「仕事が向いていないと考えるのは甘え?」
結論から言うと、甘えではありません。
仕事の適性というのは、業務内容と性格のマッチングに過ぎないからです。
どんな人間でも、向いていない仕事というのは必ず存在し、あなたはたまたまその向いていない仕事とミスマッチしたというだけに過ぎません。
精神的な弱さがあるなんて、一切気にする必要派ありません。
結論、「仕事が向いてない」は甘えではない【単純にマッチングが合わなかっただけ】
仕事が上手くできるかは、スキルよりも「性格」の影響が大きい
仕事が向いてないと考えるのは繰り返しになりますが、甘えではありません。
仕事がうまくできるかどうかというのは、スキルや能力よりも性格の影響が多いためです。
性格は自分で変えられない部分ですよね。
向いているか向いてないかといった事はあらかじめ決まっているとさえいえます。
例えば、細かいマルチタスクが苦手で料理が全くできなかったり、予定を立てるのが苦手という人は、プロジェクトの進行管理のような仕事は確実に向いていません。
小さい作業を同時進行で進めていき、状況見ながら臨機応変に対応するといったことが、そもそも性格的に無理な人もいます。
しかしながら、こういったマルチタスクをこなせる人というのもいるのです。
これはほんとにスキルの有無や、やる気といった問題は全く関係ありません。
単に性格に合っているかどうかという話なのです。
性格的に苦手というより向いていないという仕事は、どんな性格の人にも存在します。
苦手なことは続かないし成果もでない
性格的に向いていないこと、苦手なことっていうのは絶対に長続きしません。
どこかで必ず無理が来ます。
そして、どれだけ頑張っても周りよりも成果が出ないということになるでしょう。
というのも、あなたが苦労してこなしている仕事が向いている人にとっては、全くストレスなくできているということになり得るからです。
例えば、あなたが細かい作業が苦手で小さいミスを連発してしまうとします。
数字を一つ一つチェックしたり、マニュアル通りに行動するのか、ものすごく心理的に辛いということもあるでしょう。
しかしそれが向いていて、コツコツ小さいことをするのが好きという性格の人もいます。
そういう人は、そもそも業務自体にストレスを感じませんし、ミスも発生しませんから、本当にストレスなく働くことができます。
この違いというのは、スキルや能力の差ではありません。
単に性格と業務内容がマッチングしていないだけの話です。
時間がもったいないので、見切りを付けるなら早い方がいい
向いてない仕事は、性格の問題ということもあり、どんな人にも存在するものですが、そんな向いてない仕事を続けるというのは、ストレスも大きくかつ成果も出ないというデメリットしかないわけなので、非常に時間がもったいないです。
見切りをつけるなら早くした方が良いと思います。
というのも、そのまま向いて性格的に向いていない仕事を続けていくと、当然周りに遅れをとりますし、1番最悪なのが転職が難しくなるということです。
もし今の仕事が向いてないなと思いながら、定年までやり続けるというなら問題ありません。
しかしながら、もしどこかのタイミングで転職しようと考えているなら、仕事を早めに違う仕事を経験しておいた方がいいです。
というのも、転職市場では、職種採用が一般的。
つまり、今までやってきた仕事で職場を変えるというのが一般的だからです。
なので、例えば営業職を向いてないなと思いながら続けていき、どこかのタイミングで転職しようと思った時に、「営業職で転職する」というのが1番現実的になります。
というより、ある程度年齢を重ねてから別の職種に転職するということが非現実的になります。
職種を変える転職は、20代なら問題ない、30代なら前半ならギリギリオッケーといった具合に、年齢を重ねるほど難しくなっていきますので、将来的長期的な視点でキャリアを考えていく上で、向いてない仕事を本当に続けていくかどうかというのは、早めに判断しなければなりません。
「向いてないと考えるのは甘えかな」と思い悩むあなたは、むしろ自分に厳しいかも
仕事が向いてないと考えるのは甘えたのではないかと、あなたは悩んでいると思いますが、むしろ自分に厳しいのではないかなと思います。
というのも、ほんとうに甘えている人というのは、「環境が悪い」と言ったり、「上司が悪い」というように、「自分以外の人」に目線が向きます。
自分が向いていないというような感じで「自分」に視線が向くことがありません。
そして、その人たちが悪いから自分ができないんだというような他責思考で考える傾向にあります。
しかしながら、あなたのように仕事が向いてないのは、自分が向いていないからといったような、自分自身に課題があると潜在的に考えているというのは、全く甘えではなく、自分に対して厳しく考えすぎなのではないかなと、勝手ながら思います。
先ほども言ったように、仕事の向き不向きというのは、単純に性格と業務内容のマッチングに過ぎません。
あなたが悪いのではなく、単純に相性が悪いということです。
恋人関係に近いかなと思います。
恋人関係がうまくいかない場合、もちろんどちらかに非があるケースもありますが、大抵の場合は、相性が悪い・価値観の違いのように、単に性質が一致しなかったということが多いかと思います。
仕事内容というのも、それと一緒で、どんな人にもマッチングする仕事はありますし、マッチングしない仕事というのもあります。
あなたに非があるのではなく、単純に相性の問題なのです。
仕事が向いているか向いていないかの判断基準
周りがストレスなくこなしていることが、自分にとって苦痛である
周りがストレスなくこなしていることが自分にとって苦痛なら、その仕事は向いていないと言えるでしょう。
また、自分の性格と業務内容が著しく違っている場合、それは相当なストレスがかかります。
しかし、性格と業務が合っている人にとっては何の苦労もありません。
例えば、私の経験で言うと、以前営業職をしていたのですが、どんどん新規電話をかけて営業先を開拓して商品を売り込みに行くというのをものすごくストレスに感じていました。
対人コミュニケーションも特にうまくなかったですし、アポに行くのが億劫だなといった気持ちを常に抱えていました。
しかしながら、私の同僚はその一連の業務の流れに対して一切ストレスを抱いていないようでした。
新しい人と話すのは楽しいし、電話をかけてアポが取るのがゲームみたいで楽しいと言っていて、性格と業務内容が完全に一致していたのです。
そういう人は向いていると言えるでしょう。
しかしだから僕のような初対面の人と話すのが性格的に苦手という人は、営業職、特に新規開拓の営業は向いていないという結論にいたりました。
周囲よりも時間をかけているのに、成果が悪い
周囲よりも時間をかけているのに成果が悪い、と言った場合も向いていない可能性が高いです。
どんな仕事でも時間をかければかけるほど、それなりの成果が出るようになっています。
とは言え、それをやりすぎると残業時間が積み重なったり、どんどん身体的にきつくなって長続きしません。
なので、なるべく時間や労力をかけず成果を出すっていうのが重要なはずです。
しかし、向いてない仕事であれば、そういった効率的なことはなかなかできません。
周りがすぐに終わっているはずの仕事が何故か終わらないという場合は、作業の進め方に問題があるケースもありますが、根本的にその仕事に打ち込めないだったり、業務に対してストレスがずっとかかっているので集中できていないといったような相性の悪さが問題になっているケースもあります。
10年後も今の仕事を続けていることが想像できない
あなたは今の職場で今の仕事を10年後も続けていると想像できるでしょうか。
もし鮮明に想像できない、あるいは絶対に無理だと言えるのであれば、今の仕事が向いていないと判断できます。
「向いていないから今すぐ辞めたい、でも甘いかもしれないからやめられない」といったような感情があり、今何とかかろうじて今の仕事を続けられている状態と言えるかもしれません。
仕事に適性がある人は将来像をありありと想像できますし、そう将来像に向かって、例えばスキルアップしよう、資格を取ろうといった行動に出ていることでしょう。
しかしそういうのが考えられないのであれば、遅かれ早かれ別の仕事をすることになるのではないかなと思います。
そしてそうするのであれば、先ほどもお伝えしたように、別の職種の転職というのは年齢が若いほど有利なので、行動するなら早めにした方が良いです。
仕事内容ではなく、環境の問題も大きい
指導してくれる人や上司が微妙な可能性
仕事内容ではなく、人間関係が影響して向いてないと早合点してしまっている可能性です。
例えば、指導してくれる人や上司が仕事ができる人ではない場合、あるいは必要以上に過剰なプレッシャーをかけてくる場合、こういったケースでは、あなたはのびのびと仕事ができませんし、いつまでたっても上達しませんから、必然的に自分に問題があるのではないか、仕事は向いていない人間なんじゃないかといったような思考回路に陥ってしまうこともあります。
しかしながら、この場合は指導する上司や担当の上司が変われば、今と全く同じ条件の仕事でも全く来なくこなしていけることもあり得ます。
成果が適切に評価されていないこともある
今の仕事があなたに向いていないのではなく、単に成果が評価されていないだけということもあるでしょう。
例えば、期待よりもうまくできているのに、それを一切言葉で言ってもらえないといったような状況が続けば、自分は全然できない人間だと思ってしまうこともあるかもしれません。
上司から向いてないと言われたら?
上司から向いてないと言われた場合は、結論から言うと気にしなくてオッケーです。
というのも、部下に向いていないという上司はまともでは無いからです。
上司の仕事というのは、どんな部下であっても必ず仕事ができるような状態にまでマネージメントすることです。
そんな上司が部下に対して向いていないというような、半ば諦め宣言をするというのは、仕事放棄してるようだと同じです。
仕事放棄している人間に向き不向きを判断されたところであてにならないですよね。
この辺の話は以下の記事しているのでよければ読んでみて下さい。
優秀な人ほど向いてない仕事にも見切りを付けるのが早い
あくまで僕の経験談の話ですが、優秀な人ほど何事に対しても見切りが早いです。
職場が環境が悪いと判断すれば、誰よりも早く見切りをつけて逃げるように止めて行きます。
もちろん逃げるというのはネガティブなものではなく、判断が早いということ。
沈没する船から脱出するのが早いといったイメージです。
そして、優秀な人は環境だけでなく、仕事などのに対しての見切りをつけるのも早いです。
要するに、この仕事は自分に向いていないなと思ったら、即座に判断するわけです。
何故かというと、ずるずると時間をかけてしまえば、そっちの方が確実に損が大きいからです。
今後のキャリアに生かせない仕事に時間をかけたところで、全く意味がないことを知っているのです。
なので、仕事が向いていないから辞めたいという考えを持っている人は、おそらく逃げのようなネガティブなイメージを持っているかもしれませんが、優秀な人ほどその逃げをポジティブに解釈して早めに損切りするといった感じで行動していることが多いです。
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最後に
仕事に向いていないという考え方は甘いかどうかという話をしました。
結論から言うと、甘えではありません。
仕事内容と性格が単にマッチングしなかったというだけの話です。
したがって、自分の精神面が甘えているなんて考える必要は全くありませんし、自分の将来を考えて、10年後も今の仕事をすると力強く言えないのであれば、早めに見切りをつけることも重要かなと思います。