仕事が早いというのは、圧倒的に損です。
仕事は、コツコツ頑張る人のもとへ回ってくるものです。何もわからない人は「断ればいいじゃん」とか気軽に言ってくるかもしれませんが、断れたら苦労しないですよね。
そして正当に評価されない環境で働き続ける限り、あなたは永遠に損をさせられ続けます。要は利用され続けるわけです。
この記事では、仕事が早い人が損をする理由と、じゃあどうすれば良いのか?というところまでお話しします。
※3分ほどで読み終わります。
結論、仕事が早い人ほど報われない
仕事が早ければ早いほど、馬鹿を見ます。ちょっと言葉が強いですが、要は「真面目な人間ほど損」ということです。
仕事を早く終わらせたところで金銭的なメリットはない
まずはお金の話から。
日本の企業で働く多くの人は、「時給労働」に近い感覚で仕事をしています。働いた時間の分、対価をもらうという感じですね。バイトと同じで、テキパキ仕事ができる人も、ダラダラ仕事をサボる人も、収入は同じになります。
手を抜いてサボりながら働く、要領の良い人ほど、楽にお金が稼げるわけです。あまりにも理不尽ですね。
そして仕事を早く終えたところで「早く帰宅する」ことはできませんよね。残りの勤務時間だけ、別の仕事を押し付けられるだけです。
仕事が早いことで、得をすることはありません。それどころか、仕事が遅い人ほど「仕事をせずに、あなたと同じくらい給料をもらっている」というわけですね。
頼む側も、早くてミスの少ない人に頼みたい
仕事が早い人は、どんどん仕事を任されるようになります。
頼む側も、できれば早くてミスの少ない人に頼みたいからです。適当に手抜き仕事をやってミスをするような人には仕事が回ってきません。
その結果あなたが、責任の大きい仕事を大量に任されることになるということですね。
そして仕事が早い人は、真面目で決して手を抜かない人が多いので、結局「いい仕事」をするわけです。
で、それを見た上司は、またあなたに仕事を頼んでくる、という悪循環なのか好循環なのかよくわからないループが生まれるんです。
仕事の早さは数値化できない=正しく評価されない
「仕事ができる人」が評価が上がり、「仕事ができない人・サボる人」は評価が下がる。これが本来組織のあるべき姿のはず。ですが、現実はそうではありません。
仕事の早さは数値化できないからです。数値、データとして記録されることもありません。
例えば「営業成績」「ノルマ達成率」は、「120%達成」のように、客観的に数字で優劣を付けることができますよね。
ですが、仕事の早さが客観的なデータで測られることはまずありません。
仮に、一人ひとりの仕事のスピードや成果をその都度タイムカードみたいに取得すれば、あなたは正当な評価を受けられるでしょう。しかし現実にそういう仕組みはありません。
結果として仕事が早い人は、なんとなく周囲から「仕事が早いね〜」という評価を受けるだけです。一生懸命に早く仕事をして、たったそれだけ。頑張った分だけのリターンが得られることもない。
まったく割に合わないですよね。
仕事が早い人は嫌われる
仕事が早い人は嫌われるます。というか迷惑がられます。
他の人がやるべき仕事を先にやってしまい、優等生な感じを出していることが嫉妬の対象となるわけですね。
「真面目ぶってる・いい子ぶってる」といった批判的な目線を向けられることも多々あるでしょう。
もちろん、仕事が早いこと自体は素晴らしいことでですが、仕事が早い人が嫌われる理由は、周囲との関係に悪い影響を及ぼすこともあるので、デメリットの方が大きいです。
よくあるアドバイスは無駄【スルーしましょう】
仕事が早い人は損だ!というと、以下のような意味不明アドバイスをされることがあります。
- きっぱり断ればいいじゃん
- 手を抜いてだらだらやれば?
こういう意見は聞くだけ無駄なのでスルーしましょう。
きっぱり断れたら苦労しない
無理なものは無理!と、言えたらそりゃ苦労しないですよね。ただそれができるのはテレビドラマの中くらいなもの。
職場というのはあくまで集団で仕事を行うわけですから、「断る」というのもそう簡単ではないです。
「できません。自分でやってください」と面と向かって言うのはかなり角が立ちます。人間関係は確実に悪化していくでしょう。
あとから陰で「あの人は協調性がない」なんて言われ始めるかもしれません。真面目にテキパキ働いて損して、そのうえ悪者にされるなんて・・・馬鹿らしいにもほどがありますよね。
現実的に考えて、きっぱりと断るというのは非常に難しいでしょう。
手を抜きながらやるのは嫌
「手を抜いて、ダラダラしてる人と同じスピードでやればいいじゃん」という意見も役に立ちません。
僕は転職系専門のライターで、様々な人にインタビューを行ってきたのですが、そもそも仕事が早い人というのは、手を抜くことを嫌う人が多いです。
誠実で、何事にも真剣に取り組む人がほとんどなんですね。
もし仮にサボりながら仕事をしてみても、全然スッキリしないと思います。そわそわしてしまうでしょうし、「顧客・クライアントに迷惑をかけるのが嫌」という人もいるでしょう。
なので手を抜いてサボるという選択肢も、あまり現実的ではないわけです。
ですがこのままだと、「早く仕事をするだけ損」であることに変わりはないですよね。
仕事が早い人は、損をし続けるしかないのでしょうか?
一生都合よく使われ続けるだけなのでしょうか?
仕事が早い人が報われるための方法
仕事が早い人が損をしないためには、以下の方法を検討してみてください。
できるだけ周りに意識を向けない
仕事をするうえで、できるだけ周りに意識を向けないようにしてみましょう。サボっている人が視界に入らないくらいに、目の前の仕事に没頭するのです。
「損をしている」という感覚は、他人との比較から生まれる感情です。「自分はめっちゃ早く終わらせてるのに・・・あの人はペチャクチャ雑談ばっかりやってる・・・腹立つ」という感じですね。
極力他人を視界に入れなければ、損をしているという感情は減っていきます。まずは他人と自分を比べることをやめてみてください。
空気を読みすぎない
組織の中で働くうえで、チームワークは大切です。ですが、だからといって空気を読みすぎないようにしてください。
空気を読みすぎて、アレコレ気を回してしまうと、知らない間にストレスが溜まり続けます。
周りより頑張って仕事を早くこなして、それなのにストレスで体調を崩してしまったら・・・それこそ馬鹿らしいですよね。
さいごに
仕事が早い人は、損をします。ですがそれはあくまでも、「仕事が早い人を評価しない職場」だからです。
これは、学校と似ているかもしれません。「ガリ勉」と言われるような人でも、進学校に行けば「秀才」と評価されるのと同じです。
すべては、あなたの身の回りの人と環境次第。もし毎日の仕事でストレスが蓄積されているのであれば、転職を検討してみることをおすすめします。