため、電話で報告すると、「なんで出勤してるんですか?あ、してない?じゃあなんでもっと早く連絡できなかったんですかね?」とキレ気味に言われました。
わかった時点で連絡する規約なんてありませんし、そもそも発症時は体調不良でそこまで頭が回らないこともあります。
そもそもこの日は朝早くから連絡してました。
そして翌週。運悪いことに片頭痛の発作が起きてしまい、薬を飲んでも改善せずやむなく欠勤のため連絡すると、「先週も休んでますよね??このままだと仕事できません」と言われました。
派遣ですし欠勤が続けば就業継続が難しいのはわかりますが、少なくとも体調が悪く連絡している人にこのような対応って倫理的にどうなんでしょうか?一般企業や病院ですら体調不良時の連絡でこんな対応をされることはないです、非常識だと思います。
さらに言えば、先週はコロナによる欠席です、こちらはあちらからすれば証明するものがないのでズル休みと捉えでもしたんでしょうかね?コロナみたいにやむを得ない欠席ですら就業継続に影響させるんですか?
登録すると不謹慎な時間帯(24時前)とかにでも、メール来まくる。単発の紹介メールは、適当だしほぼ来ないのにコロナ禍の時だけは、1日に何回もくるし低姿勢。 発熱がある時は、相手の勤務先に迷惑かかる為、出勤しないように。って、言うてるくせに、コロナ禍の熱発で、休ませて欲しい事を伝えると、とても不愉快な態度で強い口調になる。その後は、単発の仕事紹介してもらえなくなった!
何件か単発で仕事に、行って来た派遣先のスタッフもメディカルは、一番良くないと何人も言われてました。
ポジティブな口コミはほとんど書き込まれておらず(ただ、そもそも良い口コミは書き込まれにくいものではありますが)、いずれも社員の対応に対してのネガティブな内容となっています。
優秀な社員が集まるはずである本社のGoogle評価も1.4と散々なものでした。
なぜこのような悪評が立つのか
openworkという退職済み元社員による企業口コミが投稿されるサイトがあるのですが、メディカルコンシェルジュを調べてみると、以下の内容が目立ちました。
- 中堅社員がまとめて退職し、課長クラスの次が新卒2~3年目という組織構造になったことがある
- ベンチャーなので研修体制はほとんどない
- 1人で100案件ほど担当したことがある
- 残業が多すぎる。結婚したらまず働けない
※openworkは有料会員サイトであり口コミを直接引用できないので、一部文章を編集しています
こういった背景を見てみると、あくまで考察に過ぎませんが、ネガティブな口コミの背景には、社員の業務量の多さ・能力開発の機会が少なさがあると考えられます。
キャパオーバーになれば一人ひとりに丁寧な対応なんてまず難しいでしょうし、そもそも研修などの機会がなければ社員のレベルを一定水準に保つというのも無理な話です。
「派遣会社の担当社員に任せれば大丈夫」と思って利用したものの、実際の担当社員はスキルが平均に満たない新人である、という状況も考えられると思われます。
評判の良い看護師向け派遣会社はある?
最近人気が急上昇中の「レバウェル看護派遣」はいかがでしょうか。
レバウェル看護派遣は、全国規模で就業支援を行う派遣会社です。派遣だけで12,000件以上の求人を保有しています。単発案件はありませんが、派遣で一定期間以上長期的に働くなら最有力候補です。
各地域専任の担当者が在籍し、リアルな情報を共有してくれる他、時給2,500円の高時給求人や、勤務先が保育園等のレアな求人も保有しています。
有給休暇が取れる等の安心の雇用体制も整えているので、派遣就業を考えている方はぜひ検討してみてください。
よくある質問 / 転職ノウハウ
転職サイトに関する質問
転職サイトとは?
人材を採用したい病院と求職者をマッチングさせる人材紹介サービスです。以下のことをしてくれます。
- 非公開求人の紹介
- 病院への推薦(プッシュ)
- 選考対策(書類添削や面接回答のアドバイス)
- 給与交渉
- 面接日時の取り決め代行(便利!!)
求職者側に費用は一切かかりません。「今すぐ転職するつもりはないけど、情報収集のために使う」という方も多いです。
転職サイトはなぜ無料?
転職サイトは病院からお金をもらうビジネスモデルだからです。
病院に人材を紹介し、病院からの手数料を収益としています。なので求職者は完全無料で利用できるのです。
またそもそも人材紹介事業では、一般の求職者からお金をもらうのが禁止されています。
転職サイトを使う流れは?
以下の流れで進んでいきます。
- 会員登録
- 登録確認の電話と初回面談の日程調整
- 初回電話面談(ここで希望条件を伝える)
- 求人紹介が届く
- 気になる求人にエントリー
- 選考を受ける
気になることや疑問点があれば適宜質問できます。また、書類作成のアドバイスなどももらえます。
登録不要で検索から応募できる転職サイトは?
登録不要で応募までできる転職サイトはありません。
転職サイトは使わない方がいいと言われるのはなぜ?
転職サイト経由での採用を渋る病院もあり、結果的に選考で不利になるケースがあるからです。転職サイトを経由すると紹介料が発生し、病院側は金銭的な負担が生じます。人材採用にかけるお金がない、というお財布が危ない病院では、転職サイトというサービス自体に嫌悪感を持っている採用担当者もいます。
とはいえ、転職サイトを利用しないと選択肢がかなり絞られるのも事実。もはや転職サイトを使わずして求人を探すのは難しいと思います。
転職サイトを使っていることは病院にバレる?
バレることはまずありません。病院側は応募していない求職者情報を見れませんし、信用が命の人材紹介業は何より個人情報の扱いを徹底しているためです。
転職サイトではなく、スカウト型求人サイト(ジョブメドレーなど)であっても、ブロック機能がついているので、しっかりと対策していればバレることはないでしょう。
LINEでやり取りできますか?
できます。というより、大手サイトはLINEでのやり取りが主流です。
LINEを知られるのが嫌な場合は、メール・SMSメールでも問題ありません。
看護師転職サイトの断り方は?
転職サイトからの連絡が面倒になり、利用を断りたい場合は、以下のような文面で一報入れましょう。
いつもお世話になっております。〇〇です。
諸般の事情につき、転職活動を一時休止することとなりました。今後の求人紹介は不要で、転職活動を再開する際には、改めてこちらから連絡させていただければと存じます。よろしくお願いいたします。
転職サイトを使うデメリットは?
転職サイトは求職者の内定が決まって収益が出る仕組みなので、一部の悪質なエージェントに当たってしまうと、とにかく応募しましょう、と急かされることがあります。
転職の希望や軸が明確ならきっぱりと意思表示できると思いますが、押しに弱い人やエージェントが正しいと思いこんでしまう人は、本当は希望していない病院に応募してしまうこともあります。
転職サイトを利用する際には、希望条件や譲れない条件、NG条件などを明確にしておき、希望に沿わない求人は応募しないことが重要です。
看護師転職サイトを使うメリットは?
以下のようなメリットがあります。
- 「何から初めて良いか分からない状態」からスタートして、転職成功までたどり着ける
- 腕の良い担当者なら、良い求人を見繕ってくれる
- 主体的に動かなくても、転職活動が半自動的に進む
- 選考落ちの理由が分かるので、看護師としての市場価値と改善点が分かる
- 採用担当者にプッシュしてくれる(転職成功すれば収益になるため)
- 選考の日程調整を代行してくれる
正しく選べば、デメリットよりもメリットの方が大きいです。
転職サイトを使う際の注意点は?
以下の点は必ず意識してください。
- 担当アドバイザーに頼りきりになりすぎない
- 複数のサイトから同じ病院に応募しない
- 求人情報は自分で目でしっかり確かめる
特に担当アドバイザーを全面的に信用してしまう人も多いのですが、あくまで「求人を紹介してくれる人」に過ぎません。アドバイスも客観的に見えて、自社経由での採用につながりそうなバイアスがかかっていることがあるので、あくまでアドバイスは参考程度に聞き、最後は自分で判断する姿勢が欠かせません。
転職サイトに断られることはある?
利用対象外の場合は、断られることがあります。例えば、地方に住んでいて紹介できる求人がほとんどないケースです。
また、あまりに短期離職を繰り返していたり、ブランク期間が長すぎたり(20年以上など)する場合は、「紹介できる求人はありません」とやんわり断られることもあります。
転職サイトの選び方は?
複数まとめて登録し、最初のキャリア面談で「信頼できそう」と感じたところをメインで使うのが賢いやり方です。
転職サイトのサービス内容は、どれも求人紹介・選考対策・日程調整代行・年収交渉代行の部分は同じです。(利用無料でサービス内容に差がないので、エージェントは差別化が難しい業態)
そこで転職サイトは、「どのサービスか」よりも「誰に担当してもらうか(担当エージェント)」が重要なので、まずは比較検討してみることをおすすめします。
お祝い金はある?
原則、ありません。お祝い金制度は2021年に法律で禁止されました。
しかし一部の求人広告型転職サイト(ジョブメドレーなど)は、禁止対象ではありません。なので、「勤続支援金」という形でお祝い金を贈呈しているサイトもあります。
看護師転職サイトのトラブル事例は?
以下のようなトラブルが想定されます。
- 情報のズレ(転職サイトの情報伝達ミス)
- 重複で応募が進んでしまう
- 担当者との相性が最悪
- 担当者の業界知識が不足している
また、悪質な転職サイトでは以下のようなケースも報告されています。
- 連絡があまりにしつこい
- 着信拒否しても別の番号からかかってくる
- いざ働いてみると聞いていた話と違う(嘘・騙された)
- 退会したのに連絡が来る(個人情報が削除されていない)
- 勝手にエントリーされた
看護師転職サイトで内定が決まった後に辞退しても良い?
もちろん構いません。以下のような連絡を担当者にしておけば大丈夫です。
先日内定をいただきました○○病院ですが、内定を辞退させていただきたく存じます。
せっかくサポートしていただいたのにも関わらず、このような結論となってしまい、大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。
看護師転職サイトはしつこい電話がくる?
看護師転職サイトは登録すると確認の電話がくるのですが、そのことを知らずに無視すると、何度かしつこめに電話がきます。
なぜなら確認の電話に出ない限り「仮登録」の状態が続いてしまうからです。
その電話に出れば、あとは連絡手段をLINEやメールに設定できるので、しつこい電話がくることはありません。
転職サイトは新人看護師でも使って良い?
全く問題ありません。新人となると紹介できる求人の幅は狭まりますが、それでも今後のキャリアを見据えた職場を提案してくれます。
新人だからといって利用を断られることはありません。
看護師転職サイトの非公開求人とは?
転職サイトの求人検索欄に掲載されていない求人のことです。
会員登録すると紹介してもらえるようになります。
看護師転職サイトの紹介料はどれくらい?
採用が決まった看護師の年収の20%ほどが相場です。
なので例えば年収500万円の看護師を採用すると、病院は転職サイトに100万円ほど支払います。
看護師転職サイトを使わないで転職する方法は?
以下のやり方があります。
- 病院に直接問い合わせて応募
- ハローワークの活用
- eナースセンターの活用
転職サイト以外だと、eナースセンターがおすすめです。都道府県看護協会が行う職業紹介で、転職サイトと同じように専門員に相談しながら仕事を探せます。
復職者向けの研修なども行っているので、ブランクがある方にもおすすめです。
会員登録不要の看護師転職サイトは?
求人をとりあえず見てみる、くらいならどのサイトでもできます。
しかし、会員登録不要で応募まで可能なサイトはありません。また、多くのサイトでは求人詳細を見る際も会員登録が必要になります。
転職サイトとハローワークはどちらを使うべき?
転職サイトの利用をおすすめします。なぜなら、ハローワークは「情報が虚偽だった」といった報告が多く、また制度も古いため求人が探しづらいからです。ハローワークで仕事を探す人はだんだん減っています。
転職サイトに登録するのは退職してからの方がいい?
在職中からで構いません。というより、働きながらの転職活動を効率的に進めるためにこそ、転職サイトは使った方が良いです。
求人を探す手間が省けて、病院とのやり取りを全て代行してくれるからです。極端に言うと、決められた日に面接に行くだけで済みます。
リクルート社が手掛ける看護師転職サイトはある?
現状、ありません。リクルート社は看護師系のサービスを一切手掛けていないようです。
※リクルート社の転職サービス「リクルートエージェント」「リクルートダイレクトスカウト」は、ビジネスパーソン向けなので、看護師の求人はほぼありません。
看護師転職サイトの利用率は?
公益社団法人全日本病院協会が行った調査では、医療機関の73.5%が転職サイト(紹介会社)を利用している、との回答が確認できます。(「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査)
看護師転職サイトで「情報だけ教えてもらう」はアリ?
可能です。転職サイトは「少し気になる」くらいの温度感でも利用できます。
情報だけ聞いて応募は直接する、というのもできなくはありませんが、後々のトラブルを考えると避けたいところです。
看護師転職に関するよくある質問
最初の転職は看護師何年目くらいが良い?
理想を言うと、5年目以降がベストです。それくらいの年数であれば、転職時に技術・経験を懸念されることも少ないでしょう。
5年目未満だと、決して転職が難しいというわけではありませんが、年数が低いほど(特に1~2年目)難易度は高まります。
おそらく3年目辺りで転職を考える方が多いと思いますが、絶妙なラインで、これまでの経験と技術に次第でサクッと転職できたり、一方全然決まらなかったりということもあります。
この場合は転職するしないは置いておいて、一旦転職サイトに相談してみて客観的な判断をあおぐのが良いと思います。
転職がすぐ決まる人と決まらない人の違いは?
経験やスキルのある無しはもちろんですが、転職活動の進め方に違いがあります。
すぐ決まる人は、複数の病院を併願して短期集中型で選考を受けている人が多いですね。モチベーションも下がりませんし、情報収集や選考対策も集中的に行えます。
対して、なかなか決まらない人は一つの施設を受けては不採用になり、そこから次選考を受ける病院を探す…といった進め方をしていることが多いです。
転職回数はどれくらいまでなら選考に影響しない?
年齢によりますが、20代なら1回まで、30代以降は3回までならそれほど不利にならないでしょう。
特に30代以降だと、家庭の事情でいったん看護の現場を離れたり、数年経って復帰したりと、退職やブランクが発生するのは当たり前なので、それほど回数を懸念されることもないと思います。
10回以上転職する看護師もいるらしい?
かなり少数ですが、まれにいらっしゃいます。
ですが、「配偶者の転勤」のような家庭の事情が重なったり、パートや短期の派遣をメインにしていたりすれば、それくらいになっても不思議ではありません。
転職時もしっかりその背景を伝えられれば、大きなデメリットになることはないでしょう。
辞めたいと思った時、まず部署異動はアリ?
もちろんありです。異動できるのであれば、辞めないに越したことはありません。
看護師の意向によって異動が実現するケースは多いので、まずは直属の上司に相談してみてください。
転職したのにすぐ辞めるのはアリ?
推奨はしませんが、入職前とのギャップが到底埋められないなら辞めても良いと思います。
次の転職活動のハードルはやや上がるものの、退職理由をしっかり論理的に伝えられれば大丈夫です。
例えば、「入職前と条件面の違いがあった」「業務内容でギャップがあった」などであれば、それほど致命的な退職にはなりません。
転職におすすめの時期はいつ?
1~3月は求人が増えるのでおすすめの時期となります。
年度末に退職する看護師の代わりを確保したい病院が増えるからです。
次に求人が多いのが10月になります。
面接ではどんなことを聞かれる?
面接で頻出の質問は以下の通りです。
- 自己紹介
- 志望動機
- 転職の理由
- これまでの経験(業務内容)
- 長所と短所
- 看護観について
- 希望する配属先とその理由
- 夜勤や残業はどれくらい対応可能か
内容というより、いかに分かりやすく的確に伝えられるかがポイントですので、事前に回答を用意しておきましょう。
面接時の服装は?
上下セットのスーツか、ジャケット&パンツスタイルがベストです。
白ブラウスなどを合わせたフォーマルとカジュアルの中間くらいが好ましいでしょう。
皆何を基準に転職先を決めている?
以下の基準で選ぶ方がほとんどのようです。(多い順)
- 希望する仕事内容か
- 勤務時間と勤務日数
- 通いやすい
- 収入
- 職場の雰囲気
職場の雰囲気も大事ですが、入職前はなんとなくしか分からないので、あまり重視しない方が良いでしょう。
病院・クリニック以外だとどんな職場がある?
以下のような職場が選択肢に入るでしょう。
- 訪問看護ステーション
- 介護老人保健施設(老健)
- 介護老人福祉施設(特養)
- デイサービス
- 養護教諭(保健室の先生)
- 看護学校の教員
- 学校看護師
- 保育園、幼稚園
- 児童福祉施設
- 保健センター
- 障がい者支援施設
- 治験コーディネーター
- 献血ルーム、献血バス
- 健診センター・検診センター
できるだけ楽な診療科で働きたい
業務負担の観点でいうと、眼科・耳鼻科・皮膚科・整形外科・泌尿器科、あたりが負担が少ないです。
反対に大変な診療科は、ICU・施術室・精神科などです。
できるだけ給料の高い病院で働きたい
給料が高い病院には、以下の特徴があります。
- 病床数が多い
- 国立・公立病院や公的医療機関
- 二次救急指定病院
- 都市部の私立大学病院
- 大手企業のグループ会社が運営している
- 私立学校法人や社会保険関係団体が運営している
- 郊外の療養型病院
※転職サイトマイナビ看護師に掲載された求人で、給料の高い順で掲載されている病院を抽出し検証
一般企業への転職するには?
看護師資格を活かすなら、以下のような職場があります。
- 医療機器メーカーの営業
- 医療系のコールセンター
- 治験コーディネーター
- 臨床開発モニター
これ以外にも、医療分野でサービスを提供している会社などであれば、経験を活かしながら総合職・一般職での入社も可能です。
夜勤がなくなり手取りが下がりやすいのがネックなので、ビズリーチのような年収高めの求人をメインに扱う転職サイトを使うのがおすすめ。一般企業転職を経験した看護師からの評判も上々です。
転職ではなく、資格取得で給料あげたい
給料をあげる一番簡単な方法が転職であり、例えば「認定看護師」「専門看護師」などの資格で給料アップは困難です。
病院の6割は「認定看護師」「専門看護師」などの資格を持っていても、手当などは特に存在しないからです。
ただ特定の専門領域の資格(例えば循環器内科で”心臓リハビリテーション指導士”の資格を取るなど)であれば、キャリアアップによる昇給も可能性があります。
ブランクが長くて不安
ナースセンターの復職者支援研修に参加し、知識・技術を学びなおしておくと安心です。
以下のような研修を無料で受けられる制度です。
- 最近の医療看護動向に関する講義
- 電子カルテの操作方法
- 採血・注射の演習
- 急変対応
- 与薬に関する講義
面接時でもその旨を伝えることで、病院側の懸念も払しょくされるでしょう。