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知恵袋「看護師転職サイト使わない方がいい」は信用できるのか検証

「看護師転職サイトは使わない方がいい?」「不利になる?」という疑問に回答していきます。

Yahoo!知恵袋に「看護師転職サイトは利用しないで下さい!」という書き込みを見つけたので、実際のところどうなのか内容を検証してみました。

要約

要約①

知恵袋の「看護師転職サイトは使わないで」という投稿は病院の事務員さんのものだが、内容が支離滅裂で信憑性に欠ける。データは全部間違っており、「看護師の一覧表がメールで送られてくる」などあり得ない話ばかり。

また、この投稿では”ハローワークを使うべき”と主張されているが、ハローワークは虚偽求人の報告事例が毎年数千件あるため、おすすめしない。採用費をケチっている病院が求人を出す場所なので、条件が悪い求人が集まりやすい。

要約②

結論、看護師転職サイトは使った方が良い。というより、余程の理由がない限り、転職サイトは普通みんな使う。なぜなら、看護師 / 病院をつなぐ役割として、もはやインフラ的な存在(なくてはならないもの)となっているから。

厚生労働省の調査によると、転職に成功した看護師(含む医療従事者)4人に3人(72.7%)は、転職サイトに登録して求人を探していた。割合としては、LINEを月1回以上使う人(77%)と同じくらい

転職サイトを使わずに求人探しをするのは、LINEを使わずに生活するのと同じようなもの。

とはいえ、転職サイトの中には悪質なものもあり、例えばしつこく電話をかけてきて、着信拒否をしても番号を変えて電話してくる、といった苦情も。

そこでこの記事では、看護師から正当に評価されている転職サイトだけを紹介する。断トツでおすすめ転職サイトは「レバウェル看護」。こちらは求人数トップクラスの14.9万件で、オリコン満足度調査3部門1位の実績あり。非常におすすめ。

  • レバウェル看護の口コミはこちら

※厚生労働省が医療施設2,112事業所、医療従事者4,224人を対象におこなった調査「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」より。転職に成功した人の72.7%が「求職活動で人材紹介会社(転職サイト)を利用した」と回答 ※https://campus.line.biz/line-ads/courses/user/lessons/oada-1-2-2 より。 月に1回以上LINEを利用する月間ユーザー数を日本の人口で割った利用率

目次

【知恵袋】「看護師転職サイトは使わない方がいい」という書き込みは1件のみ

知恵袋の看護師転職サイトは使わない方がいいという意見を要約

書いた人は病院の事務員。

投稿者の主張:転職サイトではなくハローワークで探すべき

  • 理由1.採用にお金がかかるから(←採用側都合だが、まあ分からないでもない)
  • 理由2.良い病院の情報を逃すから。約80の病院の事務長会で「転職サイトは使わない」と確認した(←意味不明)
  • 理由3.転職サイトから、登録されている看護師の一覧表がメールで時々送られてくるが、ハローワークなら採用した人がいるから(←意味不明、かつ「看護師の一覧表がメール」なんてことはあり得ない)

一応書き込みを全文掲載します。

※この人、別の投稿では他のユーザーのコメントに対し「貴殿の意見は~」のような言い回しでバチバチに議論しているようで、けっこう癖のありそうな人ですね。あくまで印象ですが。ちょっと日本語も変です。

看護師転職サイトは、利用しないで下さい。

私は、病院の事務長をしています。

ハロワの方に看護師の応募状況の件について、話を聞くことができました。 「最近は、20~30歳代の相談が少ない、 転 職サイトを利用する人が多くなっているようです。」と。

確かに、簡単に登録できて、ハロワまで出向く必要はありません。 しかし、私見としては、転職サイトへの登録は、看護師の就職チャンスを逃していると思っています。ハロワを検索して、条件にあった医療機関にチャレンジして下さい。

理由 ①

看護師の採用には、想定年収の25~30%の紹介手数料を転職サイトに、まず、払いません。

理由 ②

せっかく好条件の病院があるのに、転職サイトだけに任せていると、そのような病院を逃すことになります。(転職サイトを活用する病院は少ない/先日、約80先の病院の事務長会で、「転職サイトは使わない」と確認しました。) ➡ 任せずに自分で探して下さい。

理由③

転職サイトから、登録されている看護師の一覧表がメールで時々送られてきます。そのうち、何人も、ハロワを利用すれば採用してみたい登録者がリストにあります。➡ ハロワに申し込めばいいのに。

病院が転職サイトを利用する場合は、薬剤師など、絶対数が少ない職種です。 この、私見に対してのご意見をお願いします。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12180415252

さて、実際この意見はどうなのかという点ですが、結論、この投稿者の言っていることは、実態とかけ離れており、信憑性に欠けます。

①に対して:むしろ、看護師転職でハローワークは使わない方がいい

知恵袋投稿では「ハローワークを使うべき」とありましたが、私の結論を言うと、看護師転職ではハローワークの方こそ、使わない方がいいです。

なぜなら、ハローワークはかなり条件が悪い求人が多いからです。情報が虚偽の求人もかなり多く、よく問題になっています。実際に、「求人票の記載内容と労働条件が違った」という報告は、令和3年度でおよそ4,000件近くあったそうです。※報告だけでこれなので、実態はもっと多いでしょうハローワークの求人票と実際が異なる旨の申出等より)

確かに投稿の通り、ハローワークに求人を掲載する際、病院はお金を払う必要がありません。ハローワークは国が運営している機関であり、営利企業ではないためです。

なので、「タダで募集できるなら、ハローワークの方が良い求人がたくさんありそう」に思えます。

が、実際のところ、タダで求人を出せるとあって、ハローワークにあるのは採用するお金がない病院の求人です。

採用するお金がない病院ということは、言い換えればお金に余裕のない病院です。したがって、給料や待遇は当然期待できません。

求人広告を出すのに1円もかけられない病院、つまり人材にお金をかけられない(かける気がない)病院が、働く看護師に十分な給料を支払えるとは思えませんからね。

知恵袋投稿者の「採用にお金がかかる」というのは、確かにその通りです。しかし看護師に限らずどのような業界であれ、人材を集めるのにお金をかけるのは当たり前です。

特に看護師が採用難の時代に、お金をかけずに看護師を集めて働かせようなんていうのは少々都合の良い話ですね。

なんとかタダで看護師を採用したい!というお財布カツカツな病院は、極力避けた方が良いというのが、私の考えです。

ハローワークは悪評だらけ

ハローワークの悪評は後を絶ちません。

「数十年前から一切アップデートされていない検索システム」「必要最低限の情報しか載っていない求人」「求人の虚偽報告が後を絶たない」「助成金目的の求人が多い」「最低賃金スレスレの求人が横行している」など。

病院がハローワークに求人を出す際、一応審査はありますが実態はザルです。ハローワークは国営機関であり評判がどうなろうと関係ないので、質の低い求人の無法地帯になっています。

※転職サイトは質の低い求人を扱うと評判が下がるので、求人の質に関しては割とシビアです。

また、ハローワークも窓口担当者に相談しながら転職をしていきますが、この担当者は非正規の臨時事務スタッフです。求人に関して質問しても具体的には何も把握しておらず、頼りになりません。

このような背景があって、今どきハローワークはあまり活用されていません。この状況を踏まえて、多くの病院では多少手数料はかかるものの、仕方ないと割り切って転職サイトを活用しています。

厚生労働省「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」によると、医療機関が採用した看護師のうち、ハローワーク経由で採用した看護師は15%程度しかいないとのこと。

そもそも人材が採用できないので、以下のような理由から「ハローワークをそもそも活用していない」という医療機関も多いです。

  • なかなか求職者が集まらないため
  • 採用のスピード感がないため
  • 多くの求職者からの応募が期待できないため

ハローワークはもはや、看護師も病院も使っていない場所、といった感じです。

一部のお金のない病院(投稿者の勤めているような病院)だけが、未だに「手数料が高すぎる!」と文句を言っているという状況です。

②に対して:多くの病院(73.5%)が転職サイトを利用している

知恵袋の投稿では「約80の病院の事務長会で、「転職サイトは使わない」と確認しました。」と、出所が曖昧な情報がありますが、結論から言うと、普通に多くの病院が転職サイトを利用しています。

事実、公益社団法人全日本病院協会が行った調査では、医療機関の73.5%が転職サイト(紹介会社)を利用していると回答されています。「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査

300-399床の比較的大きな病院では利用率8割を超えていました。

投稿者のいう事務長会(?)が何かは良く分かりませんが、かなり実態とは違っていることを言っていますね。

③に対して:最後の理由は意味不明で、信憑性に欠ける

投稿者の最後の理由のところに、「転職サイトから、登録されている看護師の一覧表がメールで時々送られてきます」と記載されています。

しかし、関係ない病院に転職サイトが登録看護師の一覧をメールで送りつける、なんてことはあり得ません。もしあれば、情報漏洩事案で業界から一発退場です。

転職サイトを使って転職活動をする場合、エントリーするまで看護師の情報は病院に伝わることはありません。

投稿者が何を主張したかったのかもよく分かりませんが、かなり信憑性に欠ける投稿だと思います。

看護師転職サイトを使うと不利になるのか?

主観的な知恵袋の主張ではなく、仕組みと業界事情をベースにした客観的なデメリットをお伝えしていきます。

結論
転職サイト経由の応募は理論上不利になることもある。とはいえ、実際にそういったシチュエーションはほぼ起こらない

まず前提知識として、転職サイト経由で病院に応募し、あなたの採用が決定した場合、病院は転職サイト運営会社に紹介料を支払います。

転職サイトのビジネスモデル

転職サイト経由で紹介された看護師を採用する場合、病院側は看護師の年収の20%ほどを紹介手数料(成果報酬)として支払います。

病院が転職サイトを使って採用する上での”利用料”であり、転職サイトの”収益源”です。(なので看護師は完全無料で使える)

例えば、年収500万円の看護師を採用したら紹介手数料は100万円+税です。

これを踏まえると、例えば「A.病院に直接応募した看護師」と「B.転職サイト経由で応募した看護師」が同時に選考に進む場合、紹介手数料が発生する分、B.転職サイト経由で応募した看護師は不利になります。これは事実です。

もし近場で働きたいと考えていて「あの病院だと通いやすいな」のように気になる職場の目星がついているなら、転職サイトを使う意味はありません。直接問い合わせてみてください。

転職サイトは「転職したいけど、”ここで働きたい”とかは特にない人」向けのサービスです。

しかし、転職サイト経由が不利になるのはあくまで「理論上はそうなる」というだけで、現実はそれほど意識しなくても構いません。

というのも、直接問い合わせてきた看護師と選考でバッティングすることなど、そうそう起こらないからです。看護師が直接問い合わせてくるような病院であれば、そもそも転職サイトを使って採用などしていません。

病院が(高い利用料を払ってでも)転職サイトで人材を募集しているということは、そうしないと応募が来ないからです。

看護師転職サイトでの求人探しが当たり前な理由

ここまでは看護師転職サイトのデメリット的な側面をお伝えしてきましたが、正しく選び、良いキャリアアドバイザーに担当してもらえればメリットの方が上回ります。

看護師転職サイトのメリット
  • 「何から初めて良いか分からない状態」からスタートして、転職成功までたどり着ける
  • 主体的に動かなくても、転職活動が半自動的に進む
  • 選考落ちの理由が分かるので、看護師としての市場価値と改善点が分かる
  • 選考の日程調整や疑問点の質問を代行してくれる
  • 腕の良い担当者なら、良い求人を見繕ってくれる
  • 採用担当者にプッシュしてくれる(転職成功すれば収益になるため)

特に太字にした3つが他に代えがたいメリットかと思います。

転職サイトは、面接や入職の日程調整を代行してくれるのはもちろん、直接聞きづらいことも代わりに確認してくれます。(ぶっちゃけ残業時間どのくらいか、など)

それに担当者次第ですが、業界に詳しい人に担当してもらえれば、かなり条件の良い求人を見繕ってくれるでしょう。

またこちらも担当者の腕次第ですが、あなたの人柄や経歴などを先方の採用担当者に上手い具合にアピールしてくれます。転職サイトにとってあなたの転職成功=稼げる、なわけですから、キャリアアドバイザーにも力が入るものです。さらに、転職サイトの稼ぎはあなたの収入次第(年収の20%)なので、最後の最後で年収アップの交渉を先方にしてくれることもあります。

まさに利害の一致です。味方に付ければ心強い存在なので、上手い具合に使い倒しましょう。

看護師転職サイトはもはやインフラ

「直接応募の方が理論上有利なら、転職サイトを使わずに、直接問い合わせた方が良い」というのは確かに一理ありますが、転職サイトを使わないと求人を募集している病院のことを知る術がありません。

ハローワークが機能していれば別ですが、もはやハローワークで仕事を探す人は少数でしょう。

繰り返しですが、今どきハローワークはあまり活用されていません。そういった状況を踏まえて、多くの病院では多少手数料はかかるものの、仕方ないと割り切って転職サイトを活用しています。(ハローワークがもっとまともな機関なら良かったんですがね…)

また、採用する側も手数料は渋りつつも、転職サイトを使わないと人が集まらないので仕方がないのが現状です。

結論、転職サイトを使わなければ、看護師は職場を見つけられませんし、病院は看護師を採用できません。

要するに、転職サイトは看護師と病院をつなぐ、プラットフォームとして、もはやインフラ的な存在になっているというわけです。

「よほどの理由がない限り、普通は使うものである」と考えてもらって良いでしょう。

厚生労働省の調査によると、転職に成功した看護師(含む医療従事者)4人に3人は、転職サイトに登録して求人を探していました。

割合としては、LINEを月1回以上使う人(77%)と同じくらいです。

転職サイトを使わずに求人探しをするのは、LINEを使わずに生活するのと同じようなもので、かなりの少数派。

登録しないと条件の良い求人にたどり着くことすらできないので、情報収集の際は、必ず活用するようにしましょう。

※厚生労働省が医療施設2,112事業所、医療従事者4,224人を対象におこなった調査「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」より。転職に成功した人の72.7%が「求職活動で人材紹介会社(転職サイト)を利用した」と回答 ※https://campus.line.biz/line-ads/courses/user/lessons/oada-1-2-2 より。 月に1回以上LINEを利用する月間ユーザー数を日本の人口で割った利用率

ポイント
転職サイトはメリット・デメリット云々というより、もはや使うのが当たり前なくらい普及しているものである。

(補足)看護師転職サイトを使わない方が良い人の特徴

以下は、看護師転職サイトを使わない方が良い、というか使っても意味のない人の特徴です。

看護師転職サイトを使わない方が良い人
  • (1).転職したい病院がある程度決まっている
  • (2).希望転職時期が半年以上

上記に該当するなら、看護師転職サイトからの紹介を受けずに、自分で転職活動を進めていきましょう。

まず働きたい病院の目星がついているなら、その病院に直接問い合わせれば良いので、紹介会社を経由する必要はありません。病院の公式ページに求人が載っていたり、知人の紹介で選考を受けたりする場合です。

また、看護師転職サイトは基本的に「半年以内の転職を現実的に考えている人」を対象としていますので、登録後すぐに求人紹介が始まり、積極的に転職を後押ししてきます。希望転職時期が半年以上の方は、登録しても「転職意欲が低い」と判断されて、特にサポートもしてもらえなくなると思います。

おすすめ看護師転職サイト

レバウェル看護|求人数最多&オリコン満足度調査3冠!迷ったらコレ

レバウェル看護は、15万件以上の求人数を誇る看護師転職サイトです。

求人数はここで紹介するサイトの中でトップクラス。求人数が10万を超えるサイトはレバウェル看護以外になく、まさに桁が一つ違います。病院/クリニック/施設/企業など、あらゆる職場に対応しています。

レバウェル看護は、オリコン満足度調査(2022)において、担当者の対応・紹介案件の質・交渉力の3部門で1位を獲得した実績もあります。求人数だけではなく、その内容や担当者の対応も高く評価されている転職サイトです。

看護師転職サイトはそれぞれ強みがありますが、求人・担当者の対応ともに高水準のサービス品質のサイトでどれか1つ選ぶとすれば、まずレバウェル看護をおすすめします。

ナースではたらこ|評価実績が豊富なサイト

ナースではたらこは、オリコン顧客満足度(2022年度)で1位を獲得した実績のある看護師転職サイトです。

全国の求人を保有しており、その多くがクリニック求人です。パート求人であってもかなり積極的に紹介してくれます。運営14年以上とかなりの老舗で、転職支援歴が豊富なのもポイントです。

看護師転職サイト(紹介会社)でよくあるトラブルを知って、失敗を回避

本章では、看護師転職サイトを利用する際にありがちなトラブルを、全パターンまとめました。あらかじめトラブル事例を把握し、回避しましょう。

大前提、重要なのは「(1)転職サイトでよくあるトラブル」と「(2)悪質な転職サイトでよくあるトラブル」を分けて考えることです。

(1)は事例と対処法を知っておけば回避できます。(2)は悪質な転職サイトを選ばなければ大丈夫です。

そこでこの記事では、「(1)転職サイトでよくあるトラブル」と「(2)悪質な転職サイトでよくあるトラブル」をそれぞれ分けて解説します。

看護師転職サイト(紹介会社)でよくあるトラブル

まずはどの看護師転職サイトでも起こり得る一般的なトラブルから。

①情報のズレ(転職サイトの情報伝達ミス)

転職サイトは、登録するとキャリアアドバイザーという担当者がつき、その人と転職活動を進めていきます。あなたが病院と面接や入職日の日程調整などをする必要はありません。

全てキャリアアドバイザーが代行してくれます。直接聞きにくいような質問(ぶっちゃけ残業時間どのくらい?など)も、代わりに聞いてくれるので気が楽です。

しかしこの仕組み上、どうしても伝言ゲームになってしまうので、途中で情報伝達のミスが発生することがあります。

例えば、「引継ぎがあるので、●月●日までは転職できない」と伝えたのに、担当アドバイザーが勘違いして「●月●日から転職できる」と病院側へ伝えてしまう、ということも起こり得ます。

また、転職には両面型(一人の担当者が病院と求職者を担当する)と分業型(病院と求職者の担当が別)があります。

分業型は、転職サイトの会社内でも伝言ゲームが発生するので、情報伝達ミスが起こりやすいです。

分業型はミスが起こりやすい

対策:連絡は「メール・LINE」でやり取りし、両面型のサイトを使う

対策としては、まず連絡事項は文章に残すことです。そうすれば担当者も確認した上で情報のやり取りができるので、ミスが起こりにくくなります。

その上で、少しでも情報伝達エラーをなくすために、両面型の転職サイトを使うようにしましょう。例えば、大手だとナースではたらこ(オリコン満足度No1実績あり)、レバウェル看護(求人数トップレベル)などが、両面型で支援しています。

②重複で応募が進んでしまう

看護師転職サイトは複数利用しても問題ありません。むしろ、掛け持ちした方が求人の選択肢が増えるので、良い職場を見つけやすくなります。

しかし注意点として、同じ病院に複数のサイトから応募してはいけません。「どのサイト経由での採用になったか」がややこしくなると、採用後の病院と転職サイトの間で、紹介料の支払いのトラブルが発生します。

あなた自身には被害はないですが、これから働く病院に迷惑をかけてしまうことになるので、重複応募は避けましょう。

対策:検討している求人はメモにまとめておく

複数の転職サイトを使う場合、情報を一括に集約できないので、「どの病院を検討していて、どこに応募したか」の抜け漏れが生じやすくなります。

なので、手帳やメモアプリなどを使って、検討病院一覧をまとめ、併せて”どの転職サイト経由で紹介された求人か”も書き加えておきましょう。

③担当者との相性が最悪

「なんか信用ならない人に当たってしまった」というのも転職サイトによくあるトラブルのひとつです。背景には、担当者との性格の不一致があります。

例えば、転職サイトはLINEでのやり取りが主流になっているのですが、「必要連絡に絵文字やスタンプを使う担当者もいる」というのは良く聞きます。

これをどう捉えるかは人によるでしょう。「カジュアルにやり取りできて楽」なのか「フランクすぎてちょっと信用ならない」なのかは、その人の受け取り方次第です。

要するに、転職サイトに満足できるかどうかは担当者との相性次第なところが非常に大きいです。

対処法:転職サイトは担当者変更できる

転職は人生を大きく左右するもので、転職サイトの担当者はその重要なキーパーソンとなります。少しでも不信感があれば、即座に担当者を変更してもらいましょう。

どの転職サイトでも担当者変更の申請があれば、すぐに対応してもらえます。その際は、変更希望の理由を添えておくと、同じような人に当たることはなくなります。

④担当者の業界知識が不足している

「担当者の医療業界の知識が足りず、話が通じない」というトラブルもあります。

というのも、人材業界は離職率が高く、人の入れ替わりが早いため、場合によっては新人に担当されるケースがあるからです。当然、入社時の研修は行っているものの、業界知識はベテランと比べたら不足しても仕方ありません。

転職サイト登録時に「看護業界の転職の最新事情などを知りたい」と過度に期待してしまうと、落胆するケースもあります。

対処法:こちらも担当変更でOK

こちらも先ほどと同様、担当者を変更してもらえば解決します。変更希望理由で「業界歴の長いアドバイザーに担当してもらいたい」と添えれば、それなりのベテランをつけてくれます。

担当者変更は割とよくある話なので、この辺りは別に「悪いかな…?」と感じる必要もありません。

悪質な転職サイト(紹介会社)のトラブル

さて、ここからは悪質な転職サイトで起こり得る、にわかに信じがたいトラブル事例を紹介します。(繰り返しますが、まともなサイトを選べば、まずこのようなトラブルは起こりませんので安心してください)

①連絡があまりにしつこい

一般的な転職サイトは、初回登録の確認と面談を電話で行った後は、基本的にLINEやメールでの求人紹介となります。その後、必要に応じて面接対策や情報共有で電話をかけてきますが、それ以外はありません。

ですが、悪質な転職サイトの場合、執拗に電話をかけてくるという事例があるようです。電話の目的は「転職しませんか??応募だけでもしてみませんか??どうですか???」といった具合に、転職を半ば強引に勧めることです。

なので性格的に押しに弱い人は、その勢いのままに流されて、応募する気のない病院にエントリーしてしまう、ということもあります。

②着信拒否しても別の番号からかかってくる

連絡がしつこいなら着信拒否すれば良い、と思われるかもしれませんが、悪質な転職サイトは着信拒否すると、別の番号から電話をかけてきます。

私がこれまで聞いた話だと、13個の番号からかかってきたというのが最大です。

③いざ働いてみると聞いていた話と違う(嘘・騙された)

悪質な転職サイトだと、虚偽の情報により「いざ働き始めてみると、聞いていた話と違った」という最悪のトラブルも発生します。

背景としては、意図的に騙して転職させようというのではなく、どちらかと言うと「悪質な転職サイトはアドバイザーのレベルが低いので、絶対に間違えてはいけない情報伝達をミスしてしまう」というのが正しいかと思います。

あとは「残業時間がほとんどない(はず)です」のように、不確かな情報を断定的に伝えてくるなど、ビジネスパーソンとしてのレベルが低い担当者にあたってしまうと、取り返しのつかないことになります。そして悪質な転職サイトは、採用要件が低いので、そういった人に担当される可能性も必然的に高くなります。

④退会したのに連絡が来る(個人情報が削除されていない)

本当に悪質な転職サイトだと、退会したのに連絡が来る、あるいは退会申請を受け付けてくれない、という口コミ目にします。

退会したのに連絡が来るということは、個人情報が適切に削除されていないということです。サービス運営実態に懸念が残ります。

また退会申請をなかなか承認してくれず、その間にもずっと電話が来るといった悪質なやり方もあるようです。

⑤勝手にエントリーされた

最近はほとんど聞きませんが、「勝手にエントリーされた」というトラブルも何度か耳にしたことがあります。

これは看護師さんが紹介された求人に対して「良い求人だと思いますので、検討します」といったのを、担当者が「応募する」と勝手に勘違いして、手続きを進めていたといった流れで起きたトラブルです。

こちらも担当者のレベルの低さ(コミュニケーション力のなさ)ゆえに起きるトラブルですが、ここまで酷いことはそうそうないので安心してください。

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