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【すぐ消す】看護師転職サイトの闇を紹介会社の元社員が暴露!トラブル・デメリットあり

要約

看護師転職サイトを運営する会社は、看護師の転職を成功させることで、病院から手数料がもらうという形で利益を上げている。悪質な転職サイトは、手数料さえ貰えれば良いと考えるので、看護師の都合は無視して半ば強引に転職を勧められたり、ブラックな病院を紹介されたりする可能性がある。簡単に言うと、看護師のキャリアではなく金儲けばかりを考えている悪質転職サイトがあり、この点が「看護師転職サイトの闇」と言われる一番の理由。

結局のところ、看護師から高く評価されている実績あるサイトを選べるかどうかが重要。転職サイトを利用する際は、【オリコン満足度】など、第三者が客観的に評価しているサイトを選ぶのがおすすめ。悪質なサイトは悪い口コミが広まるので、そういった評価ではまずランクインしない。

この観点でみると、「レバウェル看護(オリコン満足度調査3部門1の実績あり)」か「ナースではたらこ(総合1位の実績あり)」がおすすめ。

  • レバウェル看護の口コミはこちら
  • ナースではたらこの口コミはこちら

その他の選択肢は「看護師転職サイトランキング」を参考にしてください。

目次

【重要な大前提】転職サイトにとって看護師はお客さんではない

「看護師転職サイトは闇」と言われる理由は、転職サイトのお金の稼ぎ方が関係しています。転職サイトの負の側面を理解するには、まず「看護師転職サイトがどうやって稼いでいるのか」を正しく把握しておくところから始めましょう。

転職サイトは「登録している看護師」を「病院に紹介」することで、病院から手数料をもらう

最初に、転職サイト側の目線で解説します。転職サイトは「自社サイトに登録している看護師」を「人手不足に悩んでいる病院」に紹介するビジネスです。簡単に言えば仲介業者で、転職サイトは病院から受け取る仲介手数料を収益としています。

転職サイトのビジネスモデル

転職サイト経由で紹介された看護師を採用する場合、病院側は看護師の年収の20%ほどを紹介手数料(成果報酬)として支払います。

これが転職サイトの”利用料”であり、転職サイトの”収益源”です。(なので看護師は完全無料で使える)

例えば、年収500万円の看護師を採用したら紹介手数料は100万円+税です。

図解にすると以下の通り。

病院→転職サイトにお金が動いている

転職サイト側の目線で、時系列に沿って説明すると以下の通りです。

転職サイトがお金を稼ぐまでの流れ
  • ①:人材不足で悩んでいるA病院がある
  • ②:転職サイトはA病院に「良い看護師を紹介するんで、採用が決まったらお金ください」と言う
  • ③:契約成立
  • ④:転職サイトは自社に登録している看護師さんに「A病院を受けてみませんか?」と言う
  • ⑤:看護師さんはA病院に面接に行き、採用が決まる
  • ⑥:転職サイトは病院から「仲介手数料」を受け取り、儲けが出る

転職サイトにとって、お金を払ってくれるお客さんは病院です。ということは…

転職サイトは看護師の内定をとらないとタダ働きになる

転職サイトは看護師の転職を成功させてはじめて儲けが出ます。転職サイトの利用者であっても、お客さんではありません。お客さんは病院です。

転職サイトは「登録している看護師」を「病院に紹介」することで、病院から手数料をもらう

言い換えると
→転職サイトは「登録している看護師(商品)」を「病院(お客さん)に紹介」することで、病院から手数料をもらう

次章からお伝えする看護師転職サイトの闇は、全てここが原因となっています。

看護師転職サイトの闇を一言で表現すると「看護師と病院が損をして、転職サイトが一人勝ち」が起こり得る

ではここから、「転職サイトは、看護師の転職が決まればお金になる」という点を軸に、看護師転職サイトの闇に踏み込んでいきます。

一言でまとめると、目先の利益を追う悪質な転職サイトのせいで、看護師と病院のミスマッチが発生し(損をして)、転職サイトだけが得をするというものです。

そもそも登録時点で、看護師さんの多くは転職サイトの仕組みを知らない

看護師さんの視点で見ると、転職サイトは最初から最後まで無料で使えるので、お金の動きがどこでどうなっているか、というのを考える必要すらありません。

なので、多くの看護師さんは自分の採用に対して病院がお金を払っている、ということを知らない人も多いです。転職して看護師長から「あなたの採用には○○円かかっている」と言われ、そこで始めて仕組みを理解した、というケースもよくあります。

そして、転職サイト側もあえて説明することはありません。「聞かれたら答えるけど、何も言われなかったら特に何も説明しないよ」という感じですね。

悪質な転職サイトは、看護師のことよりも「儲けること」が優先

その情報格差を良いことに、悪質な転職サイトは「看護師さんのためですよ」という顔をして、「金儲け」のことばかり考えています。

転職サイトの儲けとは看護師の転職が決まった際の手数料であり、看護師さんも転職したいわけなので一見「利害の一致」に思えますが、そうとも限りません。なぜなら悪質なサイトだと、「看護師の転職が決まりさえすれば良い(あとはどうでもいい)」と考えていることもあるからです。

このような考え方の転職サイトに当たってしまうと、以下のような事態に陥る可能性があります。

儲け優先のサイトだと、こんなことも…
  • 転職を急かしてくる
  • 紹介される求人が、ブラック病院として有名なところばかり
  • 待遇が微妙で、なかなか応募が来ない病院しか紹介されない

売上目標に追われているアドバイザーほど、看護師の都合を無視(希望に沿わない病院も無理やり勧めてくる)

営利企業であれば当然「売り上げ目標」というものが存在します。看護師転職サイトの場合、部署ごとに「何人の転職をあっせんする(成功させる)」という数値目標があります。

キャリアアドバイザー個人にノルマが課せられることはあまりありませんが、たいていの場合、事業部単位で期ごとの売り上げ目標があり、そこに向けて運営が行われています。

売上目標に追われている事業部のアドバイザーほど、看護師の都合を無視しがちになります。例えば、次の通り。

看護師の都合を無視するサイト
  • 「情報収集だけ」のつもりなのに、「とりあえず選考を受けてみましょうよ」と半ば強引に転職活動を進めてくる
  • 都合の悪い情報は伝えず、求人を紹介してくる(例:短期離職が続いている職場であると知っているのに、それを隠している)
  • 隙あらば電話をかけてきて「紹介した求人はどうですか?応募してみませんか?」としつこく迫る
  • 内定が出たものの承諾するか迷っていると、「せっかく内定出たのにもったいない」と強気のクロージングをかけてくる

かなり強気なアドバイザーの例ですが、押しに弱い人ほど「サポートしてもらったし、断るのは申し訳ない」のような明らかに冷静さを欠いた判断をしてしまいがちです。

今より良い職場に転職するつもりで登録したのに、相手のペースに巻き込まれて正しい判断ができず、転職に失敗してしまっては元も子もありません。

「今すぐ辞めたい」のような状況の看護師も、足元を見られやすいので注意してください。「忙しくて、誰でもいいから来てほしい」と考えているような、いわゆる「面接に行けば受かる病院」を紹介されることもあります。そういった職場はたとえ転職できたとしてもその後が大変です。

一度登録したら、しつこい電話がかかってくる

一部の転職サイトでは、一度登録しただけで、「獲物がかかってきた」と言わんばかりにしつこい電話をかけてくるところがあります。

しつこい電話の内容は「この病院に転職しませんか???どうですか????」というものです。「情報収集のために登録しただけなので、今すぐ転職はしないです」と伝えても、しばらくするとまた電話がきます。「この間は転職しないって言ってましたが、気が変わりましたか?」という感じです。

こういったサイトは、一見良心的な雰囲気の広告を出していたりするので、なかなか見分けがつきません。

ちなみに当サイトは「どれだけ求人数が多くても、しつこいサイトは紹介しない」という理念で運営しているので、しつこいという口コミが多いサイトは「看護師転職サイト(紹介会社)比較ランキング」でもトップ10圏外にしています。

看護師がすぐ辞めれば、病院は紹介手数料を払い損

看護師の転職が決まれば、転職サイトは病院から手数料を受け取ります。転職サイトの目的は、そこで達成です。

言葉を選ばずに言うなら、その後看護師がどうなろうと関係ありません。だからこそ、悪質な転職サイトの場合、ブラック病院を紹介したり、本来伝えるべき情報を言わなかったりするわけです。転職をさせられれば、勝ちですからね。

そんなサイト経由で転職した看護師と病院は、いわばミスマッチの状態なので、看護師さんは遅かれ早かれ再度転職することになるでしょう。そうなれば、病院は紹介手数料を払い損です。

それに看護師にとってみても、早期退職の経歴が付いてしまい、その後の転職難易度が上がるので損です。

こういった背景から、看護師転職サイトを使うことで、看護師と病院だけが損をして、転職サイトが一人勝ち(得をする)という状況が発生します。まさに「闇」と言うよりほかありません。

ではどんな転職サイトなら使っても良いのか

結論から言うと、第三者から正当に評価されている転職サイトの利用をおすすめします。

一番信憑性が高いのが、オリコン満足度調査です。

オリコン満足度は、アーティストやタレントの知名度調査などでよく耳にしますが、それ以外にも企業のサービスを調査し、中立的な立場で評価しています。

悪質な転職サイトは、悪い口コミがすぐ回るので、こういったランキングに入ることはまずありません。

迷ったらオリコン満足度調査で上位に入っているサイトがおすすめです。

看護師転職サイトを使うデメリット

看護師転職サイトを使うデメリット5つを解説します。

①から③は「サイト選びを間違えたり担当者が微妙だったりすると、ストレスになるよ」という話ですが、④と⑤は明確なデメリットです。

看護師転職サイトを使うかどうかは、まず④と⑤のデメリットを理解し、その後メリットを把握した上で「自分にとってメリットがデメリットを上回るかどうか」で判断する必要があります。

①やり取りが面倒でストレス

看護師転職サイトは、一人では完結しません。登録すると、あなた専属の担当者がついて、その担当者とやり取りをしながら転職活動を進めていくというのが、基本的な流れとなります。(賃貸契約と同じようなものと考えてください)

なので単純に知らない人と関わるのが面倒・億劫という人にとってはストレスを感じるかもしれません。そして、やり取りは大手の良いサイトならLINE・メールで行えるのでそこまで面倒ではないですが、評判が微妙なサイトだと「電話でのやり取りがメイン」ということもあります。

更に評判が悪いサイトでは、とにかく看護師を転職させようと鬼電してくる担当者も。「着信拒否をしても別の番号からかかってくる」「もうそちらのサイトは使いません、と言っても時間を置いてかけてくる」などは、実際にあった口コミです。

ポイント
転職サイトは一人で求人を探すのではなく、担当者と一緒に転職活動を進めていくシステム。賃貸契約で、一人でマンションの内見に行けないのと同じである、これ自体はデメリットではないものの、連絡がしつこいタイプの転職サイトにうっかり登録してしまうと、延々と着信が来るので心底ストレスになる。(ただ、そういったサイトを避ければ問題はない)

②話の通じない担当者に当たると心底ストレス

看護師転職サイトに登録すると、担当キャリアアドバイザー(CA)が専任となり、あなたの転職をサポートしてくれます。

具体的には、キャリアアドバイザーとの電話面談で希望条件(こんな職場で働きたいetc.)を伝えると、それに合致した求人を紹介してくれる他、選考に関するアドバイスをもらうことができます。

しかしこのキャリアアドバイザーは、全員が看護師業界のプロというわけではありません。

実際に、とある看護師転職サイトのキャリアアドバイザー募集要項では「社会人経験があれば可」と記載されているほど。

極端な話、キャリアアドバイザーは誰でもできる仕事です。仕事内容の実態は、電話面談で聞いた条件をシステムに入力し、出力された求人を看護師に送るだけですから。

「業界のプロが自分のキャリアの悩みを深くまで理解してくれて、ここぞという職場を紹介してくれる」このような過度な期待を持つと落胆すると思います。もちろん、中には業界歴の長いアドバイザーもいるかもしれませんが、そういった一部の有能な人に当たるかどうかは運次第です。

また、これだけなら「過度な期待は禁物」という話ですが、致命的なデメリットにもなり得ます。

例えば、「(別に看護師業界に詳しくない)担当アドバイザーを全面的に信頼しすぎて、おすすめされた求人に盲目的に応募してしまう」「転職ノウハウを体系的に理解していないアドバイザーの意見を鵜呑みにして、選考に落ちる」「業界知識が浅く、話が通じない」など。

プロではないだけならまだしも、基礎的な仕事力が欠如した担当者に当たると転職成功から遠のきます。

ポイント
キャリアアドバイザーは看護師と病院の仲介業者的な存在である。全員が転職支援のプロフェッショナルというわけではない。場合によっては足を引っ張られることすらある。(ただ、担当者変更は申請フォームから簡単にできるので、それほど心配は要らない)

③自分のペースを乱されてストレス

転職サイトは登録時に「まずは情報収集だけ」といった項目を選択できるようになっています。しかし、実際に登録してみると、たいていのサイトは「転職活動を始める前提」で話を進めてきます。

転職しない人にただ情報だけ渡しても、転職サイト側からすればタダ働きになりますから、建前では情報収集だけでもOKと言いつつ本音は「どうにかして応募だけでもしてほしい。あわよくば転職してほしい」といった感じです。

この看護師と転職サイトの温度差から来る担当者からの「圧」が、自分のペースを乱されるようで嫌だという看護師も少なくありません。例えば求人を送ってきた後に「どうでしたか?応募してみませんか?」とグイグイ来られたり、面接に行って内定が出た後に「辞退するのはもったいないですよ」と急かされたり。ゆっくり色々考えながら転職活動を進めたい人にとっては、非常にストレスです。

更に言うと、「押しに弱い性格の人」や「断れない性格の人」にとっては冷静な判断を欠いてしまうというデメリットにもなり得ます。

①微妙な求人を熱心に紹介してきて、「とりあえず選考だけでも受けてみましょう」と説得される
②選考を受けるだけなら…と面接に行き、内定が出る
③内定承諾を迷っていると、「せっかく内定出たのにもったいない」とクロージングをかけてくる
④「サポートしてもらったし、断るのは申し訳ない」のように冷静さを欠いた判断をしてしまう

今より良い職場に転職するつもりで登録したのに、相手のペースに巻き込まれて正しい判断ができず、転職に失敗してしまっては元も子もありません。

ポイント
全ては担当者との相性次第だが、「押しの強い担当者」×「流されやすい看護師」の組み合わせは最悪

④同じタイミングで直接応募の候補者がいると不利になる

ここからは転職サイトの構造上、全ての看護師に共通するデメリットです。

まず前提知識のおさらいですが、転職サイト経由で病院に応募し、あなたの採用が決定した場合、病院は転職サイト運営会社に紹介料を支払います。

これを踏まえると、例えば「A.病院に直接応募した看護師」と「B.転職サイト経由で応募した看護師」が同時に選考に進む場合、紹介手数料が発生する分、B.転職サイト経由で応募した看護師は不利になります。

もし近場で働きたいと考えていて「あの病院だと通いやすいな」のように気になる職場の目星がついているなら、転職サイトを使う意味はありません。直接問い合わせてみてください。

転職サイトは「転職したいけど、”ここで働きたい”とかは特にない人」向けのサービスです。

ただし、転職サイト経由が不利になるのはあくまで「理論上はそうなる」というだけで、現実はそれほど意識しなくても構いません。

というのも、直接問い合わせてきた看護師と選考でバッティングすることなど、そうそう起こらないからです。看護師が直接問い合わせてくるような病院であれば、そもそも転職サイトを使って採用などしていません。

病院が(高い利用料を払ってでも)転職サイトで人材を募集しているということは、そうしないと応募が来ないからですね。

⑤採用水準ギリギリだと不採用の決め手になる

もう一つ採用に関するデメリットとしては、あなたが採用水準ギリギリの看護師だった場合、「転職サイト経由の応募だから」が不採用の決め手になり得るということです。

前述の通り、転職サイト経由の採用はお金がかかりますので、以下のように考える採用担当者もいます。

面接後、採用担当者の本音
「さっき面接した看護師さん、印象も経歴も悪くないんだけど、転職サイト経由の選考だから採用すると70万円くらいかかるんだよね…。残念だけど不採用にするか」

ですが、これは全ての看護師に当てはまる話ではありません。看護師のスキルや経験が、病院の採用水準を明らかに満たしている場合、転職サイト経由でも普通に採用されます。また、病院がかなり人手不足の場合も、紹介料を理由に落ちるという心配は特に要りません。

紹介料を払ってでも採用されるケース
  • 採用担当者が想定していたよりもキャリアが長く、専門性が高い看護師
  • 経歴やスキルに対して、あまりに高すぎる年収を要求しない看護師(紹介料は年収で変動するため)
  • とにかく人材がほしい人手不足の病院

一方、看護師のスキルや経験が、病院の採用水準ギリギリの場合、採用担当者はかなり悩むはずです。要するに、実力と見合ってない環境の場合ですね。

前述の採用担当者の本音を、より厳密に言うと以下のようになります。(太字箇所がポイントです)

採用担当者の本音
「さっき面接した看護師さん、印象も経歴も悪くないんだけど、転職サイト経由の選考だから採用すると70万円かかるんだよね…。印象も経歴も悪くはないとはいえ、別に良くもない。70万円くらい払ってでも欲しい人材じゃないし、残念だけど不採用にするか」

これが「転職サイトを使ったせいで不採用になる」というケースが起こる仕組みです。

ポイント
転職サイト経由の採用は紹介料がネックとなり、ギリギリのところだと不採用の理由になってします。ただ、採用水準ギリギリの職場ということは実力と見合ってない環境である可能性が高いので、最初から行かない方が良いという見方もできる(定員200人の高校に199位で滑り込むようなもので、仮に入れたとしてもその後が大変)。
実力に見合った環境で「ぜひ来てほしい」と言われる人材なら、転職サイトを使ったからといって不採用になることは少ない。

看護師転職サイトのデメリットまとめ
  • ①やり取りが面倒でストレス
    →電話がしつこいサイトを避け、LINE対応のサイトを使えば良い
  • ②話の通じない担当者に当たると心底ストレス
    →担当者変更はすぐにできる
  • ③自分のペースを乱されてストレス
    →こちらも担当者次第なので、変更すれば良い
  • ④同じタイミングで直接応募の候補者がいると不利になる
    →理論上はそうだが、現実的にはなかなかない
  • ⑤採用水準ギリギリだと不採用の決め手になる
    →これに関しては、正直デメリット

というわけで、「評判の良いサイトを選び、担当者が微妙ならすぐに変更する」という前提に立つと、デメリットと言えるのは「⑤不採用の決め手になることもある」くらいです。

看護師転職サイトのメリット

評価の高い転職サイトに登録した、と仮定すると、看護師転職サイトは以下のようなメリットがあります。

働きながらの転職活動が楽になる

看護師転職サイトは以下のことを代行してくれるので、働きながらの転職活動が楽になります。

転職サイトがしてくれること
  • 希望に合った求人を探してきてくれる
  • 面接の日程調整を代行してくれる
  • 残業時間など直接聞きにくいことを代わりに聞いてくれる
  • 入職手続きなども代わりに進めてくれる
  • 最後の最後で、年収交渉などを代わりにしてくれる

転職サイトを使わない場合、上記は全て自分でやらなければなりません。時間に余裕があって、何度か転職経験がある方なら問題ないと思いますが、はじめて転職する方にとってはかなり難易度が高いと思います。

正直、転職活動にまつわる様々なことを代行してくれるという点だけでも、転職サイトを使う価値はあります。

「入ってみなければ分からない情報」を事前に知ることができる

看護師転職サイトの担当者は、病院の人事担当者とやり取りを行っているので、「どういう背景で募集されているのか」「残業などの働き方は実際のところどんな感じなのか」を把握しています。そのため、いわゆる「入ってみなければ分からない情報」を事前に知ることができます。

また全ての転職サイトではないですが、入職者アンケート制度を実施している転職サイトでは、もっとリアルな情報を知ることができます。例えば、大手だとアンケートに注力しているのがレバウェル看護です。

入職者アンケート制度とは、A病院からB病院に転職した看護師に対して、「ぶっちゃけ、今のB病院は人間関係とかどんな感じですか?A病院と比べてどうですか?」とヒアリングすることで、A病院とB病院の「入ってみないと分からない情報」を集めているのです。(平たく言うと、ちょっとした内定調査みたいなものですね)

そして、この情報をこれからA病院・B病院で働きたいと考えている看護師さんに共有することで、「入ってみないと分からない情報が事前に分かる」という仕組みを構築しているわけです。

▼「実際に働いたことある人しか知らない情報を知っていた」という旨の口コミ

レバウェル看護に登録したら、病院の内部情報教えてくれるんだけど、前の職場の評判悪すぎて笑った。やっぱりあの最悪な職場は辞めて正解

https://twitter.com/gyhhfnej/status/1315540028337004545

転職サイトを使わない場合、こういった情報は知る術がありません。転職後に「こんなはずじゃなかった」という後悔を避けるためにも、ぜひ活用したいところです。

面接で聞かれることを教えてくれる

転職サイトは、病院の採用担当がどんな人材を求めているかをヒアリングしており「こういうことを聞かれやすい」といった情報も把握しています。なので、面接前に想定質問を教えてくれることが多く、回答を事前に準備することができます。

緊張もほぐれますし、採用確率も高まるので、選考面ではかなりメリットになるでしょう。

求人票より年収が上がる可能性がある

看護師転職サイトを使うと、普通に転職するより年収が上がる可能性があります。転職サイトの手数料は、看護師の最終的な年収にもとづいて算出されるため、キャリアアドバイザーにも力が入るものです。

要するに、あなたの年収が上がれば転職サイトの収益も増えるというWIN-WINな関係というわけですね。

看護師転職サイトを使わないことのデメリットの方が実は大きい

転職サイトを使うかどうかは、メリットとデメリットを天秤にかけて判断することが重要ですが、ほとんどの看護師にとっては、メリットの方が上回るでしょう。というより、使わないという選択肢の方が実はデメリットがあります。

転職サイトを使わないとブラック病院を避けられない

看護師の仕事探しの手段は大きく3つありますが、転職サイト以外の方法は難易度が高いです。

(1).転職サイト
(2).直接応募
(3).ハローワーク

(2)は、近くに気になる病院がある場合に限り、効果的です。紹介料も発生しませんから、病院も歓迎体制で選考に進むはずです(採用されるかは別の問題ですが)。ただし、「ここで働きたいとかは特にない」人にとって、近くの病院に一つひとつ問い合わせていくというのは無理があるでしょう。

(3)ハローワークは、ブラック求人が多いのでおすすめしていません。詳細は以下の記事で解説していますが、得られる情報がほとんどなく、また虚偽報告(求人票の情報が嘘)も多いです。見極めの難易度が非常に高いでしょう。

ハローワークは国が運営している機関なので、利用者からの評判が悪かろうと関係ありません。なので粗悪な求人は放置、窓口対応は雑。病院がハローワークに求人を出す際、一応審査はありますが実態はザルです。質の低い求人の無法地帯になっています。

一方、転職サイトは質の低い求人を扱うと評判が下がるので、求人の質に関しては割とシビアです。それに病院のリアルな事情も把握しており、この点だけでも転職サイトを使うメリットが大きいことが分かります。

転職サイトを使わないとまともな求人を探す術がない

このような背景があって、今どきハローワークはあまり活用されていません。この状況を踏まえて、多くの病院では多少手数料はかかるものの、仕方ないと割り切って転職サイトを活用しています。

厚生労働省「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」によると、医療機関が採用した看護師のうち、ハローワーク経由で採用した看護師は15%程度しかいないとのこと。※一番メジャーな採用経路は転職サイト(紹介会社)で、全体の約40%。

そもそも人材が採用できないので、以下のような理由から「ハローワークをそもそも活用していない」という医療機関も多いです。

  • なかなか求職者が集まらないため
  • 採用のスピード感がないため
  • 多くの求職者からの応募が期待できないため

ハローワークはもはや、看護師も病院も使っていない場所、といった感じです。

となると、転職サイトを使わないとまともに求人を探す術がないというのが現状です。

看護師転職サイトはもはやインフラ

「直接応募の方が理論上有利なら、転職サイトを使わずに、直接問い合わせた方が良い」というのは確かに一理ありますが、転職サイトを使わないと求人を募集している病院のことを知る術がありません。

ハローワークが機能していれば別ですが、もはやハローワークで仕事を探す人は少数でしょう。

繰り返しですが、今どきハローワークはあまり活用されていません。そういった状況を踏まえて、多くの病院では多少手数料はかかるものの、仕方ないと割り切って転職サイトを活用しています。(ハローワークがもっとまともな機関なら良かったんですがね…)

また、採用する側も手数料は渋りつつも、転職サイトを使わないと人が集まらないので仕方がないのが現状です。

結論、転職サイトを使わなければ、看護師は職場を見つけられませんし、病院は看護師を採用できません。

要するに、転職サイトは看護師と病院をつなぐ、プラットフォームとして、もはやインフラ的な存在になっているというわけです。

「よほどの理由がない限り、普通は使うものである」と考えてもらって良いでしょう。

身近な例でたとえると、「連絡手段としてのLINE」のようなものです。LINEを使う・使わないは個人の自由ですし、中には「個人情報を抜かれるから絶対使うな」という陰謀論的な主張を持っている人もいるようですが、よほどでない限り普通に使っていると思います。

ポイント
転職サイトはメリット・デメリット云々というより、もはや使うのが当たり前なくらい普及しているものである。

事前に知っておくべき看護師転職サイトのトラブル【騙されたという口コミも】

看護師転職サイトを利用する際にありがちなトラブルを、全パターンまとめました。あらかじめトラブル事例を把握し、回避しましょう。

重要なのは「(1)転職サイトの仕組み上起きてしまいやすいトラブル」「(2)悪質な転職サイトでよくあるトラブル(嘘・騙された等)」を分けて考えることです。

(1)は事例と対処法を知っておけば回避できます。(2)は悪質な転職サイトを選ばなければ大丈夫です。

そこで、「(1)転職サイトでよくあるトラブル」と「(2)悪質な転職サイトでよくあるトラブル」をそれぞれ分けて紹介し、ではどの看護師転職サイトを選べば良いかというところまで解説します。

看護師転職サイト(紹介会社)でよくあるトラブル【4つの事例】

(1)どの看護師転職サイトでも起こり得る一般的なトラブルから解説します。

①情報のズレ(転職サイトの情報伝達ミス)

転職サイトは、登録するとキャリアアドバイザーという担当者がつき、その人と転職活動を進めていきます。あなたが病院と面接や入職日の日程調整などをする必要はありません。

全てキャリアアドバイザーが代行してくれます。直接聞きにくいような質問(ぶっちゃけ残業時間どのくらい?など)も、代わりに聞いてくれるので気が楽です。

しかしこの仕組み上、どうしても伝言ゲームになってしまうので、途中で情報伝達のミスが発生することがあります。

例えば、「引継ぎがあるので、●月●日までは転職できない」と伝えたのに、担当アドバイザーが勘違いして「●月●日から転職できる」と病院側へ伝えてしまう、ということも起こり得ます。

また、転職サイトには両面型(一人の担当者が病院と求職者を担当する)と分業型(病院と求職者の担当が別)があります。

両面型は、一人のアドバイザーが全てを担当するので、伝達ミスが起こりづらいです。

これに対して分業型は、複数のアドバイザーが分業で一人の看護師をサポートするやり方です。担当者の間で伝言ゲームが発生するので、情報伝達ミスが起こりやすいデメリットがあります。

対策:連絡は「メール・LINE」でやり取りし、両面型のサイトを使う

対策としては、まず連絡事項は文章に残すことです。そうすれば担当者も確認した上で情報のやり取りができるので、ミスが起こりにくくなります。

その上で、少しでも情報伝達エラーをなくすために、両面型の転職サイトを使うようにしましょう。例えば、大手だとレバウェル看護(求人数トップレベル)が両面型で支援しています。

②重複で応募が進んでしまう

看護師転職サイトは複数利用しても問題ありません。むしろ、掛け持ちした方が求人の選択肢が増えるので、良い職場を見つけやすくなります。

しかし注意点として、同じ病院に複数のサイトから応募してはいけません。「どのサイト経由での採用になったか」がややこしくなると、採用後の病院と転職サイトの間で、紹介料の支払いのトラブルが発生します。

あなた自身には被害はないですが、これから働く病院に迷惑をかけてしまうことになるので、重複応募は避けましょう。

対策:検討している求人はメモにまとめておく

複数の転職サイトを使う場合、情報を一括に集約できないので、「どの病院を検討していて、どこに応募したか」の抜け漏れが生じやすくなります。

なので、手帳やメモアプリなどを使って、検討病院一覧をまとめ、併せて”どの転職サイト経由で紹介された求人か”も書き加えておきましょう。

③担当者との相性が最悪

「なんか信用ならない人に当たってしまった」というのも転職サイトによくあるトラブルのひとつです。背景には、担当者との性格の不一致があります。

例えば、転職サイトはLINEでのやり取りが主流になっているのですが、「必要連絡に絵文字やスタンプを使う担当者もいる」というのは良く聞きます。

これをどう捉えるかは人によるでしょう。「カジュアルにやり取りできて楽」なのか「フランクすぎてちょっと信用ならない」なのかは、その人の受け取り方次第です。

要するに、転職サイトに満足できるかどうかは担当者との相性次第なところが非常に大きいです。

対処法:転職サイトは担当者変更できる

転職は人生を大きく左右するもので、転職サイトの担当者はその重要なキーパーソンとなります。少しでも不信感があれば、即座に担当者を変更してもらいましょう。

どの転職サイトでも担当者変更の申請があれば、すぐに対応してもらえます。その際は、変更希望の理由を添えておくと、同じような人に当たることはなくなります。

④担当者の業界知識が不足している

「担当者の医療業界の知識が足りず、話が通じない」というトラブルもあります。

というのも、人材業界は離職率が高く、人の入れ替わりが早いため、場合によっては新人に担当されるケースがあるからです。当然、入社時の研修は行っているものの、業界知識はベテランと比べたら不足しても仕方ありません。

転職サイト登録時に「看護業界の転職の最新事情などを知りたい」と過度に期待してしまうと、落胆するケースもあります。

対処法:こちらも担当変更でOK

こちらも先ほどと同様、担当者を変更してもらえば解決します。変更希望理由で「業界歴の長いアドバイザーに担当してもらいたい」と添えれば、それなりのベテランをつけてくれます。

担当者変更は割とよくある話なので、この辺りは別に「悪いかな…?」と感じる必要もありません。

悪質な転職サイト(紹介会社)のトラブル【5つの事例】

さて、ここからは悪質な転職サイトで起こり得る、にわかに信じがたいトラブル事例を紹介します。(繰り返しますが、まともなサイトを選べば、まずこのようなトラブルは起こりませんので安心してください)

①連絡があまりにしつこい

一般的な転職サイトは、初回登録の確認と面談を電話で行った後は、基本的にLINEやメールでの求人紹介となります。その後、必要に応じて面接対策や情報共有で電話をかけてきますが、それ以外はありません。

ですが、悪質な転職サイトの場合、執拗に電話をかけてくるという事例があるようです。電話の目的は「転職しませんか??応募だけでもしてみませんか??どうですか???」といった具合に、転職を半ば強引に勧めることです。

なので性格的に押しに弱い人は、その勢いのままに流されて、応募する気のない病院にエントリーしてしまう、ということもあります。

②着信拒否しても別の番号からかかってくる

連絡がしつこいなら着信拒否すれば良い、と思われるかもしれませんが、悪質な転職サイトは着信拒否すると、別の番号から電話をかけてきます。

私がこれまで聞いた話だと、13個の番号からかかってきたというのが最大です。

③いざ働いてみると聞いていた話と違う(嘘・騙された)

悪質な転職サイトだと、虚偽の情報により「いざ働き始めてみると、聞いていた話と違った」という最悪のトラブルも発生します。

背景としては、意図的に騙して転職させようというのではなく、どちらかと言うと「悪質な転職サイトはアドバイザーのレベルが低いので、絶対に間違えてはいけない情報伝達をミスしてしまう」というのが正しいかと思います。

あとは「残業時間がほとんどない(はず)です」のように、不確かな情報を断定的に伝えてくるなど、ビジネスパーソンとしてのレベルが低い担当者にあたってしまうと、取り返しのつかないことになります。そして悪質な転職サイトは、採用要件が低いので、そういった人に担当される可能性も必然的に高くなります。

④退会したのに連絡が来る(個人情報が削除されていない)

本当に悪質な転職サイトだと、退会したのに連絡が来る、あるいは退会申請を受け付けてくれない、という口コミ目にします。

退会したのに連絡が来るということは、個人情報が適切に削除されていないということです。サービス運営実態に懸念が残ります。

また退会申請をなかなか承認してくれず、その間にもずっと電話が来るといった悪質なやり方もあるようです。

⑤勝手にエントリーされた

最近はほとんど聞きませんが、「勝手にエントリーされた」というトラブルも何度か耳にしたことがあります。

これは看護師さんが紹介された求人に対して「良い求人だと思いますので、検討します」といったのを、担当者が「応募する」と勝手に勘違いして、手続きを進めていたといった流れで起きたトラブルです。

こちらも担当者のレベルの低さ(コミュニケーション力のなさ)ゆえに起きるトラブルですが、ここまで酷いのは滅多にないので安心してください。

おすすめ看護師転職サイト

レバウェル看護|求人数最多&オリコン満足度調査3冠!迷ったらコレ

レバウェル看護は、15万件以上の求人数を誇る看護師転職サイトです。

求人数はここで紹介するサイトの中でトップクラス。求人数が10万を超えるサイトはレバウェル看護以外になく、まさに桁が一つ違います。病院/クリニック/施設/企業など、あらゆる職場に対応しています。

レバウェル看護は、オリコン満足度調査(2022)において、担当者の対応・紹介案件の質・交渉力の3部門で1位を獲得した実績もあります。求人数だけではなく、その内容や担当者の対応も高く評価されている転職サイトです。

看護師転職サイトはそれぞれ強みがありますが、求人・担当者の対応ともに高水準のサービス品質のサイトでどれか1つ選ぶとすれば、まずレバウェル看護をおすすめします。

ナースではたらこ|評価実績が豊富なサイト

ナースではたらこは、オリコン顧客満足度(2022年度)で1位を獲得した実績のある看護師転職サイトです。

全国の求人を保有しており、その多くがクリニック求人です。パート求人であってもかなり積極的に紹介してくれます。運営14年以上とかなりの老舗で、転職支援歴が豊富なのもポイントです。

看護師転職でよくある質問

転職サイトに関する質問

転職サイトとは?

人材を採用したい病院と求職者をマッチングさせる人材紹介サービスです。以下のことをしてくれます。

  • 非公開求人の紹介
  • 病院への推薦(プッシュ)
  • 選考対策(書類添削や面接回答のアドバイス)
  • 給与交渉
  • 面接日時の取り決め代行(便利!!)

求職者側に費用は一切かかりません。「今すぐ転職するつもりはないけど、情報収集のために使う」という方も多いです。

転職サイトはなぜ無料?

転職サイトは病院からお金をもらうビジネスモデルだからです。

病院に人材を紹介し、病院からの手数料を収益としています。なので求職者は完全無料で利用できるのです。

またそもそも人材紹介事業では、一般の求職者からお金をもらうのが禁止されています。

転職サイトを使う流れは?

以下の流れで進んでいきます。

  • 会員登録
  • 登録確認の電話と初回面談の日程調整
  • 初回電話面談(ここで希望条件を伝える)
  • 求人紹介が届く
  • 気になる求人にエントリー
  • 選考を受ける

気になることや疑問点があれば適宜質問できます。また、書類作成のアドバイスなどももらえます。

登録不要で検索から応募できる転職サイトは?

登録不要で応募までできる転職サイトはありません。

転職サイトは使わない方がいいと言われるのはなぜ?

転職サイト経由での採用を渋る病院もあり、結果的に選考で不利になるケースがあるからです。転職サイトを経由すると紹介料が発生し、病院側は金銭的な負担が生じます。人材採用にかけるお金がない、というお財布が危ない病院では、転職サイトというサービス自体に嫌悪感を持っている採用担当者もいます。

とはいえ、転職サイトを利用しないと選択肢がかなり絞られるのも事実。もはや転職サイトを使わずして求人を探すのは難しいと思います。

転職サイトを使っていることは病院にバレる?

バレることはまずありません。病院側は応募していない求職者情報を見れませんし、信用が命の人材紹介業は何より個人情報の扱いを徹底しているためです。

転職サイトではなく、スカウト型求人サイト(ジョブメドレーなど)であっても、ブロック機能がついているので、しっかりと対策していればバレることはないでしょう。

LINEでやり取りできますか?

できます。というより、大手サイトはLINEでのやり取りが主流です。

LINEを知られるのが嫌な場合は、メール・SMSメールでも問題ありません。

看護師転職サイトの断り方は?

転職サイトからの連絡が面倒になり、利用を断りたい場合は、以下のような文面で一報入れましょう。

いつもお世話になっております。〇〇です。

諸般の事情につき、転職活動を一時休止することとなりました。今後の求人紹介は不要で、転職活動を再開する際には、改めてこちらから連絡させていただければと存じます。よろしくお願いいたします。

転職サイトを使うデメリットは?

転職サイトは求職者の内定が決まって収益が出る仕組みなので、一部の悪質なエージェントに当たってしまうと、とにかく応募しましょう、と急かされることがあります。

転職の希望や軸が明確ならきっぱりと意思表示できると思いますが、押しに弱い人やエージェントが正しいと思いこんでしまう人は、本当は希望していない病院に応募してしまうこともあります。

転職サイトを利用する際には、希望条件や譲れない条件、NG条件などを明確にしておき、希望に沿わない求人は応募しないことが重要です。

看護師転職サイトを使うメリットは?

以下のようなメリットがあります。

  • 「何から初めて良いか分からない状態」からスタートして、転職成功までたどり着ける
  • 腕の良い担当者なら、良い求人を見繕ってくれる
  • 主体的に動かなくても、転職活動が半自動的に進む
  • 選考落ちの理由が分かるので、看護師としての市場価値と改善点が分かる
  • 採用担当者にプッシュしてくれる(転職成功すれば収益になるため)
  • 選考の日程調整を代行してくれる

正しく選べば、デメリットよりもメリットの方が大きいです。

転職サイトを使う際の注意点は?

以下の点は必ず意識してください。

  • 担当アドバイザーに頼りきりになりすぎない
  • 複数のサイトから同じ病院に応募しない
  • 求人情報は自分で目でしっかり確かめる

特に担当アドバイザーを全面的に信用してしまう人も多いのですが、あくまで「求人を紹介してくれる人」に過ぎません。アドバイスも客観的に見えて、自社経由での採用につながりそうなバイアスがかかっていることがあるので、あくまでアドバイスは参考程度に聞き、最後は自分で判断する姿勢が欠かせません。

転職サイトに断られることはある?

利用対象外の場合は、断られることがあります。例えば、地方に住んでいて紹介できる求人がほとんどないケースです。

また、あまりに短期離職を繰り返していたり、ブランク期間が長すぎたり(20年以上など)する場合は、「紹介できる求人はありません」とやんわり断られることもあります。

転職サイトの選び方は?

複数まとめて登録し、最初のキャリア面談で「信頼できそう」と感じたところをメインで使うのが賢いやり方です。

転職サイトのサービス内容は、どれも求人紹介・選考対策・日程調整代行・年収交渉代行の部分は同じです。(利用無料でサービス内容に差がないので、エージェントは差別化が難しい業態)

そこで転職サイトは、「どのサービスか」よりも「誰に担当してもらうか(担当エージェント)」が重要なので、まずは比較検討してみることをおすすめします。

お祝い金はある?

原則、ありません。お祝い金制度は2021年に法律で禁止されました。

しかし一部の求人広告型転職サイト(ジョブメドレーなど)は、禁止対象ではありません。なので、「勤続支援金」という形でお祝い金を贈呈しているサイトもあります。

看護師転職サイトのトラブル事例は?

以下のようなトラブルが想定されます。

  • 情報のズレ(転職サイトの情報伝達ミス)
  • 重複で応募が進んでしまう
  • 担当者との相性が最悪
  • 担当者の業界知識が不足している

また、悪質な転職サイトでは以下のようなケースも報告されています。

  • 連絡があまりにしつこい
  • 着信拒否しても別の番号からかかってくる
  • いざ働いてみると聞いていた話と違う(嘘・騙された)
  • 退会したのに連絡が来る(個人情報が削除されていない)
  • 勝手にエントリーされた

看護師転職サイトで内定が決まった後に辞退しても良い?

もちろん構いません。以下のような連絡を担当者にしておけば大丈夫です。

先日内定をいただきました○○病院ですが、内定を辞退させていただきたく存じます。
せっかくサポートしていただいたのにも関わらず、このような結論となってしまい、大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。

看護師転職サイトはしつこい電話がくる?

看護師転職サイトは登録すると確認の電話がくるのですが、そのことを知らずに無視すると、何度かしつこめに電話がきます。

なぜなら確認の電話に出ない限り「仮登録」の状態が続いてしまうからです。

その電話に出れば、あとは連絡手段をLINEやメールに設定できるので、しつこい電話がくることはありません。

転職サイトは新人看護師でも使って良い?

全く問題ありません。新人となると紹介できる求人の幅は狭まりますが、それでも今後のキャリアを見据えた職場を提案してくれます。

新人だからといって利用を断られることはありません。

看護師転職サイトの非公開求人とは?

転職サイトの求人検索欄に掲載されていない求人のことです。

会員登録すると紹介してもらえるようになります。

看護師転職サイトの紹介料はどれくらい?

採用が決まった看護師の年収の20%ほどが相場です。

なので例えば年収500万円の看護師を採用すると、病院は転職サイトに100万円ほど支払います。

看護師転職サイトを使わないで転職する方法は?

以下のやり方があります。

  • 病院に直接問い合わせて応募
  • ハローワークの活用
  • eナースセンターの活用

転職サイト以外だと、eナースセンターがおすすめです。都道府県看護協会が行う職業紹介で、転職サイトと同じように専門員に相談しながら仕事を探せます。

復職者向けの研修なども行っているので、ブランクがある方にもおすすめです。

会員登録不要の看護師転職サイトは?

求人をとりあえず見てみる、くらいならどのサイトでもできます。

しかし、会員登録不要で応募まで可能なサイトはありません。また、多くのサイトでは求人詳細を見る際も会員登録が必要になります。

転職サイトとハローワークはどちらを使うべき?

転職サイトの利用をおすすめします。なぜなら、ハローワークは「情報が虚偽だった」といった報告が多く、また制度も古いため求人が探しづらいからです。ハローワークで仕事を探す人はだんだん減っています。

転職サイトに登録するのは退職してからの方がいい?

在職中からで構いません。というより、働きながらの転職活動を効率的に進めるためにこそ、転職サイトは使った方が良いです。

求人を探す手間が省けて、病院とのやり取りを全て代行してくれるからです。極端に言うと、決められた日に面接に行くだけで済みます。

リクルート社が手掛ける看護師転職サイトはある?

現状、ありません。リクルート社は看護師系のサービスを一切手掛けていないようです。

※リクルート社の転職サービス「リクルートエージェント」「リクルートダイレクトスカウト」は、ビジネスパーソン向けなので、看護師の求人はほぼありません。

看護師転職サイトの利用率は?

公益社団法人全日本病院協会が行った調査では、医療機関の73.5%が転職サイト(紹介会社)を利用している、との回答が確認できます。(「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査)

看護師転職サイトで「情報だけ教えてもらう」はアリ?

可能です。転職サイトは「少し気になる」くらいの温度感でも利用できます。

情報だけ聞いて応募は直接する、というのもできなくはありませんが、後々のトラブルを考えると避けたいところです。

看護師転職に関するよくある質問

最初の転職は看護師何年目くらいが良い?

理想を言うと、5年目以降がベストです。それくらいの年数であれば、転職時に技術・経験を懸念されることも少ないでしょう。

5年目未満だと、決して転職が難しいというわけではありませんが、年数が低いほど(特に1~2年目)難易度は高まります。

おそらく3年目辺りで転職を考える方が多いと思いますが、絶妙なラインで、これまでの経験と技術に次第でサクッと転職できたり、一方全然決まらなかったりということもあります。

この場合は転職するしないは置いておいて、一旦転職サイトに相談してみて客観的な判断をあおぐのが良いと思います。

転職がすぐ決まる人と決まらない人の違いは?

経験やスキルのある無しはもちろんですが、転職活動の進め方に違いがあります。

すぐ決まる人は、複数の病院を併願して短期集中型で選考を受けている人が多いですね。モチベーションも下がりませんし、情報収集や選考対策も集中的に行えます。

対して、なかなか決まらない人は一つの施設を受けては不採用になり、そこから次選考を受ける病院を探す…といった進め方をしていることが多いです。

転職回数はどれくらいまでなら選考に影響しない?

年齢によりますが、20代なら1回まで、30代以降は3回までならそれほど不利にならないでしょう。

特に30代以降だと、家庭の事情でいったん看護の現場を離れたり、数年経って復帰したりと、退職やブランクが発生するのは当たり前なので、それほど回数を懸念されることもないと思います。

10回以上転職する看護師もいるらしい?

かなり少数ですが、まれにいらっしゃいます。

ですが、「配偶者の転勤」のような家庭の事情が重なったり、パートや短期の派遣をメインにしていたりすれば、それくらいになっても不思議ではありません。

転職時もしっかりその背景を伝えられれば、大きなデメリットになることはないでしょう。

辞めたいと思った時、まず部署異動はアリ?

もちろんありです。異動できるのであれば、辞めないに越したことはありません。

看護師の意向によって異動が実現するケースは多いので、まずは直属の上司に相談してみてください。

転職したのにすぐ辞めるのはアリ?

推奨はしませんが、入職前とのギャップが到底埋められないなら辞めても良いと思います。

次の転職活動のハードルはやや上がるものの、退職理由をしっかり論理的に伝えられれば大丈夫です。

例えば、「入職前と条件面の違いがあった」「業務内容でギャップがあった」などであれば、それほど致命的な退職にはなりません。

転職におすすめの時期はいつ?

1~3月は求人が増えるのでおすすめの時期となります。

年度末に退職する看護師の代わりを確保したい病院が増えるからです。

次に求人が多いのが10月になります。

面接ではどんなことを聞かれる?

面接で頻出の質問は以下の通りです。

  • 自己紹介
  • 志望動機
  • 転職の理由
  • これまでの経験(業務内容)
  • 長所と短所
  • 看護観について
  • 希望する配属先とその理由
  • 夜勤や残業はどれくらい対応可能か

内容というより、いかに分かりやすく的確に伝えられるかがポイントですので、事前に回答を用意しておきましょう。

面接時の服装は?

上下セットのスーツか、ジャケット&パンツスタイルがベストです。

白ブラウスなどを合わせたフォーマルとカジュアルの中間くらいが好ましいでしょう。

皆何を基準に転職先を決めている?

以下の基準で選ぶ方がほとんどのようです。(多い順)

  • 希望する仕事内容か
  • 勤務時間と勤務日数
  • 通いやすい
  • 収入
  • 職場の雰囲気

職場の雰囲気も大事ですが、入職前はなんとなくしか分からないので、あまり重視しない方が良いでしょう。

病院・クリニック以外だとどんな職場がある?

以下のような職場が選択肢に入るでしょう。

  • 訪問看護ステーション
  • 介護老人保健施設(老健)
  • 介護老人福祉施設(特養)
  • デイサービス
  • 養護教諭(保健室の先生)
  • 看護学校の教員
  • 学校看護師
  • 保育園、幼稚園
  • 児童福祉施設
  • 保健センター
  • 障がい者支援施設
  • 治験コーディネーター
  • 献血ルーム、献血バス
  • 健診センター・検診センター

できるだけ楽な診療科で働きたい

業務負担の観点でいうと、眼科・耳鼻科・皮膚科・整形外科・泌尿器科、あたりが負担が少ないです。

反対に大変な診療科は、ICU・施術室・精神科などです。

できるだけ給料の高い病院で働きたい

給料が高い病院には、以下の特徴があります。

  • 病床数が多い
  • 国立・公立病院や公的医療機関
  • 二次救急指定病院
  • 都市部の私立大学病院
  • 大手企業のグループ会社が運営している
  • 私立学校法人や社会保険関係団体が運営している
  • 郊外の療養型病院

※転職サイトマイナビ看護師に掲載された求人で、給料の高い順で掲載されている病院を抽出し検証

一般企業への転職するには?

看護師資格を活かすなら、以下のような職場があります。

  • 医療機器メーカーの営業
  • 医療系のコールセンター
  • 治験コーディネーター
  • 臨床開発モニター

これ以外にも、医療分野でサービスを提供している会社などであれば、経験を活かしながら総合職・一般職での入社も可能です。

夜勤がなくなり手取りが下がりやすいのがネックなので、ビズリーチのような年収高めの求人をメインに扱う転職サイトを使うのがおすすめ。一般企業転職を経験した看護師からの評判も上々です。

転職ではなく、資格取得で給料あげたい

給料をあげる一番簡単な方法が転職であり、例えば「認定看護師」「専門看護師」などの資格で給料アップは困難です。

病院の6割は「認定看護師」「専門看護師」などの資格を持っていても、手当などは特に存在しないからです。

ただ特定の専門領域の資格(例えば循環器内科で”心臓リハビリテーション指導士”の資格を取るなど)であれば、キャリアアップによる昇給も可能性があります。

ブランクが長くて不安

ナースセンターの復職者支援研修に参加し、知識・技術を学びなおしておくと安心です。

以下のような研修を無料で受けられる制度です。

  • 最近の医療看護動向に関する講義
  • 電子カルテの操作方法
  • 採血・注射の演習
  • 急変対応
  • 与薬に関する講義

面接時でもその旨を伝えることで、病院側の懸念も払しょくされるでしょう。

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